ローズWAMの風景が変わります 【HUB-IBARAKI】
はい、いばジャルです。
振り返れば、3月7日にスタートしたんですよね、この風景。
先日、茨木ジャーナルの記事に書きました。
【ローズWAMにあるHUB-IBARAKI ARTの作品が】の記事
ローズWAMの正面入り口のところに展示されている、「HUB-IBARAKI」の作品「ローズゲート」が撤収されるとのことで、見学に行ってきました。
午前10時過ぎ、いよいよ撤収作業スタートです。
作品の端っこに貼られている透明のテープを、ザザッとはがします。
隅っこの隙間に、ググッとちょっと大きめのヘラのようなものを差し込んで
ベリッ・・・と、でも静か~~~に剥がします。
窓ガラスと作品を繋げていたのは、コンクリート面にカーペットを貼る時に使うような業務用のテープだそうで、かなり強力なもの。
「長期の屋外展示に耐えられるもの」ということで、色んなテープで実験をしてチョイスしたんだそうですよ。
で、剥がした作品は、
裏面を上にして、そっと置きます。
そして作品の端っこにまだ引っ付いている業務用テープを剥がします。
ガンガン、取り外されていきます・・・。
パネルの裏側にはまだ、粘着テープが付いているので作品同士が引っ付かないように、オモテ合わせにして置いていきます。
置かれている作品をふと見ると、
作品の透明部分から、パネルを置いている下にあるグリーンの葉っぱが見えて、キレイ。
置いてる作品が、向こうのガラスに映っているのも、キレイ。
裏向いて並ぶ作品が、緑の上に置かれて、キレイ。
脚立に引っ付いたテープたちも、なんだかアートな感じ♪
で、作業のほうはというと、
人が通行している横で、ひたすら剥がし続けます。
さっきも書いたのですが、長期展示に耐えるようにというだけでなく、ここはたくさんの人が行き交う場所なので、展示が落下してしまうことのないようにとても気を付けて設置されていたのです。
なので、当然・・・
作品からテープを剥がすときも
軍手に引っ付いて、結構大変です。
展示場所は、元通りキレイにしなくてはいけないので、
この強い粘着力のテープを取るのも大変そう・・・・。
一度では取りきれないので、何度も何度も乾かしたりしながら拭っていきます。
作業の強い味方は、
これ。強そう♪ (超強力って書いてあるし)
これで、作品の裏についてるテープも剥がしたら・・と思ったのですが、そうするとパネルの方が溶けてしまうのだそうです。
強いヤツです、「雷神」くん。
こうして、作業はズンズン進んで
だんだんと元の姿になってきました。
表を通るだけでは、なかなか目に触れることのなかった、
この作品「ローズゲート」を制作した藤本さんのサインも、最終日にして初めて見ました。
ん~、展示期間が決まっていたとはいえ、こうして撤収されてしまうとなると、寂しいですね。
この日、撤収作業を藤本さんと一緒にしていたのは、デザイナーでアートプロデューサーの山本正大(まさひろ)さん。
この「ローズゲート」という作品の展示についても、色々とサポートなさったのだそうです。
「藤本さんの作品は、とても鮮やかだし、テーマもわかりやすくて、多くの人に親しんでもらえた」と話して下さいました。
陽射しや気温や雨など、屋外展示ならではのご苦労もあったでしょうね。
テープやパネルの伸縮のことなど、試験を重ねて使うものを決めていったそうですが、それでも途中で修復作業もしたのだとか。
でもやっぱり展示がなくなるのは寂しくて
「季節に合わせて・・・いやいや、せめて半年ごとでいいから、このパネル展示で道行く人たちを楽しませてくれたら」と思ってしまいました。
作品制作の日に偶然出会ったことから、お話を聴いたり、こうして撤収作業を見学させていただいたりと、私もとても楽しい半年間でした。
藤本絢子さん、本当にありがとうございました。
藤本絢子さんのホームページ 藤本絢子公式HP
藤本さんに初めて会った日の記事 【こんなところに花が咲いてる -ローズWAM-】
藤本さんのお話もどうぞ→【茨木在住・美術作家 藤本絢子さんの話vol.1】