大人も学生も安心して過ごせるスタディカフェ-学びたい人の居場所を茨木に
はい、茨木ジャーナルです。
学校・職場や家ではない、もう一つの居場所・サードプレイス。安心して過ごせる場所としてその大切さへの理解も深まっています。
9月、茨木市中穂積にオープンしたSEIKA Study Cafe(以下、SEIKAスタディカフェ)は「自分がやりたいこと、学びたいことに集中できるもう一つの場所」です。
スタディカフェとはその名の通り「勉強とカフェ」の空間を提供するスポットのこと。
カフェで勉強している人はときどき見かけますが、どうやら少し異なるようです。
2023年9月にオープンした「SEIKAスタディカフェ」のオーナー、金正仁(キム・ジョンイン)さん・岩下香代子さん夫妻に話をお聞きしました。
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スタディカフェって?
「スタディカフェ」とは、インテリアにも気を配った空間で集中して勉強に取り組めるカフェ風の自習室です。
カフェや商業施設では、少し利用しづらいしスペースも広くありません。公共施設や図書館も場所に限りがあります。
「韓国の街にスタディカフェはたくさんある。気兼ねなく、思い切り自習できたらいいな」と、キムさんと岩下さんがスタディカフェを作りました。
なぜスタディカフェを茨木に?
韓国と日本を行き来する会社に勤めていたキムさんと、教員として働いていた岩下さん。
2人は以前から「力をあわせて、社会に貢献できることがあったらウレシイね」と話し合っていました。
「利益を生むというよりも、誰かに喜んでもらえることをしたい」
「継続できることも大切。自分たちが楽しいと思えるかを自問した」とじっくり検討を重ねていた、とキムさんは振り返ります。
やがて「頑張っているひとを応援することが好きだ」と、自分たちの気持ちに気付いた2人。
「誰かを応援する場所こそ私たちが求めるもの。好きなことだからずっと続けられる」と、スタディカフェを作ると決めました。
(写真はイメージ/2023年1月)
「頑張っている人たちを応援したい」
キムさんと岩下さんは、その場所を茨木市に選びました。
「駅におりた瞬間に『学生さんが多いな』と感じたから」
近くにも大学や高校のある街はありますが「学生さんたちのアクティブな姿が目に留まる街だ」と感じたことが、茨木市を選んだ理由です。
「ひとりの空間」と「緩やかな交流」
SEIKAスタディカフェの特長の一つが、会員制であること。
営業時間(9~23時)はいつでも利用できる「毎日オールデイ」プランもあれば、利用日時を、平日か週末、朝・昼・夜で選ぶなどプランはさまざま。
プランの時間内は、どれだけ使っても同じ料金です。
会員制にしているのは、利用者さんの安心と安全を一番に考えてのこと。
「誰が利用してるんだろう」という不安のないように配慮しています。
「来たときに必ず席があるのも会員制ならでは。追加料金などを気にせず、自分のペースで勉強や仕事に集中してほしい」と岩下さん。
「ミーティングルーム」(要予約)もありました。
仲間と一緒に作業をしたいときや、Skypeなどでの打ち合わせにも利用可能。
ネイティブの韓国語講師と、少人数でおしゃべりしながら韓国語を学べる「フリートーク」プランでも、この部屋が使われています。
散歩の途中に寄って新聞を読んだり、会社帰りに残った仕事をここで済ませて帰宅したり、使い方はそれぞれです。
「居場所として、皆さんに心地よく過ごしてもらえるよう出迎えたい」とキムさん。
「会員さん同士が交流できる機会も作りたい」と、SEIKAスタディカフェの「場」の未来を想像してワクワクしています。
SEIKAスタディカフェを利用するには
SEIKAスタディカフェを使ってみたいと思ったら、まずは見学・相談の予約をします。
「実際に室内を見て様子を感じてもらいたい」と岩下さん。
当日は身分証明書を持っていきます。「ここを使いたい!」と思ったら、見学・相談のあとそのまま登録の申し込みも可能です。
利用は何歳から?勉強以外で使うのは?
SEIKAスタディカフェは、高校生以上なら利用が可能です。
(18歳以下の方は、保護者の同意書が必要)
子どもの自習用に見学に来て「私が使いたい」と登録された方もいらっしゃったとか。
「学校の勉強がすべてじゃないですよね。
資格取得のために利用する方もいますし、落ち着いて本や新聞を読む場所にしてもらってもいい。
『学びたい』『がんばりたいことがある』という人の居場所になれたら」
大きな声での会話を控えたり、PC・スマホ等で音声を視聴する場合はイヤホンを使うなど、ほかのお客さんへ配慮することが基本的なルールです。
PCのキーボード音が響きそう…と思ったら、音が軽減されるキーボードも貸してくれますよ!
会員と一緒に場を考えたい
10月には新しく「1日」プランや「平日ナイト+週末オールデイ」というセットプランができていました。
「お客さんから『こんなプランがあったら』と声があがることも。『イイな』と思ったら試します。
お客さんと一緒にこの場所を作っているようで、うれしい」という言葉が心に残りました。
SEIKAスタディカフェのおすすめポイント
今回は、話をお聞きするために伺って店内を見せていただきました。
イイなぁと思った、SEIKAスタディカフェのおすすめポイントを5つ紹介します。
1、明るくてとにかくキレイ!
登録会員さんはカードキーで入退室しますが、無人のコワーキングスポットではありません。
「利用される皆さんが、気持ちよく勉強に集中できるように、店内を清潔にすることを大切にしています」とキムさん。
岩下さんも「ぜったい、キレイにする。これだけは大事です」と頷きます。
キレイですよ!
2、ホワイトノイズで静かすぎない!
SEIKAスタディカフェは、なんとなく音楽が流れている空間でした。
「ホワイトノイズといって、高音や低音といった特定の音の突出がないんです。静かすぎるとちょっとした物音や小声での会話も目立ちますよね」
ホワイトノイズのおかげで突発的な音も目立たず、勉強や仕事に集中できるというわけです。
3、勉強しやすいようにデスクをDIY
「心地よくて、勉強や仕事に集中してもらえるように」と室内の細かい部分までこだわったキムさん。
「勉強しやすいサイズのデスクが見つからなくて」と、ひと夏かけてDIYをしちゃいました!
隣の席も気にならず、奥行もたっぷり。
集中する場所だからこそ、木の温もりも感じられるソフトな空間にしています。
4、ロッカーも電源もWi-Fiも
会員制の良さは「行きたいときに行ける場所」であること。まるで「もう一つの自分の部屋」です。
希望をすればロッカーの利用(有償)も可能。
例えば「資格試験の勉強はココでする!」と決めて、重たい参考書などを置いておくこともOK。
キムさんがDIYしたデスクはどれも電源付き。PC作業にも便利で、無料Wi-Fiも利用できます。
いつもの暮らしのなかにSEIKAスタディカフェという部屋を一つキープできる。
そんなイメージです。
5、見学・相談、利用登録は直接お会いして
快適さと、勉強や仕事に集中できることの両立を叶えている空間と仕組み。
登録前の見学は、会員さんに安心して利用してもらう目的の一つです。申し込みも、キムさんや岩下さんが直接会って手続きをします。
実際の利用がスタートすると「挨拶など、ちょっと言葉を交わせるのもうれしい瞬間」だそう。
「最近どうしているかなぁ」と気になったり、勉強に集中している会員さんの姿に「頑張ろう」と逆に励まされることもあるのだと言います。
一言メモをポストに入れてくれる会員さんもいて、ほっこりするやりとりも楽しんでいます。
SEIKAスタディカフェ まとめ
SEIKAスタディカフェは、高校生や大学生の自習はもちろん「一般のかたもOK」のスポットでした。
朝、ここでコーヒーを飲んでから会社へ行く人や、ウォーキングのコースに入っている会員さんもいらっしゃいます。
「気持ちのリセットに利用している人もいます。必要としてくれる人に喜んでもらえたらうれしい」
この場所を利用してトライしたいことは、まだまだあるのだとか。どんな居場所になっていくのかも楽しみです!
SEIKAスタディカフェの雰囲気や利用方法は、見学・相談の予約をして直接聞いてくださいね。
「どう使いたいか」を伝えると、おすすめのプランも提案してもらえます。
お気軽に!
- SEIKA Study Cafe
(正香スタディカフェ) - ■所在地 大阪府茨木市中穂積1丁目6-51
THKマンション201 - ■利用可能時間
月-金 6:00~23:00
土・日 9:00~23:00
☆プランにより異なります。 - ※16歳以上~18歳未満のご利用は6:00~22:00です。
- 【SEIKA Study Cafe公式サイト】
- ☆インスタグラムでも発信をしています。
【SEIKA Study Cafeインスタグラム】
■2023年9月に紹介した場所です。
【会員制スタディカフェに「9/30まで利用無料」のポスターが出てる!】