茨木在住の美術作家・藤本絢子さんの話 Vol.1
先日お伝えした、ローズWAMで開催される、
【ローズWAMでアーティストたちの素敵な展覧会とトークイベント】の記事。
7月16日から、茨木市在住のアーティストの「三人展」が始まっています。
7月19日には、その三人のアーティストのトークイベントもあり、
それぞれの「表現」への思いなどを語って下さるそうです。
このイベントは「HUB-IBARAKI ART COMPETITION」の関連イベントであり、
三人の方の出会いもそれがきっかけだったとのこと。
「こんなイベントをします」とご案内をいただいた藤本さんに、
ハブ・イバラキのこと、そして藤本さんご自身のことなどを聴きに
アトリエへお邪魔してきました。
【HUB-IBARAKI ART COMPETITION】公式HP参照
HUB-IBARAKI ART COMPETITIONへの出展
茨木市在住の藤本さんが、ハブ・イバラキへ出展しようと思ったのは、
知り合いの方から声をかけられたことがきっかけ。
茨木市で育ち、ずっとここを拠点に作家活動をしているものの、
地元で発表することはあまりなかったので、
せっかくのいい機会だと応募することにしました。
ちょうど大きな展覧会を控えていた時期でしたが、大急ぎで企画書をまとめ
「公共の場で、まちの人達とコミュニケーションを取りながら作品を作りたい」
という藤本さんの思いと、
今までに、沖縄や東北で滞在し作品制作した経験があったことなどから、
出展者に選ばれました。
「展示する場所を見に行ったり、
ローズWAMの方と打ち合わせをしていく中で、
あの形にしようと決まっていきました」とのこと。
「こうしたらいいんじゃない?」
「こんなふうになったらオモシロいよね」と
ハブ・イバラキの実行委員の方とローズWAMの担当の方とが、
どんどん盛り上がっていって決まっていき、
「展示場所が決まってから、さてどうしよ・・と思いました」
と藤本さん。
そんな中、ハブ・イバラキの実行委員の方からは、
どんなふうにしたら長期の展示でも耐えられるか、
どんな素材にすると作品が映えるのかなど、
色々な方面でサポートをしてもらえて、
「ワタシ一人では、あの作品はできなかったなぁと思ってる」
と振り返ります。
7月16~19日までのイベントでも、
展示用のスペースではない場所への展示であったり、
空間の広さや照明のことなど、
藤本さんにとっても新しい試みとなる部分がいくつかあります。
「しんどいことや大変な部分はもちろんあるんですけど、
それが形になって残っていくというのは、いいですよね。
自分の中で許容できる『ムリ』は引き受けたいと思ってます」と藤本さん。
様々な経験を重ねていくことが、
ご自身の引き出しとなっていると感じるそうで
「乗り越えられてるんで」と笑って話します。
作家としてのトライ
美術作家である藤本さんは、絵を描くことを職業としていくことについて
「もちろん様々に葛藤を抱えることもある」と話します。
ただ、絵を描いていたらいいのではなく、
絵を見てもらうために宣伝や告知も必要です。
またどんなに宣伝しても、
作品がいいものでなければ意味がないという責任もあり、
「あまりにも、今の自分には無理かなと感じるものは、断るかもしれない」
と藤本さん。
絵を描くということ以外の部分で、
やるべきことも増え、時間的にも余裕がなくなる場合もあり、
不安になったり落ち込んだりすることもあります。
藤本さんは
「結局はその時にできることを精いっぱいやるしかない、と考えていて」
と話しながらも、
そうすることで、応援して下さる人や支えて下さる人と出会えて、
難しいことも乗り越えられてきたことを振り返り
「ワタシ、悪運強いんで」とほわっと笑います。
藤本絢子さん公式HP 藤本絢子 official website
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藤本さんのお話、次回は
「美術作家って?」というような内容を紹介します。
茨木という大きくはない街の中で、春に芽生えた様々なアート作品。
偶然通りかかって、たまたま声をかけたことがきっかけで
ワタシ自身、藤本さんとの出会いがありました。
茨木に、こんな仕事をしている人がいて
こんなことを思っているんだなぁ、ということを
茨木ジャーナル目線で紹介していきますね♪