茨木の米で作った日本酒、3/17から販売!-日本酒プロジェクト
はい、茨木ジャーナルです。
2016年6月のイベント募集記事で「田植えをしたい人募集」と声をかけていた、追手門学院大の「日本酒プロジェクト」を覚えているでしょうか?
茨木で作った米を使って日本酒を作り、販売するという内容のプロジェクトです。
2016年7月には、【茨木産の酒を作る!追手門学院大の日本酒プロジェクトにインタビュー】という記事で、プロジェクトメンバーの学生さん、授業を担当する水藤龍彦先生、コーディネーターの「日本酒BARあさくら」の朝倉康仁さんのお話を紹介していました。
2016年10月には、みんなで稲刈り。年が明けてから、日本酒プロジェクトのメンバーが能勢の秋鹿酒造さんへ行き、「搾り」を行いました。
そして、ついに・・・です!
茨木・見山地区で作った米から茨木産の日本酒が完成し、3月17日(金)にいよいよ販売スタートです。
3月17日(金)は追手門学院大の卒業式。そのあとに開催される謝恩会で、完成した茨木産の日本酒もお披露目される予定です。茨木市内にあるいくつかの酒屋さんでも、販売スタート!一足早く、茨木市のかどや酒店で、届いたばかりのお酒を見せてもらってきました。
茨木産のお酒「MODERN」と「きっかけ」できました
完成したお酒は2種類。
生酒の「MODERN(モダン)」と、火入れをした「きっかけ」と、名付けられていました。「日本酒の世界の入口になるように」という思いがこめられています。
3月17日から販売がスタートするのは「MODERN」で、「きっかけ」の販売予定は6月からの予定です。(あと3ヶ月ほどで、さらにおいしくなるのだそうです)
今までにもたくさんの日本酒を飲んできた人はもちろん、日本酒は苦手だと思っていた人、これからお酒を楽しもうと思っている人など、幅広くいろんな人に手にしてもらえるようなお酒を、と考えて、味・名称・ラベルや瓶などを学生が考えています。
味は?日本酒苦手な私もびっくり!
日本酒プロジェクトは、学生が主体的に進めてきたプロジェクト。一番最初に決起大会をしたときに、「どんな味にしたい?」と試飲をして、学生たちが味の方向を決めたのだそうです。
ちょっとだけ試飲をさせていただきましたら、あれまあビックリ!「飲みやすい」と言ってしまうと、普通なんですけど、びっくりするほど「お酒、お酒してない」味。下戸の私ですら「飲みやすい」と思うほど、爽やかです。舌や喉に、きゅいーんとくる感じがない(ヘタな表現ですけど)。ヤバいよ、飲んでしまいそう・・・♪
かどや酒店の角本稔さんにお聞きすると、「日本酒度」と「酸度」のバランスがこの味を作っているのだそう。「日本酒度」の数字が低いほど甘く、MODERNの日本酒度はなんと「マイナス10」とかなり甘いんです。それを引き締めているのが「酸度」です。
「酒を知ってる人がラベルを見たら『なんちゅう酒や』と思うかも。ベタッとしない甘さ、甘酸っぱいような味になってて、びっくりしますよ」と角本さん。
改めて、家に帰ってから日本酒を飲んでみたら、ホント、ぜんっぜん違います。まさに「日本酒の世界の入口」になるお酒という印象です。
あー、日本酒好きの人にも、日本酒を避けていた人にも、飲んでほしいっ!
若さはやっぱり、まぶしいぜ!学生が作るラベルにびっくり
「酒が届いて(箱を)開けた瞬間、やりよったなぁと思いましたね」と角本さん。「ええのん、作った」と感動したのだそうです。
日本酒プロジェクトを進めるにあたり学生たちは、かどや酒店にも来て、お酒についていろいろと学びました。瓶に貼るラベルについても、実際に販売されているお酒を参考にしながら、学生が考えました。
「並んでいる中から、どのお酒が目につくか、手に取りたくなるか」を学生に問いかけたところ、多くの日本酒のラベルで見られる「文字」ではなく、
上の写真(2016年夏・かどや酒店で)のようなデザイン性のあるものや、ラベルが立体的なものなどを選ぶ学生が圧倒的に多かったのだそう。
よくある「ひげ文字」のラベルに、おっさんくささを感じる学生たちは、「日本酒らしくない、手に取って見てみたくなるラベルを作りたい」と考えたようです。
「最初、デザインされたラベルを見て、正直ビビった。マジで、それ?!って思いましたよねぇ。MODERNの文字もデジタルっぽいし。でも、これが今の子らが考えたものなんやなぁと、何も言わんとこうと思いました」と角本さん。
「瓶も、グリーンの瓶や黒い瓶って高いんですよ。でも、できあがって届いたのを見たら『あぁ、やりよったなあ。なんも言わんでヨカッタなぁ』と思いましたよね」
届いた日本酒を見て、ようやく「いいお酒ができた」とホッとしたのだそうです。
「この『きっかけ』って文字も、きっとフォントをいろいろ探したと思うんです。ピンとくるのがなかったのか・・・自分らで描いたんだと思いますよ」・・・だそうです。
今までの日本酒にないようなものをと考え抜いての、この文字なんでしょうねぇ。やるなぁ。若者たち。
学生が主体的に作った日本酒
(「きっかけ」の販売は2017年6月の予定です)
日本酒プロジェクトは、2年ほど前から動いていました。田植えを始めるずっと前から、お酒についても田植えについても学び、ようやく1,400本のお酒が完成したのです。
今までにもいろんなプロジェクトで活動をしてきた角本さん。日本酒が完成して終わりではなくて、これから販売していかないといけないので、プロジェクトメンバーがどう動いていくのかも楽しみだと言います。
「今回、いろんな人と一つのものを作り上げていったんですけど、オモシロかったですよね。僕自身が方向を決めて動くよりも、学生が『やりたいこと』を意見として出して、それが形になっていく様子を見るのは楽しかった。任せてヨカッタと思えることも多かったですね」
「みんなで一つのものを作り上げるのがヨカッタ」と、何度もおっしゃっていたのが印象的でした。
追手門学院大・日本酒プロジェクトのお酒を買える店は?
完成した日本酒は、MODERNときっかけを合わせて1,400本。ちゃんと販売について考え、行動することも日本酒プロジェクトの活動です。
どんなところで販売するのか、何かイベントなどをするのかなど、新しい取り組みがあるかもしれませんね。楽しみです。
2017年3月16日時点の、茨木市内で日本酒プロジェクトのMODERN(モダン)を買えるお店は次のとおりです。(きっかけは、6月販売スタート予定です)
数に限りがあるので、「この店へ買いに行きたいけど在庫あるかな」と思ったら、そのお店へ問い合わせてもいいし、全体の様子を把握しているかどや酒店へ問い合わせてもいいそうですよ!(茨木市外のお店でも販売する予定はあるそうですが、ここでは茨木市内のお店を記載しておきますね)
茨木市蔵垣内3-18-16
072-625-0787
茨木市沢良宜西2-3-9
072-633-2636
茨木市東福井1-9-26
072-643-5107
茨木市南安威2-12-13
072-643-5172
茨木市新和町4-11
072-633-3500
茨木市豊川2-5-22
072-643-5943
田植えも稲刈りも、市民の方と一緒に行って作った茨木産のお酒「MODERN」と「きっかけ」。ゆっくり自宅で味わうのも楽しいでしょうし、茨木のお土産として贈るのも良さそうです。
学生さんたちにとっても、一つのものをいろんな人たちと作ることの楽しさを知るきっかけになっていたらいいなぁ・・なんて思います。
日本酒プロジェクトに携わった皆さま、完成おめでとうございます!お話をお聞きしたかどや酒店さんも、ありがとうございました。
【「かどや酒店」に聞いた父の日プレゼントおすすめ5選!】の記事もどうぞ。