team茨木の着物をネパールからのお客様にお披露目
はい、茨木ジャーナルです。
2016年に茨木市にある府立福井高等学校の授業を見学した記事。生徒も一緒に関わり、ネパールをイメージした着物をつくる「KIMONOプロジェクト」と、手描き友禅師・兵江美香さんを中心にした「team茨木」の取り組みを紹介しました。
【福井高校がKIMONOプロジェクトに参加!夢は2020年、世界へのお披露目。】の記事参照。
2018年4月には着物と帯が展示され、【最初で最後の展示!team茨木作「ネパールをイメージした着物」お披露目です。】という記事でも紹介。そのときの着物は現在、福岡県久留米市のKIMONOプロジェクトで保管されています。
ネパールの方々が茨木市長を表敬訪問

team茨木は、ネパールをイメージした着物をデザインするために、ネパールの文化・暮らし・歴史などを学ぶことにも時間をかけ、2017年夏にネパールを訪問。現地の方との交流も深めています。
5月28日(月)、今度はネパール青年会議所から3名の方が、茨木市長を表敬訪問。ネパールの皆さんへ完成した着物と帯もお披露目されました。
初めに、茨木青年会議所理事長・佐藤雄平さんが「昨年は学生と一緒にネパールへ行き交流を深めた。team茨木と茨木青年会議所、そしてネパールと茨木市が今後も有意義な交流を重ねていきたい」と挨拶。

続いて、team茨木の代表・兵江さんが着物と帯のデザインについて説明をしていきます。初めのうちは少し遠いところで説明を聞いていた皆さんですが、

デザインの説明時には、すぐ近くで一つひとつのデザインの意味やこめられた背景に耳を傾けていらっしゃいました。
「ネパールをモチーフにした着物は、茨木市の福井高校の生徒と一緒にデザイン。KIMONOプロジェクトの周知を図ることは、立命館大学生が取り組んでくれました。茨木青年会議所の皆さんが茨木とネパールの懸け橋となってくれるなど、地域の人たちの多くのご協力がありました」と兵江さん。

国歌が描かれた帯と一緒に飾ってあった髪飾りは、ヒマラヤの青いケシの花。着物の中にも描かれています。
ネパールの皆さんは、説明に大きくうなずきながら、兵江さんと言葉を交わしていました。
福岡洋一市長は、

「KIMONOプロジェクトを通して、福井高校の生徒や茨木の人たちがネパールについて学び、理解を深めることができた。ネパールの皆さんにも、日本や茨木について知っていただけるきっかけになれば。これからさらに友好が深まることを、期待しています」とスピーチ。
ネパールの皆さんへ、手描き友禅のパネルを手渡しました。

ネパール青年会議所の方からは
「日本で生まれたKIMONOプロジェクトが、ネパールを取り上げ、このような形で発信されることに感謝しています。深く考えてくださり、とてもうれしい。これからもネパールと茨木との交流が続いていくことを望んでいます」と感謝の気持ちが伝えられました。

歓迎の気持ちの証と言われる布とダカトピという帽子が、市長へ贈られました。

表敬訪問は終始和やかな雰囲気でした。
茨木に住む一人の「外国をイメージした着物作りに参加したい」という思いからスタートして、

こんなに大きな動きになっているんだなぁと、改めて兵江さんの強い思いと行動力に感動しました。
福井高校の卒業生と校長先生も
デザイン作成に関わった福井高校の生徒さんは、この春に卒業していますが、中には会場に足を運んでいた方も。

ご自身が描いたデザインを指しながら
「最初は、何をやるんだろうってよくわからなかった。でも、こうして自分や友達が考えたものがデザインに取り入れられてたり、着物になっているのを見ると、ウレシイです」と話してくれました。
福井高校からは校長先生もいらっしゃっていて
「KIMONプロジェクトは生徒にとっても貴重な機会で、関われたことは本当にうれしい。できてしまって終わりというのでなく、これからも、KIMONOを通して福井高校や在校生・卒業生たちがつながりを感じてもらえたら」と話していました。
実は、福井高校にはKIMONOプロジェクトの支援自動販売機が設置されているんですって。売上の一部がプロジェクトへ還元されるそうで、他にも設置してくださる場所を探していらっしゃいます。
小さな支援が世界のお客様へ感動を伝えます

無事に着物と帯が完成して、大切にしてきた娘を嫁に出した母の気分と話す、兵江さん。
「地元の有志とスタートして、着物がまだカタチにも何もなっていないのに、本当に多くの方が支援してくださった」と振り返ります。
ちょっと気になったので、聞いてみました。
寄付の募集やクラウドファンディングで、資金は集まったのでしょうか?
「んー、実はようやく半分ですね」
やはり、大手スポンサーがバックアップしているところの着物制作に比べると、team茨木は制作以外の部分で苦労があるようです。
着物が完成すると「もうできたやん」と思ってしまいそうですが、実はそうではないんですね。
「team茨木に関わってくれてる職人さんもいらっしゃるので…」と兵江さん。
というわけで、今回もちょっと呼びかけを。team茨木への支援方法は次のとおりです。小さな支援が、2020年に世界からのお客さまを迎える助けになったら、ウレシイですね。
<※team茨木への寄付募集は終了しました。>

タグ:KIMONOプロジェクト, 茨木市役所
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