茨木市民必見!産業道路からスルッと行けるアンダーパス、ついについに!!
はい、茨木ジャーナルです!
行っちゃいました、ついについに!!
ここっ!!!
マイカル・・・いやいや、産業道路沿いイオンモールのところからJRのあっち側、立命館大のほうへスルッと抜けるアンダーパス。
「ん?いっつも行ってるとこやん」って?
いやいや、入っちゃいました!!
アンダーパス、くぐっちゃいましたよ~♪
というわけで、
都市計画道路 茨木・松ヶ本線 JR東海道本線立体交差工事 潜入!
茨木市民が「あれはいったいどうなっとるんや?」と気にしているアンダーパス工事の現場を見せていただきました。
7月後半の雨降る朝。
出迎えて下さったのは、イオンからJR線路下のアンダーパス工事をしている大鉄工業株式会社の中村昌充さん、足利義忠さん、岡本隆宏さんです。
【イオンモール茨木の自転車置き場のこと&ココで流れるメロディって?】の記事にコメントと写真を投稿してくださったのがきっかけです。
作業着と反射ベスト、ヘルメットと長靴を借りて、いざ出陣です!
ここのアンダーパス工事は、
【茨木の工事-JRの西側から東側へスルッと行ける(予定の)アンダーパス-】の記事に記載しているのですが、線路の下にトンネルとなる「ボックス」を通していく方法で工事が進んでいます。
下の写真が以前、工事現場のところに貼りだしてあった工事概要。
ちょい斜めに縦方向に走っているのがJRの線路。
その下を写真の左のほう(イオン側)から右の方(立命大側)へ「ボックス」を通しますよ~という表示です。
よーく見ると、線路の幅は約40メートルだと書いてあります。
まずは線路手前(イオン側)に線路下を通すボックスを「置く」ためのスペースをつくります。
「地球を斬るんです!」と大鉄工業の足利さん。
さすが、武家の血を感じる一言。
ちなみにこれは、大きなカッターみたいな機材で地面をカットするって意味。
そこに地面が崩れないようにする薬剤を注入し、それから掘っていくんだそうです。
そうして掘れたのが、下の写真。
写真で見るとわかりにくいのですが、壁面は本当に「地面の壁」になっていて「あぁ、地球を切ったんですね」という状態。地層もわかるし・・・。
JRアンダーパス工事、聞けば聞くほどスゴイ!のだ
さて、いよいよ「ボックス」を線路の下に通します!
・・・と勢いよく進行したいところですが、その前に線路の下にボックスを通すスペースが必要。
これが、とーっても大変だったのだとか。
上の写真に、横に並ぶ丸い筒が映っています。
この直径800ミリの筒をちょっとずつ通していき、線路下の地中での作業をしていったのだそうです。
ビックリなのは、この筒の中に「人」が入って手で掘り進んだということ。
これ、すごくないですか?
さっきも書きましたが、線路の幅40メートルですよ!
この筒を少しずつ通していき、その先で人間がコツコツと掘って、その土をトロッコでエッサホッサと運んで・・・!
「この工法で、線路(軌道)への影響を抑えることができるんです」と中村さん。
必死で頑張っても一日に300ミリぐらい・・・とおっしゃっていました。
さっきも書きましたが、線路の幅は・・・・、もう計算するのが切なくなります。
この工事をした季節が、秋から春にかけてだったと聞き「あぁ、ヨカッタ」とホッとしました。
そうして、
このボックスをJR線路の下に少しずつ進めていきます。
(注:上の写真は、もう貫通したあとです。イメージね、イメージ)
ボックスは、4つのボックスを継いで約40メートルになっています。
1基で150トン能力のジャッキを十数基使い、ワイヤーであっち(立命側)から引っ張って・・・と、とにかくお話を聞いていても力が入ってきそうな工事。
しゃくとり虫のようにボックスを進めていくこの方法をESA工法といい、珍しい工事なんですって。
ここで一番大変だったのは
「列車の運行に支障が出ないように作業すること」だったそう。
列車に定休日はないし、しかもJR線路は夜も貨物列車が通ります。
軌道に歪みやズレなどがないかを監視する機械をつけ、さらに作業に合わせて実際に電車に乗って、揺れなどを計測したり・・・・。
ひいぃぃ・・、聞いてるだけで大変そう。
とにかく、難しいことがたくさんある中での工事。
珍しいESA工法での工事ということもあり、大阪府内・国内だけでなく、海外からの見学者も多かったそうです。
「じゃ、下におりてみましょう」
ドキドキ♪
んー、スミマセン。
ちょっと長くなってきましたので、続きは次回、
【イオンモール~立命館そばのアンダーパスは、ここまでスルッと行けちゃいます!】の記事で。