森田かずよさんと41人でつくるダンス-4歳~70代、車いすの人もそうでない人も
はい、茨木ジャーナルです。
12月も半分が過ぎました。
茨木市内では、今月もいろんなイベントが開催されていました。
今回は、12月初めに出かけたイベントのことを紹介します。
森田かずよさんとみんなでつくるダンス
12月3日に、クリエイトセンターで開催されたダンス公演へ行ってきました。
ダンサーで俳優の森田かずよさんと、一般参加者と大学生による「みんなでつくるダンス公演」です。
■2022年11月27日の記事参照
【一般参加者と学生と義足のダンサーが作るダンス公演!茨木市クリエイトセンターで】
二分脊椎症・側湾症をもって生まれ、義足の俳優・ダンサーとして活動する森田かずよさんが演出・振付を担当。「みんなでつくるダンス公演」とあるように、ワークショップを重ねながらみんなでつくった公演です。
テーマは「夢」-躍ったものは
一般参加者と大学生のダンス「トワニミライ」では、キーワードになる言葉が映し出されていきました。
「あなたの夢はなに?」
「夢ってむずかしい」
「あなたの夢はなんだった?」
色とりどりの服装、靴を履いている人もいれば裸足の人もいます。車いすの人、小さな子どもや学生、60代、70代の人も。
「こういう様子の動きかな」とわかりやすい動きもあれば「どんな場面を表現してるんだろう」と思うダンスもあって、個人的には「どういう意味かなぁ」というダンスは特に心に残りました。
「集まった人たちの顔とからだを見て(ダンスを)作りたかった。その人にしか出せない『夢』をと思ったので、人生を図にしてもらって、それを読み取っていった」
「みんなに、人生を踊ってもらった」と森田さん。
「どういう場面の表現だろう」と想像したのは、誰かの人生だったのかもしれないなぁと感じました。
森田かずよさんのソロダンスも、力強くてどんどん引き込まれていきました。
まっすぐ上へ伸ばす足や、なにかを掴もうとする手や森田さんの視線に「見て」と言われているような気持ちに。
「何を表わしているのか」よりも、美しい動きだなぁと見入ってしまう時間でした。
追手門学院大のゼミでの取り組み
第二部は「アートと社会包摂」がテーマ。
大澤寅雄さん(株式会社ニッセイ基礎研究所 芸術文化プロジェクト室主任研究員)の基調講演に続き、追手門学院大学の草山太郎さん(地域創造学部准教授)と森田さんも一緒にざっくばらんに話をしてくださいました。
草山さんは、森田さんのダンスを見て「これをやりたい!」と追手門学院大学でのご自身のゼミで取り組むことにしたのだそう。
学生も、継続していくことで、一般の人との連携がスムーズになったといいます。
「学生は、障がいがある人にどう接するといいかを考えたと思う。手を貸さなきゃと思ったでしょうけど、同じ『人』として見ること、待つことが大切」という森田さん。
自分はどうだろうと振り返るきっかけにもなりました。
日常の近い近いところに
2年にわたり、追手門学院大学のゼミで取り組んだというワークショップ。
「いろんな体の人といろんなことをして、いい勉強をさせてもらってる」と森田さん。
さらにいろんな人を巻き込んでいくには、どんな方向へ向かうといいのかを考えていると話します。
「特別なものでなく、日常に近いところにあるといい」という森田さんの言葉に、ゼミとして継続していることこそ「日常に近いところ」になっているのかもしれないと思いました。
ダンスでは
「夢ってなに」
「夢ってむずかしい」というキーワードが心に残っています。
「この2つは、いったりきたり、同時に起きているもの。むずかしいと思いながら、夢を見続けていくんだと思う」という大澤さんのお話もズンと響きます。
ほわっと豊かな気持ちになれた公演でした。
公演は終了していますが、森田かずよさんはSNSでも活動を発信されています。
チェックしてみてくださいね!
【森田かずよさんTwitter】 へ移動します。