2019年「突然の風景」が現れるらしい。HUB-IBARAKIアートプロジェクト
はい、茨木ジャーナルです。
毎年、茨木市内で開催されている、HUB-IBARAKI ART PROJECT(ハブイバラキ アートプロジェクト。以下、ハブイバラキ)。2019年のプロジェクトもスタートして、5月にドーン!となにかが起こるようです。
4/13(土)には、ざっくばらんなバトンタッチトークも開催されます。
アートをきっかけに人と街にどんなことが起こるのか、アートがどんな役割を果たすのか果たさないのか…など、さまざまなことにトライしていて、今年もじわじわ楽しみです。
先日、HUB-IBARAKI ART実行委員会の方と2019年度の選定作家さんとお会いする機会がありました。
「今年のハブイバラキは、これです」と、突然広げられた、今年のフライヤー。
2019年度のテーマは「突然の風景」です。ふと頭の中に浮かんだのは
茨木童子に被せられていた落とし物のニット帽が、突然の風に吹き飛ばされた瞬間とか、
グーグルさんが道を間違えて、突然Uターンしているところ…。
「あー、ちょっと違いますね」…とアートな皆さん。
5月に突然の風景が現れるらしい
今年の選定作家・冬木遼太郎さんがつくる「突然の風景」は、5月のある一日にだけ現れるます。
「アートでもなんでも『関わる』って大事だけど、いつもいいコトが起こるとは限らない。いろんな人がいるし、考え方もちがうし、そこへ集まる理由もいろいろだから」
冬木さんは、自分と違う考えの人を認めることから始まるなにかを、ハブイバラキを通して表現したいと話します。
「中央公園の北グラウンドを『場』にして、使うのは車とクラクションの音。『なんだ?』という風景やできごとそのものが作品です」
いろんな人がいろんな理由で集まり、同じ経験をする「場」そのものが作品…。
まだよくわからないけど、とにかく「5月26日、中央公園北グラウンド」に行くと、何が現れるのかがわかるようです。
その場で起こる「突然」。そのあとどうなるんだろう?
話だけでは、その風景が浮かんでこないので「あー、はい・・・」って感じだったのですが、とにかくハブイバラキの皆さんはとても楽しそう。だんだんと、5月のその作品を見てみたいかも…という気持ちになってきました。
でも、なぜクラクションなんでしょう?
「クラクションは、危ない時に使うでしょ、注意喚起とか。そんな音が鳴って『なんだ?』となる風景そのものを見てみたい。どんな気持ちになって、どんな広がり方をするんだろうって」と冬木さん。
人が反応する…の風景に「クラクション」を使う。確かに「突然」かも…。
そんな「突然」のことが起こったときに、みんなが自分と違う人を認められるのか…の風景が見られるのかなぁ。
海外に行けば自分は外国人
「海外にいたとき、僕は外国人で日本の人。『日本人』のイメージを持たれる。じゃあ、原爆や震災をテーマにしたらすべてが『希望』や『つながり』の表現かっていうと、なんとなく納得できない。いろんな気持ちを認める、共有することが、アートでできたらって思います」
お話はストンと入ってきます。同時に、アートでそれができるんだろうか、それは目に見えるんだろうか…という思いも。
ただ「いろんな人がいる」「多様性を認める」という言葉が冬木さんの話に多かったことが、印象的でした。だからこそ、5/26はいろんな人がいろんな理由でその「場」にいたらいいなぁと感じました。
「その時に同じものを見る・聞く体験を作る、一日に集約されたアート作品。今年度は作品はもちろん、さまざまなところで新しい取り組みをしています」と、ハブイバラキのディレクター山本正大さん(写真左)。
京都造形芸術大学の学生・ツボイさん(写真左から3人目)が、インターンシップでハブイバラキに関わっていることも、これまでにはなかったこと。
「作品を体験してもらうために、発信の仕方も勉強していきたいし、作品を見る力も学びたい」と話します。
ソシオの伝言板ってどこ?!
いろんな人に、たった一日しか見られない作品のことを知ってもらうため「ソシオの伝言板でお知らせもしてるんですよね~」と山本さん。
でんごんばん???
と行ってみたのが、
ここでした。ソシオの2階、ここってショーウィンドウって言うんじゃないんだ…。
これまでのハブイバラキの取り組みの様子を年表で見ることができ、
今年の作品についても、バーッと並んでいました。
フライヤーも、実はよく見るとかなり凝っていて「これ、言われないと気づかなかったかも~」な仕掛けがあります。
「うん、ちょっとやってみようかなぁと思って、やってみました」とデザインを担当した本村ぽっぽさん(写真右)。できれば、そのデザインを手元に用意して「ここはこうなっていて」という説明を聞いてほしいっ。
そこで…。
4/13はバトンタッチトーク開催
4月13日(土)には、2018年度の選定作家・稲垣元則さんとのバトンタッチトークが開催されます。
お二人の作品への思いや背景、今年のハブイバラキのことなど「ソシオ伝言板」ではチェックしづらいエピソードが聞けそうです。
開催場所:サワラギヤ (茨木市駅前4丁目2-31) |
開催日時:2019年4月13日(土)15~17時 |
アートって言われると敷居の高さを感じてしまう人には、こういうざっくばらんなイベントから覗いてみるのをオススメします。
そうだ!
ソシオの伝言板ですが、実は端っこのほうに
こんなものがありました。言われたとおりに進み、きょろきょろすると
え、これ、そうやったん?!な作品が展示してありました。どんな作品なのか、ぜひ探してみてくださいネ!