姉妹を結ぶ赤いしそ。クラフトビール「しそとことん」できました!

はい、茨木ジャーナルです。

2020年秋。茨木市の名産「赤しそ」を使ったクラフトビール「しそとことん」が、香川県・小豆島の醸造所「まめまめビール」で生まれました。

10月15日から、まめまめビール店頭で販売がスタート。11月、いよいよ海を渡り、茨木市へ!

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(小豆島プロジェクト提供)

茨木市蔵垣内にある、かどや酒店で販売が始まりました。

11月21日(土)に開催される「いばきた青空マルシェ~収穫の秋Ver.」でも販売されることが決まりました!

お伝えしたいことがモリモリで、私もドキドキしています。

話を聞かせていただいたので、落ち着いてまとめます~。

赤しそを使ったクラフトビール?

クラフトビール「しそとことん」は、追手門学院大学の成熟社会研究所の学生プロジェクトチームが、小豆島のビール醸造所とタッグを組んで商品化したもの。

追手門の学生さんの話では
「一口飲んだときからふわっとしその香りを楽しめます。口当たりもよく、ビールが苦手という人でも飲みやすい味」とのこと。

赤しそとは、茨木市見山地区の名産の、あの赤しそ。

これまでにも赤しそサイダーやリキュールが作られています。いよいよビール…なんですね。

ビール作りにかかわったのは「小豆島プロジェクト」で、茨木市と小豆島の活性化を目的に学生が主体となって活動しているのだそう。

んーむ…。
確かに、小豆島町は、茨木市と姉妹都市の提携を結んでいます。

でも、なぜビール?なぜ、赤しそ?

ビールを作る予定はなかった

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(左:小林史門さん/右:森島康博さん)

話をお聞きしたのは、追手門学院大学・小豆島プロジェクトメンバーの小林史門さんと森島康博さん。

小豆島プロジェクトは、2016年にスタートし、今は4回生4名と3回生5名の9名のメンバーが活動しています。

学生が小豆島の島民との交流活動を通して小豆島と茨木市の活性化を目指すことが目的のプロジェクト。
当初、ビールを作る目的はありませんでした。

小豆島の文化や人を知るところから

小豆島は、エンジェルロードや棚田などの絶景にも恵まれ、オリーブ・醤油・そうめんなど名産品も多く、観光地としても人気です。
最近は、小豆島の自然に魅力を感じる人の島への移住も増えているのだそう。

小豆島プロジェクトでは、Iターン・Uターンで小豆島に住む人たちへインタビューや、毎年行われる秋祭りの視察を通して、島の人たちとの交流を深めていきました。

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「島の人たちの温かさ、大切していることが少しずつ感じられるようになった。同時に、島の課題も見えてきました」

例えば、小豆島で大切に継承されている秋祭り。祭りの担い手となる若い人たちが少なくなっていることも、課題の一つでした。

そこで「小豆島プロジェクトが祭りの担い手として関われたら」と提案。ところが「祭りの担い手は、ぱっと来てできるようなものではない」と断られてしまいます。

「地元の人たちから信頼されるようでなければ、島の課題の解決はできない」と痛感しました。

「ビールを作ろうか」

そんなとき、声をかけてくれたのが、Iターンで小豆島に移住した醸造家でした。

茨木市のことも知ってもらえたらと考え、名産品「赤しそ」を副原料にと提案。プロジェクトメンバーも、赤しその収穫から仕込みまでの工程に参加させてもらうことにしました。

使った赤しそは、16キロ!ふわふわ軽いしその16キロは相当なボリュームです。

1赤しそを仕込む1113-4image3
(小豆島プロジェクト提供)

枝から切り離して一枚ずつきれいに洗い、仕込んでいきます。

2麦芽移し替え砕く1113-2image1
(小豆島プロジェクト提供)

麦芽を砕く作業も行いました。味や色や香りにも影響する作業です。

3麦芽を混ぜる1113-1image0
(小豆島プロジェクト提供)

大きな釜で煮る作業も。
「大きな大きな釜の底のほうまでしっかり混ぜる。体力もいる作業で大変でした」と森島さん。
「浸していた赤しそを引き上げた瞬間の鮮やかな色が、印象に残っている」と言います。

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柔らかさを感じるラベルも、プロジェクトメンバーがデザインしました。

リズム感のあるネーミングをと「しそとことん」という名前も、学生らで考えました。赤しそをたっぷり使っていることも、わかりやすく表現しています。

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広報を担当している小林さんは、見てすぐイメージしてもらえるようなポスターをデザイン。しそとビールの色と泡を表現しました。

「しそとことん」は、全部で250本生産し、10月15日から小豆島まめまめビールの店頭とWEBで50本を販売。11月初旬に完売しました。

茨木・かどや酒店で

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小林さん、森島さんに話をお聞きした場所は、茨木市蔵垣内の「かどや酒店」。しそとことんは、かどや酒店で購入することができます。

かどや酒店の角本稔さんは、赤しそサイダー、リキュール作りや、追手門学院大学の「日本酒プロジェクト」でも学生さんと一緒に作業にかかわった方です。
■2017年3月【茨木の米で作った日本酒、3/17から販売!-日本酒プロジェクト】記事参照。

今回、赤しそを使ったクラフトビールが完成したことについて、角本さんにも話をお聞きしました。

角本さんIMG_6686

「そりゃ、もうジェラシーです、ジェラシー」が、第一声。

「赤しそリキュール、サイダーを作ったときも、日本酒プロジェクトのときも、頭の中に『いつかクラフトビールを』って思いがあった。でも、できへんかったんですよね。うわぁ作ったんやぁというジェラシーですよ」と、嬉しそうな角本さん。

10月15日から小豆島まめまめビールで先行販売され、半月ほどで50本が完売。人気の理由はどこにあるのでしょう?

角本さんと学生さんIMG_6693

プロジェクトメンバーは
「学生が主体的にビールを作ったというところも、おもしろいと思ってもらえたのかも」と話します。

角本さんはうなずきながら、
「まめまめビールさんを信頼してる人が買ってくれてるんちゃうかな」と言います。

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(小豆島プロジェクト提供)

「まめまめビールさんは、語ってくれてるんやと思う。なんで赤しそなのか、小豆島と茨木の関係とか。だから信頼してる人が手にとってくれてるんちゃうかな」

かどや酒店で1IMG_6682

「姉妹都市だと知ってほしいとか、小豆島と茨木市をつなぐ特産品だと発信したい、とか。そのために、本人たちにまずは楽しんでほしい」と角本さん。

販売店の一つとして、サポートしていきたいとおっしゃっていました。

【かどや酒店】

所在地: 茨木市蔵垣内3-18-16
営業時間 10:30~18:00(平日は13:00から)
月曜・祝日は休み
かどや酒店HP

かどや酒店お買い物ページ

インスタ: 【茨木×小豆島コラボプロジェクト】

赤しそを使ったビールを作ったと聞いたとき、それが島の人たちとの交流を深める活動から生まれた‥‥とは、想像していませんでした。

角本さんの話をお聞きして、Iターンで移住されたまめまめビールさんと「島の人たちに信頼されることが大切」というプロジェクトメンバーが出会ったから、しそとことんが生まれたのかなと、感じました。

お忙しいなか、話を聞かせてくださったかどや酒店・角本さん、プロジェクトメンバーの小林さん、森島さん、ありがとうございました。

しそとことん、11/21に広場で飲めます!

11月21日(土)茨木市民会館跡地エリアの広場で、いばきた青空マルシェ~収穫の秋Ver.が開催されます。

そのマルシェでも、しそとことん(330ml)が販売されるとダッシュで決定しました!
そりゃそうだ♪見山の名産赤しそを使ったビールだもん。

35本限定で、価格は800円。その場で飲んじゃうスタイルです。
ぜひ!

【11月後半のイベントまとめッ!「青空マルシェ」と「MusicParty」と】参照。
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