徒然草に書かれてる茨木のスポット「ぼろ塚」-サイクリングにどう?
はい、茨木ジャーナルです。
自転車で、清水と西河原の間をR171を使って移動していたときのこと。
こんなのに目が留まりました。
「ぼろ塚」…ですって。
そんなに急いでるときではなかったので、ちょっと行ってみることにしました。
川に沿って進みます。
すぐ後ろはR171で、車がガンガン通っているんだけど、ちょっと進むともう水の流れる音がザーッと聞こえるだけ。
なんだ、寂しい感じがしてきたぞ・・・。
あ、…石碑のようなものが見えてきました、なんとなく。
あったぁ。ここがぼろ塚。
ちょっと寂しい感じの道だったけど、こんな立派な案内板も設置されてるー。碑のところには花を飾れるようにもなっていて、ご近所の方が手入れをしてくださっているような様子。
ここがどんな場所なのか、の説明もありました。
「徒然草115段に『宿河原といふところにて…』に始まる、ぼろぼろ(虚無僧)奇談の話があります」
あとから「茨木の史跡」という冊子で確認したら、このぼろ塚は、吉田兼好が徒然草に残した話に出てくる場所なのだとありました。
宿河原は、武蔵国(現川崎市)とする説もありますが、吉田兼好は京都に住んでいたこともあり、京都に近く、西国街道に沿ったこの場所とするのが自然だと思われる…とも。(「茨木の史跡」より)
白い枠で囲ってみたんですけど、説明書きには、ここでの様子も描かれていました。
「宿河原で、ぼろぼろがたくさん集まって念仏を唱えていると、外から入ってきた一人のぼろが『この中に、いろをしというぼろはいないか』と尋ねたきた。
『いろをしはここにいる。あなたは誰か』と答えると『自分の師(先生)がいろをしというぼろに殺された。仇討ちをするために敵を探していた』という。偶然会った二人は、河原で戦うことに。けれど、仇討ちが続くので「一緒に死ねば仇討ちはここで終わる」と、互いに刺し貫いて死んでいった」…という話。
場所はココ。写真は、ここに建てられていた説明板に載っているマップです。
豊川のあたりです。
「茨木の史跡」冊子でも
「川端康成は『茨木市で』という随筆で『私の村(豊川村)・・・近くに『伊勢物語』や『徒然草』にも書かれたところがある」と紹介していました。
賑々しい雰囲気ではない場所なんですけど、その分「ほぉ、そういう場所なのかぁ…」なんて思いに、ちょっと浸ることのできるスポットです。
車では行けない場所なので、徒歩かサイクリングで立ち寄ってみてはいかがでしょう。