郡遺跡・倍賀遺跡、現地説明会。2000年前の土も踏んで、土器も触ってきた!

はい、茨木ジャーナルです。

NHKの全国ニュースでもやってたし、新聞にも出てたのでご存知の方も多いと思うのですが(情報の投稿もありがとうございます)、パナソニック工場跡の郡(こおり)遺跡・倍賀(へか)遺跡から、弥生時代中期の方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)という周囲に溝が掘ってある墓が、140基も見つかったとのこと。
府内で見つかったなかでは最大規模で、滋賀県の服部遺跡に次ぐスケールなのだそうです。

郡遺跡・倍賀遺跡、見に行ってきた!

郡遺跡・倍賀遺跡説明会案内DSC03929

1月29日に説明会があったので行ってみることに。

遺跡説明会へ行く人DSC03930

いつになく、たくさんの人が図書館方向へ向かって歩いていて、ちょっとドキドキ、気分もあがってきます。

遺跡発掘現場を見る行列DSC03933

現地に着いたのが、12時半ちょっと前。すでに長い行列になっています。13時から全体説明をします、とのことで列は少しずつ遺跡のほうへと移動していきます。説明までまだ15分以上あるという段階で、すでに「今日は1000人ぐらいの方がここにお越しで・・・」とのこと。

私が最初に見た郡遺跡・倍賀遺跡の姿がこれ。

郡遺跡倍賀遺跡1DSC03935

すっごい・・・って、思わず声が出ます。それは、他の人もほとんど同じ。「すごーい」ってみんな口に出していました。こんなに広いと思わなかったので、ちょっと感動。写真で見るより、ずーーっとスゴイです。

新聞によっては「郡・倍賀遺跡」と書いているところもあるようなのですが、正確には「郡遺跡」「倍賀遺跡」と別々の遺跡があるということだそうです。

方形周溝墓のひとつDSC03948

写真の真ん中あたりで手を広げている方が、全体説明をしてくれています。この方が立っているところが「方形周溝墓」のひとつ。四角くて回りに溝が掘ってあります。その堀った土をお墓の上に盛ってよくある古墳のようにするそうなんですが、「平安時代の開発で、そのマウンドがなくなっちゃったので、埋葬施設も残ってないんですね」とのこと。

一番大きい方形周溝墓DSC03950

今回見つかった方形周溝墓のサイズはさまざまですが、一番大きいもので18m×10m。全部で140基出てきて、相当広い墓域なんだとか。ひとつの調査でこれだけの数の方形周溝墓が見つかることも珍しいんだそうです。

「この郡遺跡に築かれていた弥生の村は、かなり大規模だったとわかります」なんですって。

・・と本当にわかりやすい説明が20分ほどあって、そのあとはいよいよ・・・

階段おりていくDSC03965

階段を下りて、2000年前の土の上を歩きます。

郡遺跡・倍賀遺跡ぶらり散歩

遺跡の場所に降りるDSC03960

ゆっくりゆっくり、みんな下りていきます。

まさかこんなふうに歩けるものとは思っていなかったので、興奮してバシャバシャ写真を撮ってましたが、びっくりしたのが、

弥生時代中期の土器DSC03975

弥生中期の土器が、そのままあって・・・

弥生時代中期の土器DSC04000

いたるところに、土器があるんです。

人形土製品が出た場所DSC03989

奥のほうに、人形土製品(ひとがたどせいひん)が見つかった場所が示されていますが、その手前にも土器。それとにかく土器は、多くって

土器がたくさんDSC04015

上の写真でも「土器はどこでしょう?」ってクイズを出したくなるほど♪

深い溝に土器がたくさんDSC04029

土器、ずらーーっと並んでるし。
土器だけではないでしょうが、最初の説明では、出てきたものは遺物コンテナという箱で100箱以上にもなるとか言ってたような。とにかく多くのものが見つかっているのだそうです。

上の写真を見ると、なんとなく掘ってあるところの深さがわかりますよね。けっこう掘ってます。柱を立てていたのかなぁと想像されるような穴のところなんかは、もっと深かったり・・・。

貴重な出土品と、触れる土器と

テントの展示に並ぶDSC04038

2000前の土を踏みしめたあとは、別で展示されているものを見る列に並びました。並んでからお目当てのものを見るまで、なんと45分かかりました。そこへたどり着く前には、

たくほんの体験スペースDSC04043

「たくほん体験」というブースもありました。中止になってたけど。靴を脱いで体験するしてもらう予定が、行列が続いて靴を脱いで置くスペースがなくなったからですって。

土器を触れるDSC04045

土器を触ってみようのコーナー。
「あんなにたくさん土器が転がってたら、いらんやつもあるのかな」と思わされるようなブース(笑)。割れているものなどがありましたが、

土器の模様DSC04049

どれも、きれいな模様が入っています。教科書とかで見たことはあったけど、こうして持って見てみると、きれいな模様にちょっと感動。割れてるかけらの土器ですが、それなりにずしっと重さはありました。

石包丁DSC04051

石包丁。これもキレイです。触っていいですよブースのものですが、端っこが薄くなっていてそーっと置かないと割っちゃいそうでドキドキしました。

で、みんなは何を目当てに並んでいたのかというと、それがテントの中の展示物。

平安時代の器などDSC04064

平安時代のちょっと優美な器。

平安時代の下駄DSC04067

平安時代の井戸から出てきた、下駄。スゴイなぁと思っちゃった。こんなふうに残ってるんだなぁ、と。
弥生時代のものも、展示されていて、

弥生土器DSC04072

破損の少ない土器。模様がはっきりわかって、とてもきれいです。

弥生土器DSC04074

使えるやん、と思ってしまう。

方形周溝墓から出た人骨などDSC04081

方形周溝墓から出てきた、人の顎の骨と歯形。私にはどれがどれかわかんなかったんですけど、残ってるんだなぁ・・・。

そして、

人形土製品DSC04082

高さ5.9センチという小さな人形土製品。ほんっとに、こんなに小さいのかとびっくり。しかもキレイに残っていて、顔もわかるし、耳の部分が「ピアスでもするのか?」と思うような、穴が貫通しています。

人形土製品DSC04087

めっちゃかわいい。
これ、資料を挟むクリップとか、箸置きとか、パソコンのマウスとか・・・そんなのにしたら?茨木市。・・とか思ってしまう。

大型石包丁DSC04089

大きくって、絶対包丁にするには使いにくいやん、という石包丁。でも、きれい。
これも、「包丁型まな板『切れないくん』」みたいな、まな板にして売るとか、どうだろ、茨木市。あ、下敷きとか、バインダーとかは?ちがうな、さっきの人形土製品のマウスとセットにマウスパッドとか。

なんてことを思いながら、とにかくビックリしつつも感動の遺跡説明会でした。

こんな体験、私は初めてだったので楽しかったし、お話を聞いたらこれからの調査でどんなことがわかるんだろうととっても楽しみになってきました。

遺物コンテナDSC04093

調査を待つ、コンテナたち。どの順番で埋められたとか・・・いろいろ調べるんですって。

遺跡パノラマ写真IMG_5315

こういう説明会、もう開催しないのかなぁ。
進路順番の表示や資料の準備など、きっと大変だっただろうなぁという感じだし、作業も止まるから、もう説明会はないのかもしれないけど・・・。
写真やテレビで見るより、ずっと迫力もあったし「こうだったのかなぁ」とか想像しながら見ることができました。

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