茨木とポルトガルは繋がりがあるの?
はい、茨木ジャーナルです。
一つ前の【ありがとう、茨木市民会館!】の記事で、2015年12月で閉館する茨木市民会館で開催されるイベントが、大階段に描かれていると掲載しました。
その中のひとつが、10月31日(土)に開催される
【Casa de Fado(カーザ・ド・ファド)OSAKA4° ~茨木とポルトガル】というイベントです。
茨木とポルトガル、と言われても、別に茨木市がポルトガルの首都リスボンやどこかの街と姉妹都市ってわけでもないんですよねぇ。
でも!
茨木市民の皆さんは「あ、あれか?」とアタマに浮かぶことがあるかもしれません。
そう、ザビエル。
歴史の教科書に掲載されている、フランシスコ・ザビエル画像は茨木市内のお宅から発見された貴重な資料です。
【NHK歴史秘話ヒストリーに茨木市がチラッと出たのは、これ】の記事参照
ザビエル画像が茨木市内で発見されたから「茨木とポルトガル」なのです!
ちょっと納得(笑)?
鹿児島へ上陸したザビエルは、日本にキリスト教を広めたのですが、その後キリスト教信仰が禁じられ、摂津の国辺りでは茨木市千堤寺地区、音羽地区で密かに信仰が守り続けられていたんですよね。
ザビエルが日本へ来る6年前にポルトガル人が乗った船が種子島に漂着し、そこから火縄銃が日本に伝わり、その後ザビエルに日本での布教を命じたのが、ポルトガル国王でした。
そしてそれ以降、日本とポルトガルと中国との間で南蛮貿易が始まったのです。
はい、繋がった~!・・・かな(笑)?
とにかく!
直接的ではないにしろ、やっぱり異国ポルトガルと大阪の北の端・茨木市って、まったくご縁がないわけでもなさそう。
【Casa de Fado(カーザ・ド・ファド)OSAKA4° ~茨木とポルトガル】を主催している「M.T.E.C ポルトガル文化を中心とした企画と実践」の代表・月本一史さんにこれはどんなイベント?と聞いてみました。
Casa de Fadoって、どんなイベント??
時々、茨木市内で出会う月本さんは、楽器を入れたケースを持っていることがあります。
「それ、ギターですか?」と聞いたら
「ポルトガルギターです」と教えて下さいました。
ポルトガルギターは弦が12本あって、クラシックギターと一緒にファドの歌手のために伴奏する楽器なんだそうです。
ファドというのはポルトガルの大衆歌謡のことで、ポルトガルギターの伴奏で哀愁たっぷりに歌われるものなのだとか。日本の演歌・・・みたいなものかなぁ。
「Casa do Fado (「カーザ・ド・ファド)というのは、ファドを聴きながら食事やアルコールを楽しむレストランのことです。今回のイベントはそのレストランを市民会館で開催するというものです」という月本さん。
ポルトガルの大衆歌謡である「ファド」を、ただ演奏しますよ~というのではなく、ポルトガルで演奏される時のスタイル・雰囲気をそのまま市民会館に持ち込んでしまおうという企画のようです。
ライブは15時半からですが、14時からはシロウトのど自慢っぽいこともするんですって。
実は希少!ポルトガルギター奏者と歌い手
大学で民族音楽学、音楽社会学について学び、「ファド」を卒論のテーマにしたという月本さん。
ポルトガルギター奏者としても、講師としても幅広く活躍なさっているのですが、そもそもポルトガルギター奏者というのは、日本に30人もいないんだそうです!
ファドの歌手=ファディスタと言われる人はもっと少ないんだそうです。
それを聞くだけで、ファドの演奏を実際に聴けるチャンスってなかなかないんだなぁと思いますし、なんといっても会場全体で「カーザ・ド・ファド」を体感できるのってオモシロそうですね。
当日は、茨木市内のお店さんも出店協力なさるんだそうです。
「ハロウィンだしね」と、仮装している人もいる予定だとか♪
「ありがとう!市民会館」の企画に、初のファドのライブ。
なかなか珍しい機会なので、ぜひ!
・・・と言いたいところなのですが、なんとまぁ、チケットは完売。
でも、今後は茨木市内でも活動を広げていきたいと月本さん。
日本でも少ないポルトガルギター奏者のお一人が、茨木市の方というのも、ちょっと嬉しいですね!
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