2/3開催!茨木市民参加型プロジェクト「みんなで作るダンス公演」上映会&トークセッション
はい、茨木ジャーナルです。
2022年12月に、茨木市クリエイトセンターで開催された、あるダンス公演を紹介していました。
義足の俳優・ダンサーとして活動する森田かずよさんが演出・振付を担当し、一般参加者と大学生が参加する「みんなでつくるダンス公演」です。
(写真は2022年12月)
■2022年12月16日記事参照
【森田かずよさんと41人でつくるダンス-4歳~70代、車いすの人もそうでない人も】
2021年9月に、踊ることが好きな仲間が障害や年代を越えて集まり、スタート。
ゆっくりと回数を重ねてきたこの活動が、ドキュメンタリー映像で紹介されます。
1、みんなでつくるダンス公演 ドキュメンタリー上映会の案内
2、みんなでダンスのワークショップ
(2023年夏に行われていたワークショップの様子)
この2つを紹介します。
1、みんなでつくるダンス公演 ドキュメンタリー上映会
上映会は2月3日(土)に、茨木市クリエイトセンターで開催されます。
「みんなでつくるダンス公演」は、ダンスを通じて相互理解を深めながらひとつのステージをつくり上げていく、大阪府茨木市の市民参加型プロジェクト。
トークセッションでは、プロジェクトの継続性や地域コミュニティの形成についても話を聞くことができます。
- みんなでつくるダンス公演
ドキュメンタリー上映会 - ■開催日時 2月3日(土)
14:00開演(13:30開場) - ■入場無料
- ■場所 クリエイトセンター
センターホール - ■対象 どなたでも(要申込)
- ■イベントの内容
森田かずよさんとみんなでつくるダンス公演
「だから、あなたと奏でるカラダ」 - ドキュメンタリー上映会
みんなでダンス in Ibarakiプロジェクト - 【プログラム】
・ドキュメンタリー上映会
・トークセッション
<登壇者>
久保田テツ(大阪音楽大学)
大澤寅雄(合同会社文化コモンズ研究所代表)
森田かずよ(ダンサー・俳優)
草山太郎(追手門学院大学地域創造学部地域創造学科准教授)
追手門学院大学地域相続学部地域創造学科 草山ゼミ生
ほか
ファシリテーター:森隆一郎(合同会社渚と代表社員) - 【鑑賞サポートがあります】
※ご不安な方はご相談ください。
・点字プログラム配布★
・補助犬と一緒の鑑賞可
・筆談器の設置
・手話通訳、要約書記
・ヒアリングループの利用★(数に限りあり)
・車椅子のままご覧いただけるスペースあり★(数に限りあり)
・休憩室利用可
★印のあるものを希望の方は、事前にご連絡ください - ダンサー・俳優の森田かずよさん、公募による市民ダンサー、追手門学院大学の地域創造学部草山ゼミ、そして茨木市文化振興財団がともに行う、障害のある人もない人も一緒に創り踊るダンス公演です。
- 2019年のワークショップからスタート。
2020年からは、毎年約40名のメンバーと3か月間12回の練習期間を経て、舞台公演「みんなでダンス公演」を開催しています。 - 2月3日は、試行錯誤を繰り返し、何度も話し合い、助け合い、乗り越えて来た様子がわかるドキュメンタリー映像の上映会と、アーティストやゲストとのトークセッションの場が設けられます。
- ■おすすめのポイント
年齢・性別・国籍・ダンス経験や障害の有無を問わず「多様な人と踊ってみたい」という市民か参加。
これまでの活動を振り返りつつ、プロジェクトの継続性、地域コミュニティの形成などの話を聞くことができます。 - ■問い合わせ先
茨木市文化振興財団
電話 072-625-3055 - ■申込は、下の案内ページのリンクから。
【2/3ドキュメンタリー上映会の案内ページ】
2、みんなでダンスのワークショップ
(写真は2023年8月公演のチラシ)
二分脊椎症・側湾症をもって生まれ、義足の俳優・ダンサーとして活動する森田かずよさんが演出・振付を担当する「みんなでつくるダンス公演」。
多様な人と踊ってみたい人が集まり、ワークショップを重ねながらみんなでつくった公演です。
2023年も6月から「みんなでダンスin Ibarakiプロジェクト」のワークショップが実施されていました。
2023年8月中旬に、茨木市クリエイトセンター多目的ホールで行われていた、追手門学院大学の学生さんと市民が一緒にダンスに取り組んでいらっしゃる様子を見学しました。
市民・大学生あわせて約25人が参加。
森田さんの言葉の選び方と参加する皆さんのまっすぐなリアクションに、私もどんどん引き込まれていきました。
「気持ちよく体を動かせたら、そのとき伸ばしたり力を入れているところを意識してみて」と森田さん。
「こんな動きをしてみるのは、どうでしょう」とパソコンを見せて伝えることもあれば「液体のチョコレートみたいに、落ちたり流れたり…」と例えながら伝えることも。
参加者の動きが、どんどん豊かに変化していく様子がわかりました。
2人一組で「相手の『手』の動きに操られてみる」という動きのときも、森田さんは「手だけじゃなくて、身体ごと」と一言。
その言葉に、左右上下だけでなく、引いたり押してみたりと、参加者の動く範囲が広がっていきます。
「自分が1メートル四方の透明な箱に入ってみる」という表現も、興味深いものでした。
まずは、みんなが自分の箱を触っていきます。
「箱、感じられた?前だけじゃないよね」と森田さん。
皆さんの動きが「立体的」になっていくのがわかります。ほんの少し、ほかへ意識が向くだけで、こんなに動きが変わるんだなぁと思いました。
手だけでなく、足や頭など、身体のいろんな場所を使って「透明な箱」を触っていきます。
「見えない箱が見えますか?」「お尻で触るのもイイですね!」と森田さん。
最後はグループに分かれても行いました。
「誰かの動きが止まったら、自分も止まる」「相手グループ全体が止まったら、動き始める」など、互いの気配を感じながら表現していくというチャレンジです。
はじめはそれぞれが自分の身体を意識して、やがて誰かを感じながら動いていく、というワークショップの流れも興味深いものでした。
参加した方にお聞きすると、去年に続いて今年も参加したという方が多いようです。
「去年、一緒だった人もいるので安心してダンスができる。動きもなんとなくどうしたらいいかわかるなぁと思っている」としおりさん。
「(子どもが)人の中へ入るのが苦手だけど、この場に去年参加したら『また行きたい』というので参加した」と、親子で来られている人もいました。
茨木市文化振興財団の方も「新しく参加してくださる人や、お問い合わせも多い。外へ出る機会を求める方は多いのかもしれない」と話してくださいました。
この場に学生さんが参加していることも「行ってみよう」と思うきっかけになっている、と話す方もいらっしゃいました。
なかなか外出できなくても「機会があるなら外へ出たい」と思っている人の、新しい「場」にもなっていると感じたワークショップ。
皆さんの「多様な人とダンスをしたい」という思いがどう重なって本番のステージを迎えたのか、2月3日は、その様子を映像で振り返る上映会です。
ぜひ!
■2022年の舞台とトークショーでのお話は、下の記事でも紹介しています。
よかったら♪
(2022年12月16日公開)
【森田かずよさんと41人でつくるダンス-4歳~70代、車いすの人もそうでない人も】
(写真は2022年12月公演のチラシ)
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