なんと!中条温泉が・・・
はい、茨木ジャーナルです。
先日、フェイスブックを見ていたら流れてきた情報にビックリ!
【茨木の銭湯・中条温泉 -ずっと親しまれているレトロな銭湯-】の記事で紹介した中条温泉が、7月で営業を終えてしまうという投稿だったのです。
中条温泉は、その後茨木ジャーナルで「銭湯の近くにコインランドリーあり」の法則があるのではないかと、勝手に思って探し回るきっかけになった銭湯です。
【雨の日の頼もしい助っ人「コインランドリー」もある中条温泉】の記事参照
実際に入ったことはなかったのですが、勝手に愛着を持っていたので慌てて行ってみました。
それが、7月29日のこと。
でも、銭湯の前を見ても貼り紙はないし、いつもと変わらない風景。
煙突とお月さまが並んでいる風景を見ながら、8月に入ってから「中条温泉が営業終了してる」と記事にしようかなぁ…とぼんやり浮かんだのですが。
いや、いかん!
それでは私が一番後悔しそうだ!!
というわけで、
7月30日、中条温泉に初入浴!
この愛らしいのれんをくぐったのであります!
番台に中条温泉の奥さんが座っていて(途中でご主人に交代してました)、テレビでは野球中継が流れています。大きな扇風機や、マッサージチェアがあって・・・スーパー銭湯にはマネのできないレトロ感。
お風呂場は蛇口のところの模様やタイルの貼り方が懐かしいような美しさ。
ドーム型の天井の下、真ん中に壁があるけど上のほうは空いていて、男湯も女湯も声は筒抜け。こりゃもう家族でお風呂に入っているような居心地の良さ!
「おとーちゃ~ん、もう出るで~」
「おー、ちょっと待っとけー」
・・・みたいな会話が聞こえてきそうです。(実際にはそんなのなかったですけど)
あぁ、いいよなぁ、こういうお風呂。
初めての中条温泉。
だけど、最後になってしまう中条温泉。
できるだけ長く浸かっていたい♪・・・と思いました。
この日、番台でお金を払おうとしたら
「今日はいいです」と奥さん。
最後の日は親しんでくれたお客さんへのサービスということだったんですね。
でも、さすがに自分は初めて来たので、それは申し訳ないからと払おうとしたんですが、受け取ることはありませんでした。
いつもどれぐらいの人が利用していたかわからないのですが、
9時前後、お客さんはぱらぱらと訪れていて、途切れることはありませんでした。
「ありがと~」とお花を抱えて入ってくる方や、
「覚えてる?私、○○やで」と子どものころ来ていたんだろう方が来て、懐かしそうにご主人としゃべっていたり。
あ~、もったいない。
色んな人が夜になるとここに来てたんだなぁ。
帰る時、番台にあがっていたご主人にうかがうと、
この後中条温泉をどうするのかは、まだ決めていないとのこと。
残すのかどうか・・・、それもまだ。
50年の営業とのことだったので、てっきりご主人の御両親の代からなのかなぁと聞くと
「いや、私がはじめました」とのこと。
50年続けてこられたんですねぇと言うと
「そんでも、やっぱりいろんな機械とかね、ガタがきてますわ。人間もガタがきてるしね」と話してくれました。いやいや、とってもお若いんですよ。
毎日、お風呂で疲れをとるのを楽しみに来るお客さんのために、お湯を用意してくれてたんですねぇ。
お客さんの数もね・・・なんて言葉に
私も初めて来たしなぁ、と思いました。
人がそこへ行くこと、使うことが「残していくこと」なんだろなぁ。
なんか、反省。
「初めてが最後になったんやね」と笑顔で話してくださいました。
中条温泉、7月30日で50年の営業を終えました。
貼り紙に「長年に亘り御愛浴賜り・・・・」と書いてあって、「御愛浴」って言葉がいいなぁと感じました。
常連さんってわけでもないし、昔よく通ってたというのでもないんですけど、ずっと続いているお風呂屋さんがおしまいになるってやっぱり寂しい。
もうすぐお盆休みで、地元・茨木へ帰省する方もいらっしゃいますよね。
「帰ったら行こう」と思っていた方には寂しいことだなぁと思いました。
7月30日の中条温泉の煙突と月。
茨木に住んでいた時に、何回か利用させてもらいました。(住んでいた、アパートに風呂がなかったから)
駅に比較的近かったので、便利よかったと思います。
特に営業時間の変更も、前触れだったかも知れませんね。
新茨木温泉、総持寺温泉、にしき湯、弁天湯、豊船温泉、千歳温泉、茨木湯等々が廃業しました。
時代と言えば仕方がないと思いますが 、現実と受け止めて、長い間お疲れさまでした。
茨木で生まれ育ち、沖縄に移住して7年。
中条温泉は小学生の頃よく行きました。
7年前までは前を通ってJR駅まで歩いていたのに・・
とうとう無くなってしまったんですね(T ^ T)
子供の時は電気風呂に入れなかったので
大人になってから一度行きました。サウナも入った。
あの時、行っておいてよかったです。
でももっと行けばよかったな・・・
年に1度実家に帰ると、街並みがどんどん変わっていて
なんだか居場所がなくなってしまうようなそんな気持ち・・・