茨木コテン劇場「落語は映画!」-桂米紫さんが作る新スタイル
はい、茨木ジャーナルです。
7月に茨木市クリエイトセンターで開催される「茨木コテン劇場」。毎回テーマに合わせ、古典落語とクラシカルシネマを楽しむ流れが、映画ファンにも落語ファンにも人気です。
出演は、桂米紫(かつら べいし)さん。
映画監督を志していたころ出会ったのが落語だという米紫さんに
「茨木コテン劇場」についてお聞きしました。
☆読者プレゼント(招待券)もありますよ!
「茨木コテン劇場」とは
茨木コテン劇場は、テーマに沿ってセレクトされた古典落語とクラシカルシネマを、一つの会場で楽しむ催し。
10年前にミニシアターのシアターセブン(大阪市淀川区十三本町)でスタートした「十三コテン劇場」が、茨木市でも開催されるようになり5回目を迎えます。
「落語は、ひとりで演じ分ける。
場面を変えるときに『コン!』と小拍子を鳴らすところは、映画のカット割りと同じだと思うんです。
映画で、こっち向きの人、あっち向きの人と順々に写してシーンができていくカット割りです」
ストーリーがあって登場人物がいるところが、落語と映画の共通点、と米紫さん。
「映画と落語の共通点を感じながら『300年も前から落語という文化が日本にはあるんだな』と、多くの人に知ってもらえたら」と話します。
今回のテーマは「それぞれのミラクル」
落語と上映作品や毎回のテーマは、米紫さんと制作チームが相談して決めています。
今回の茨木コテン劇場のテーマは「それぞれのミラクル」。落語「はてなの茶碗」、映画「素晴らしき哉、人生!』という組み合わせです。
「2013年に十三のシアターセブン(36席)でスタートしたときに選んだのが、これ。この組み合わせは、よかったんです」
落語「はてなの茶碗」も映画「素晴らしき哉、人生!」も、主人公は不幸が続いたり逆境に立たされる人生。
「不器用な主人公や、どん底からさまざまなミラクルが起こるところが似ているんですよね。
茨木の大きな会場(426席)でも見てもらいたいと思って、選びました」
茨木市ってどんなイメージ?
茨木市には思い入れがある、と話す米紫さん。
「茨木市にはいろんなイベントがあるからか、お客さんも目が肥えている。文化的な意識が高いというか、盛り上げようという気運を感じます。
茨木コテン劇場も、最初は映画ファンが多かった。映画を観に来た人がスッと落語を受け入れてくれたんです」
印象に残っているのは、落語『お花半七』、映画『或る夜の出来事』を組み合わせ(茨木コテン劇場/2022年7月開催)。
「映画が終わったときに、会場に拍手が起こったんです。生の落語を見て解説があって映画を鑑賞、という流れで会場に一体感があった。組み合わせって大事だなと思いました」
「いろんな切り口で落語と映画を並べると、僕も気付きがあって楽しいし、お客さんも共通点を探してくれる。
落語にも、物語があって登場人物が出てくる。人生の糧みたいなものに出会えるかもしれないですね」
「落語と解説が、映画の『まくら』になってるんじゃないかな」という米紫さん。落語と映画の解説のあとは、客席から映画を鑑賞し、また新たな気付きに出会うこともあるのだとか。
「落語・はてなの茶碗」「映画・素晴らしき哉、人生!」を一つの流れで体感してみませんか?
第5回茨木コテン劇場は、7月9日開催です。
茨木ジャーナルを読んでくださってる皆さんに、プレゼントもありますよ~!
茨木コテン劇場
~古典落語とクラシカルシネマ~
映画好きの落語家・桂米紫が古典落語をライブで1席。後半は、往年の世界名作映画を上映。
今回のテーマは「それぞれのミラクル」。ピンチと奇跡が織りなす物語を楽しめそうです!
- 茨木コテン劇場
「それぞれのミラクル」 - ■開催日時 7月9日(日)
13:00開演 / 12:30開場 - ■場所 茨木市クリエイトセンター
センターホール - ■対象 就学前のお子様はご遠慮ください。
- ■イベントの内容
【ibabun×落語 シリーズ】
「古典落語」と「クラシカルシネマ」の、エエとこどりコラボイベント! - 前半は上方のお笑いクラシカル(!?)「古典落語」をライブで1席。
後半は往年の世界名作映画を上映。 - 落語と上映作品は自他共に認める映画好き、落語家の桂米紫がセレクト。
- <プログラム>
【落語】 桂米紫『はてなの茶碗』
【映画】『素晴らしき哉、人生!』(1946年/アメリカ)
監督:フランク・キャプラ
出演:ジェームズ・スチュワート、ドナ・リード 他
※桂米紫による「落語家的ミニミニ映画解説」あり! - 【出演】桂 米紫
かつては映画監督を志していたが、同じ京都出身の都丸(現・塩鯛)に憧れ噺家の道に入門。
迫力ある熱血性と、映画や演劇の手法を豊かに取り入れ、器用だけれども一生懸命な登場人物たちを鮮やかに活写する。
バラエティ豊かな持ちネタは、どれも“不器用者への応援歌”として、暖かい後味を残す。 - 四代目米紫を襲名。
NHK新人演芸大賞(落語部門)、なにわ芸術祭奨励賞、文化庁芸術祭新人賞、第十回繁昌亭大賞奨励賞受賞。 - チケット:全席指定
2,000円(高校生以下1,000円) - ■見どころやおすすめポイント
今回のテーマは「それぞれのミラクル」。
皆さんも、落語と映画それぞれのミラクルの目撃者に! - ■問い合わせ先
(公財)茨木市文化振興財団
TEL 072-625-3055 - 【チケット申込】
電話・窓口・ネットで受付中。
■茨木市文化振興財団ページ
【茨木市文化振興財団/茨木コテン劇場~古典落語とクラシカルシネマ~】
(リンク先が開きます)
■電話 072-625-3055
(文化振興財団:10~17時) - ■担当:茨木市文化振興財団
「僕が修行中のとき、師匠の桂塩鯛が『茨木落語会』を始めたんです。『今日は、一日ポスティングしてこい』みたいな(笑)。自転車で回りましたよ」と米紫さん。
「落語は何度も練習で口にするけど、登場人物にとっては、人生で一回きりの言葉。感情を乗せるから、演者としての楽しさがある」と話していたことが印象に残りました。
米紫さん、ありがとうございました!
7/9茨木コテン劇場へご招待!
「生の落語を聞いてみたい!」
「米紫さんの解説が気になる」という方に朗報です。
茨木市文化振興財団さんが、3組6名の方を招待してくださいます。
- 7/9茨木コテン劇場へご招待!
- ■3組6名さまにプレゼント
- ■2023年7月1日23:59まで受付
- ■抽選で、7月3日(月)
当選者へ発表
※メールで連絡します。 - ■チケットの引き渡しは、当日クリエイトセンター受付で。
ぜひぜひぜひ!
関心のある方は、早めにお申し込みくださね♪
タグ:落語