福嶋屋~発酵カフェが金・土曜だけOpen!-登録有形文化財・川本本店で
はい、茨木ジャーナルです。
元茨木川緑地のちょっと東、川端康成文学館からも近い場所にある川本本店。築100年を超え、2014年には国の登録有形文化財に登録された場所です。
「せっかくの場所なので、うまく活用されたら」という川本さんの思いと「食×カフェ×経営」を実践的に学びたい学生の思いが重なって「福嶋屋~発酵カフェ~」が期間限定でオープンしました。
市民レポーターのゆみゆみさんからのレポをどうぞ~!
築100年。福嶋屋・川本本店で期間限定発酵カフェがオープン!!
登録有形文化財にも指定された福嶋屋・川本本店にて、立命館大学の生徒さん達による金・土限定、来年2月までの期間限定カフェがグランドオープンとのことで、9/6に行って来ました!!
登録文化財を利用したカフェの運営、日本食の基礎となる発酵食を基本としたワークショップの開催や地域の情報交換の場を!!と、熱~い思いを胸に集まった立命館大学の学生さんが運営。
食ビジネスを専門とした学部やゼミの集まりかと思いきや、皆さん経営学部の学生さん。
フードロスやカフェの経営、そして何より食べること、作ることが大好きなメンバーが5人集まったんですと!メンバーの中には、調理師免許を持っている強い味方もいらっしゃるとか!
7月にあったプレオープンでは、土鍋ごはんのおにぎりと豚汁等を提供。その後、今回のグランドオープンに向けて試行錯誤し開発されたのが、ぶっかけうどん。
麺はさぬきうどんを使用。一見稲庭うどんのような細さですが、コシがあっておいしく、トッピングの具材にはきゅうりの水キムチや、塩豚のロースト、乳酸発酵きのこに酢醤油卵に糀納豆入り!
ひと手間かけられた納豆は本当に納豆??と思うほど、納豆独特の臭みもなく食べやすい!塩麹に漬け込んだ焼き豚も、ラーメン屋さんに負けず劣らず柔らかくとってもジューシー!酢醤油卵もあっさりまろやか。
各々でも美味しいのですが、混ぜ合わせるとそれぞれの良さが重なりおいしさ倍増!!ぬか漬けもオーナー川本さんのMyぬか床を分けていただき、作ったとのこと。うどんの出汁もおいしくペロリと完食してしまいました(笑)。
食後にはとっても気になっていた、酪醤使用のパウンドケーキと自家焙煎珈琲を注文!!
酪醤(らくびしお)って初めて知りました。
醤油が大豆等が原料であるのに対し、酪醤は牛乳を主成分とした見た目は醤油のような褐色の発酵液体調味料。牛乳独特のコクや香り、風味を持ったもので、立命館大学の教授が開発したんですって!
発酵バターと味噌そして酪醤を加える事で、とっても風味ゆたかでコクがあり、まろやか!!そしてきび砂糖の優しい甘さに感動!!こちらもペロリと完食してしいまいました(笑)。
授業に差し障りのないよう、金曜と土曜のみの営業との事ですが、次のメニュー開発に向けて日々研究中との事!!
自分が大学生の時は、目標も無くバイトや遊んでばかりだったことを思い出したので、カフェの運営やメニュー開発等夢を熱く語る学生さん達がとても眩しく、心から応援したい気持ちになりました。
福嶋屋・川本本店、ステキでした!
茨木に住み10年以上になりますが、実は福嶋屋・川本本店を訪れるのは初めて。立派な佇まいに、入るのにちょっぴりドキドキ。
表にある登録有形文化財を示すプレート、
間口から奥の倉庫まで商品を運び出す為に作られたトロッコレールの跡。
お店にある懐かしい骨董品や和服をリフォームされたオーナー川本さんお手製の素敵なお洋服。
カフェのテーブルや椅子、そして窓から見える庭園の緑。
そこにあるもの全てが絵になり、ゆったりと時の流れを味わえる素敵な空間です。
「断捨離がブームで、骨董は時代の流れに逆行しているかもしれない。昔に作られて数少なくなったものと、新しくてたくさんあるものと、どちらに趣きを感じるかは、人それぞれ。良いものを次世代に残していくのは大変なこと。お庭の手入れもとっても大変」と笑って話す川本さん。
窓から見える緑が紅く染まる頃に、もう一度訪れたいなぁと!!
その頃は新メニューも加わり、学生さん達も一回りも二回りも大きく成長しているかな?
発酵カフェは金曜と土曜にオープン。福嶋屋・川本本店は、骨董の品が少なくなり和服をリフォームした洋服の販売が主になっています。「お来しいただいても閉まっていたら申し訳ないので、来られる前に確認をしてくださったら」とのことでした。
皆様も是非ゆっくりとした時の流れを楽しみながら
体に優しいランチやスィーツを味わってみませんか?
9/27は、ぬか床セミナーも!
9/27(金)16:00~18:30
福嶋屋にて、ぬか太郎さんによるぬか床セミナーもあるみたいです!
漬物の試食会と軽食ドリンク付きで、参加費は3,600円。
お土産に、ぬか床2キロ、追加用の生ぬか、ぬか太郎秘伝のぬか床保存レシピがもらえます。
保存用の容器、エプロン、手ぬぐいなどを持参します。
詳細のお問い合わせ・ご予約は、ぬか太郎こと吉田さんまで
電話: 090-3494-5176
【ぬか太郎のぬか床作りは「つらくなったらいつでも相談」-茨木まちゼミレポ4】(2019年3月25日)記事も参考に!
【福嶋屋 ~発酵カフェ~】
所在地: 大阪府茨木市上泉町6-29 |
営業時間 毎週金曜・土曜のみ。 12:00~16:00 ・期間 2020年2月頃まで |
発酵カフェに関する問い合わせ及び詳細は Facebook https://www.facebook.com/fukushimaya85/ Instagram https://instagram.com/fukushimaya_hakko?igshid=zuqalptatny6 |
**骨董及び和服リフォームの洋服に関しては 福嶋屋~川本本店~まで 電話 072-624-5552 不定休のため、来られる前にお問い合わせ下さい。 |
・自転車は停められます。 ・駐車スペース一台分有り。事前にお問合せ下さい。 ・「上中条青少年センター」(川端康成記念館)の駐車場(有料)の利用OK |
上泉町6-29, 茨木市,大阪府, 日本
<文:ゆみゆみさん>
川本本店は、私も最初はよくご存知の方に連れて行ってもらいました。初めてのときってちょっとドキドキしますよね。
懐かしさの中に凛とした空気が感じられてとても心地いい空間です。店主の川本さんも気さくで素敵な方。一つの大きなテーブルでいただくランチは、自然とその場にいる人との会話が生まれて、それもまたイイ時間になると思いますよ!
阪急茨木市駅から歩いて15分ぐらい、JR総持寺駅からも同じぐらいかな。ぜひ!
川本本店の記事はほかにも…♪
■【骨董のお店の入り方 -10代続く『川本本店』が登録有形文化財に-】(2014年10月)記事
■【「いちご大福を食べる会」開催―vol.1 国登録有形文化財・川本家住宅で】(2016年4月)
・・・など。検索窓に「川本本店」と入れてもらうと、ぽろぽろと出てきます(笑)。ご参考に~。