JR総持寺駅の誕生セレモニー「街と街・人と人・歴史と未来をつなぐ場所に」
はい、茨木ジャーナルです。
3月17日(土)に開業したJR総持寺駅。9時半からはJR総持寺駅南側の駅前広場で、開業と施設完成を祝うセレモニーが開催されました。
早朝の様子を紹介した【JR総持寺駅がオープンした朝。-JR総持寺駅の風景-】の記事にもチラッと写っていたステージには、JR西日本・茨木市・地域関係の皆さまが揃い、テープカット。
会場に集まる多くの人が、ドキドキの瞬間を待ちます。茨木童子も緊張の表情。
茨木消防音楽隊によるファンファーレの中…、
テープカット!そして、くす玉もパーン!
茨木童子、喜ぶの図。
あー、晴れてヨカッタ~!…です。JR総持寺駅が、きれいな青空の下でスターの日を迎えました。
JR西日本・京都支社長は挨拶で「JR総持寺駅は、101番めの駅。大阪まで19分、京都まで23分」と紹介。JRの駅ができることでこれまで以上に総持寺エリアはアクセスが良くなり、地域の方はもちろん遠方から訪れる人も増えそうで、まさに「街と街をつなぐ」駅です。
地域の夢だった「JR総持寺駅の完成」
地域代表・三島エリアの方のご挨拶では「周辺の歩道の拡幅もなかなか進まなかった。JR新駅着工とともに、それが進んだ」という話も。
(写真は2018年3月15日)
「JRの駅が総持寺地域にできることは、何十年も前からの住民の願いだった」というお話が印象的でした。
駅舎はもちろん周辺道路も安全に利用しやすく整備されている話や、JR西日本と茨木市長の「地域の多くの方のご理解とご協力があり…」という言葉からも、地域の方の思いが伝わってきました。
街・人・時をつなぐJR総持寺駅
西国三十三所・第二十二番札所「総持寺」へは観光客も多いそうですが、観光バスで訪れる人からは「JRの高架がもう少し高さがあればいいのに」という声も多かったのだそうです。
高架下は、橋桁を薄くする工事によって高さを確保できたと、JR総持寺駅と関連する工事の紹介もありました。
JR総持寺駅は、近くの総持寺の山門を現代風にアレンジしたデザインの駅舎。照明や天井にも明るさが感じられ「細部にも総持寺を印象付けるものがほどこされています」とのこと。
【JR総持寺駅開業、朝イチ、乗ってきた!2018.3.17】の記事に載せた、アレもそうなのかも♪
改札からホームへの案内表示のところに、総持寺や庖丁式のイラストが描かれています。
JR総持寺駅は、左右2線ずつの間につくる「島式」のホームです。
「下り2線は明治、上り2線は昭和初期に作られたもので、新しく平成に駅舎ができた。まさに歴史を未来をつなぐというコンセプト…」というお話に、ちょっと感動…。
JR総持寺駅のコンセプトは
「街と街、人と人、時(歴史)と時(未来)をつなぐ新たな駅」でしたよね。
「自由通路の活用で『文化の街・茨木』を発信できれば」と茨木市長の挨拶もありました。
阪急総持寺駅や東芝跡地にできる追手門学院キャンパス、スマートコミュニティシティとの連携など、住まう人がどんな駅に育てていくのか楽しみだという内容の話で、「人と人をつなぐ」ってコンセプトが、どんなカタチになっていくのか楽しみだなぁと感じました。
地域色のあふれるイベント
セレモニーでは、JR総持寺駅近くにある三島中学校の吹奏楽部による演奏もありました。「いい日旅立ち」と「銀河鉄道999」と新駅オープンにぴったりの曲が流れる中、特急がパーンと走行したりと、いい感じでした。
セレモニー後、少しうろうろして再び戻ろうと思ったら、
もう、こーんなに人がいっぱい!
三島中の演奏は、向こうのほうでたぶんやってるんだろうなぁって感じになっています。
イベントではほかにも、認定こども園ちとせ学院の子どもたちのハンドベル演奏、追手門学院大のチアダンスなども披露されました。
三島中・吹奏楽部の演奏では、校長先生も「人生初の指揮です」と登場。
校長先生は、池田市で開催された第9回社会人落語日本一決定戦でチャンピオンにもなったのだそう。
選抜高校野球の大会歌「今ありて」を校長先生の指揮で、会場の皆さん一緒に歌いました。最後に「このままのもの、これからのものとかけましてぇ、新大阪のホームと解きますぅ。その心は~」となぞかけも。
あ、その心は、ですねぇ…。
「のぞみもひかりも、あるでしょ~!」でした(笑)。盛り上がりましたよ~。
総持寺・伝統の庖丁式
JR総持寺開業のイベント、最後を飾ったのは「総持寺山蔭流庖丁式」。
庖丁式とは、右手に庖丁、左手に真魚箸を持ち、魚に手を触れずに調理することを言うのだそうで、総持寺では毎年4月18に行われているます。
いつか見たいと思っていた庖丁式を、JR総持寺駅前広場で見られるなんて…と感激。
この日は「結び之鯛」という題目で、他に山蔭流では五刀之鯉、一刀之鰹などいろいろあるようです。
庖丁と真魚箸のみで、写真のように完成。所作…と言っていいのでしょうか。にぎやかなステージに少し緊張した空気が漂い、その中で見る一連の流れは美しくて、ときおり「おぉ」という声がもれていました。
毎年の庖丁式は、これまで以上に多くの方が見にこられるのでしょうね。
地元の子どもたち、学生による演奏や伝統行事。
JR総持寺駅の誕生記念イベントは、スタートにぴったりの華やかさがあり、さらに地域の方たちに温かく迎えられたすてきなイベントでした。
☆こちらの記事もあわせてどうぞ。
■【JR総持寺駅開業、朝イチ、乗ってきた!2018.3.17】の記事。
■【JR総持寺駅がオープンした朝。-JR総持寺駅の風景-】の記事。