福井高校・KIMONOプロジェクトのteam茨木が乗り越えたい一番の壁とは?

はい、茨木ジャーナルです。(※2017.7.24 情報を更新しています!)

2016年11月に紹介した「KIMONOプロジェクト」という取り組みを、覚えていらっしゃるでしょうか。

着物プロジェクト生徒の色塗り作業4DSC02102

着物を通して、日本の伝統文化と技術を世界へ発信する目的で、世界196ヶ国の中からひとつの国を選び、その国を着物で表現するという取り組みです。
海外では高く評価されているKIMONOプロジェクトの着物制作。すでに完成した着物は、国際的な会議やイベントなどで、その国のお客様を迎えする際に披露されています。

茨木ジャーナルでは【福井高校がKIMONOプロジェクトに参加!夢は2020年東京五輪!】の記事で、茨木市の手書き友禅師・兵江美香さんと福井高校の美術専攻の生徒たちが「team茨木」として、着物のデザインに取り組む様子を紹介していました。

その後どうなってるかなぁと思っていたら、「順調に進みつつ、まだまだ壁はありますぅ」と兵江さん。

一番大きな壁が、費用のこと。
どの国の着物も、かけられる費用は200万円ほど。すでに完成している着物の多くは、大きな企業・団体、着物づくりの職人やメーカーなどが制作しています。

小さな街・茨木で手を挙げたteam茨木にとっては、大きな壁なのだそうです。

では、KIMONOプロジェクトでネパールの国の着物制作をするteam茨木の活動は、どこまで進んでいるのでしょう。
活動の様子やKIMONOプロジェクトがわかるイベントなどを紹介します。

福井高校生の染額は完成

KIMONOプロジェクト染額一番右DSC03690

「せんせー、これ、ぜんぶ塗るん~?」
「えー、むりやわー」

と言いながら色を塗っていった福井高校の友禅体験。授業以外にも空き時間を利用して作業が続き、2017年1月には、生涯学習センターきらめきで開催された「国際交流のつどい」で、展示・披露されていました。

【生徒の染額、見事!福井高校KIMONOプロジェクト続編】の記事参照。
鮮やかな染額と、デザインを考える前に生徒たちが丁寧に調べたネパールの国のことや、KIMONOプロジェクトの活動経過も展示され、見応えのある内容でした。

着物プロジェクトデザインしているところIMG_7338

その後、実際に作る着物のデザインの下絵を、兵江さんが描いていきました。授業で生徒たちが描いたデザインが、ほぼそのまま使われています。

日本各地で、世界の国の着物が制作されているのですが、10代の若者が中心になってデザインしていくteam茨木のスタイルは、とても珍しいそうです。

立命館team写真kk

デザインがほぼ決定してきたところで、福井高校の授業での制作は一区切り。今は立命館大学の学生と一緒に、KIMONOプロジェクトの周知のために必要なことを企画・実践しています。

team茨木の着物制作は、どこか一つの大きな団体というよりも、地元の手描き友禅の職人さんと高校生、さらに今は大学生も一緒になって進められています。

ネパール大使館も訪問しました!

ネパール大使館表札kk

6月には、イマジン・ワールドKIMONOプロジェクトの代表と東京の事務局スタッフが、ネパール大使館を訪問。team茨木のデザイン下絵を見ていただく機会がありました。

ネパール大使がデザインを見る2IMG_7551

ネパール大使は、とても熱心にデザインを見て「こういうものも描いてあると良さそう」などアドバイスもくださいました。

ネパール大使がデザインを見るIMG_7550

着物の帯にはネパール語で国歌が表現されています。ネパール大使は、一字ずつ読み上げて、とても感激していらっしゃったとか。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックで、この着物を着た人とネパール選手団が会うことを想像すると楽しみだと、とても喜んでくださったそうです。

KIMONOプロジェクトデザイン画IMG_7637

「ネパールは、2014年の大地震からまだまだ復興の道半ば。それでも2016年のリオオリンピックには、選手団を送りだしているんです。オリンピックとは、それほど選手・国民が『国』を意識する大会なんだなぁと改めて感じます」と兵江さん。

「人の前に出てしゃべるなんて得意じゃないから、職人やってるのに~」と笑いながら、今は多くの人にKIMONOプロジェクトのことを知ってもらえるよう、制作以外のところでも精力的に活動していらっしゃいます。

team茨木を応援しませんか?

着物プロジェクト生徒の色塗り作業2DSC02086

team茨木のKIMONOプロジェクト、少しずつ完成へ向けて進んでいっています。

ただ、一つの着物の完成までには越えなければならない壁があります。大手企業や着物の職人さんやメーカーが制作するのとは違って、team茨木は資金の準備に苦労しています。

着物プロジェクト兵江さんIMG_7632

「夢は、2020年のオリンピック、パラリンピック。着物姿でその国をエスコートしているのを見たい」という兵江さん。

「大阪府茨木市」で作られた世界にたった一着のネパールを表現した着物が、ネパールの選手を迎える。そんなことを想像すると、やっぱりワクワクするし、デザインを考えた高校生たちもウレシイだろうなぁと想像します。

興味・関心をお持ちの方がいらしゃったら、ぜひteam茨木を応援していただけたらなぁと思います。
以前の記事でも紹介しましたが、改めて寄付の方法を紹介します。7月後半からは、クラウドファンディングもスタートするそうですよ。

1、口座へ振り込みする方法

ゆうちょ銀行の口座への振り込みは、次のとおり。
振込時に、お名前を記載すると、本部の公式HPに掲載されます。

  • 個人寄付 1口 1,000円
  • 法人寄付 1口10,000円
  • 振込先 ゆうちょ銀行
    店名 四〇八 
    普通預金 4480696
    口座名義 「team茨木」KIMONOプロジェクト
     チームイバラキキモノプロジェクト

    連絡先は teamibarakikimono@gmail.com へ。

    2、クラウドファンディング、始まります

    7月21日(予定)から、クラウドファンディングもスタートします。

    寄付をいただいた返礼も、ネパールが好きな人、着物が好きな人にウレシイものが用意されているようです。詳細は、募集がスタートしてからのお楽しみということで♪

    下記にクラウドファンディングのURLを記載しています。team茨木の募集がスタートしたら改めてページのURLを、こちらへ記載しますね。

    ■クラウドファンディング
    クラウドファンディングで、team茨木のKIMONOプロジェクトが公開されました。(※追記)
    https://faavo.jp/osaka/project/2120

    「team茨木は、10代の生徒が、自分たちと異なる文化・歴史・伝統・風習を持つ国や人のことを知ることからスタートした」ところが、個人的にはすてきな取り組みだなぁと思っています。
    一人のチカラは小さいけれど、この取り組みを応援したいと思う方が何人か集まったらいいなぁと思っています。

    フェイスブックの【KIMONOプロジェクト・team茨木FBページ】もご覧くださいね。

    KIMONOプロジェクトの着物ショーも開催!(無料)

    KIMONOプロジェクトイベントチラシ

    私自身もそうなのですが、初めてKIMONOプロジェクトのことを聞いたとき、あんまりピンとイメージできませんでした。

    偶然、兵江さんにお会いしたときに、プロジェクトの様子を直接聞いて初めて「えー、そんなスゴイことするんですか?!」とビックリして応援したいと思いました。

    KIMONOプロジェクトの完成した着物のショーも!

    7月24日(月)に、KIMONOプロジェクトについて知ることのできるイベントが開催されます。
    プロジェクトのこと、ネパールの様子などを聞くことができ、またKIMONOプロジェクトですでに完成している着物のファッションショーもあるそうです。

    【KIMONOプロジェクト講演会】
    日時: 2017年7月24日(月)18:50~
    場所: 茨木市立男女共生センター・ローズWAM地下2階ワムホール

    参加は無料、どなたでもご来場いただけます。

    着物に興味のある方もネパールの国に関心のある方も、もちろんKIMONOプロジェクトを応援しようかなぁと考え中の方も、ぜひ。

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