茨木に引っ越してきた人へ。茨木の暮らしを楽しむために大切なたった一つのコト
はい、茨木ジャーナルです。
春はスタートの季節ですよね。「移動の季節」でもあって、この春から茨木市で生活をスタートさせた、という方も多いかもしれません。
今回は、茨木へ引っ越してきて「ここ、どんな街かなぁ」と思っている方に、ヒントになればなぁということを紹介します。
フロレスタ阪急茨木店オーナーに聞きました
阪急本通商店街の真ん中あたりにあるドーナツの店「フロレスタ阪急茨木店」の内海さんを、訪ねました。(現在はクローズしています 2016.11.15)
内海さんには【いばジャルデパート、オープンします!】の記事でもお世話になりました。
フロレスタは、茨木で開催されるイベントにもよく出店されているので、ご存知の方も多いかもしれません。阪急本通商店街のフロレスタの店前には、様々なイベントのポスターも貼ってありますよね。内海さんご自身が、実行委員の一人として関わっているイベントも多いようです。
「茨木にずっと住んでたってわけじゃないですけどね」と内海さん。
7年前に茨木へ引っ越してくるまでは、住んだことはもちろん、知り合いが住んでいたというわけでもないのだそうです。
茨木に来たきっかけ
神戸で飲食店の経営を任されていたころ、偶然出会ったのが、フロレスタのドーナツ。その美味しさに一目惚れしたことが、今に繋がっています。
「美味しいことはもちろん、体にいいもの、安心して食べられるものを子どもに食べさせたいという気持ちもあったので、食べたときに『うわぁ、これや!』と思った」と言います。
オープンする店の場所を自分で探すとき、候補の一つだったのが、茨木。出店する地域が被らないようにピックアップしただけの理由だったので、早速どんな街なのか行ってみることにしました。
「まったく知らない街で、どうなのかなぁと来てみたら『何、この街?!』ってビックリしたんです」と振り返ります。
茨木に着いて、まずはお昼を食べようと、入ったお店でのこと。
「どこから来たん?って感じで、話しかけてくれるんですよ。で、あそこの店行ってみたら?とかあっちの店もいいよ、っていろいろ教えてくれるんです」
教えてもらった店へ行き「○○で聞いて、来たんです」と話すと、さらにまたいろんな店を紹介してもらったり、話を聞いてくれる。たった一晩で多くの人たちと知り合い、広くいろんな話を聞くことができました。
「いろんな店が、すっごく繋がってるんやなぁと感じたんです。でも、よそ者やからって分けられるんじゃなくて、ウェルカムな感じで、これってスゴイなぁって」。店や人との繋がりのなかで、縁を感じる出会いもあり、茨木で店をオープンしようと決めました。
茨木は『音楽』が根付いてる街
茨木で店をしている人たちが横に繋がっていることに魅力を感じた内海さん。実は、もう一つ「これ、スゴイわ」と思っていることがあると言います。
それが『音楽』です。
内海さんはもともと音楽が好きで、バンドを組んでステージに立っていたこともありました(もちろん今も活躍中です)。以前に飲食店をしていた街・神戸も音楽イベントが盛んな街で、音楽が人を惹きつけて楽しませる力を持っていることは、充分知っています。
「神戸でも高槻でも、大きな音楽イベントは有名。でも、茨木がスゴイと思うのは、この街のサイズで、これだけ音楽に関わっている人たちがいて、音楽をモチーフにした店があること。他にはなかなかないと思う」と言い切ります。
以前は音楽業界にいたというオーナーが出す飲食店や、ミュージシャンがそこを目指して訪れるという楽器店、またライブハウスだけでなく、ライブのできるカフェやレストランなど、音楽を歓迎している店が多いのは特長だといいます。
茨木の音楽イベントで大きなものに「茨木音楽祭」と「麦音(ばくおん)フェスト」があります。茨音(いばおん)も麦音も、もともと音楽で何かをしようという人たちの動きが続いて、カタチとなっているそうです。
音楽イベントのベースにあるのは「音楽好き」という、シンプルな思い。イベントに関わる人たちが、ずっと自分たちのそばにあったもの=音楽を、せっかくだからみんなで楽しくやらへん?という感じで、生まれたのです。
茨音も麦音も、出演する人・参加する店・集まる一般のお客さんみんなが、楽しそうに過ごしています。「また来年も行くでー!」と皆が思って続いているのは、よく耳にする「まちおこし」のような堅苦しさがなくって、どこか「湧き出てくるような楽しさ」が会場全体に漂っているからかもしれません。
ムリヤリでなく「好きだからやろう」と生まれたイベントだから根っこが強く、多くの人たちに楽しさが伝わっているんだろうなぁと感じました。
「温かい人たちに出会えたことや、音楽が好きだったのは大きいかな」と内海さんは話します。
市外から茨木に来た人へ
偶然出会えた人たちとずっと好きだった音楽が、スッと茨木の街になじませてくれたという内海さん。何よりも、内海さんの親しみやすい人柄が接点となって出会いに恵まれ、その出会いを大切にすることで、また新しい出会いも生まれているようです。
一つ質問してみました。
「茨木で新しい生活をスタートさせるけど、店を開くわけじゃないし、音楽をずっとしてきたわけでもない人に、こうしたらいいよというアドバイスってありますか?」
すると「んー・・・」としばらく考えて答えてくれました。
「お店に行って、店の人としゃべってみることかな」
茨木の街に引っ越してきたけど職場は市外だから茨木の街にまだ慣れない、という人もいるでしょう。でも、暮らしていれば、街に出ることはあるはず。そんなときに、ちょっと意識して茨木市内の個人店などへ行ってみるといいと内海さんは提案します。
何か新しいことに出会えるかもしれないし、知らなかったことを教えてもらえるかもしれない。何よりも、その店の人を知ることができるのは、ウレシイことですよね。
ちょうど、内海さんにお話を聞いていたとき。
「初めて来た」というお客さんがいらっしゃいました。「お近くからですか?」とちょっとした会話をきっかけに、しばらくお客さんとのおしゃべりが続いていました。
店に行ってみて、お店の人と言葉を交わす。
たったそれだけのことでも「だんだんと茨木のことを肌で感じられるし、イベントへ行くと楽しめるものに出会える」と教えてくださいました。茨木の店の人たちは、そんな出会いを歓迎しているようです。
フロレスタ阪急茨木店は
内海さんは「ほんとにいろんな人に助けてもらってるんですよ」と話してくださるのですが、私もいろいろと内海さんに助けていただいています。
「店に行って話をしてみたらいい」という言葉は、内海さんから聞くと説得力を持ってお腹に落ちます。
お話を聞いている間にも、たくさんのお客さんがフロレスタを訪れて「ネイチャー、ある?」と慣れたようにお買い物していきます。店に寄らなくても、前を通るだけのお客さんと「こんにちは」と挨拶している様子をみていると、昔から地元の店や商店街ってそういう存在だなぁと改めて思いました。
ドーナツのフロレスタは、いろんな地域にお店がありますが、阪急茨木店にはオリジナルのメニューもあります。
写真は、ネイチャークッキーと、ドーナツラスク。新鮮な自然素材で作るドーナツなので日持ちがしないため、ちょっとしたお土産にもできるものをと作ったそうです。
こういう商品があったらいいなと考えて作っているフロレスタ。
好きな音楽を楽しめたらいいなとカタチになったイベント。
なんとなく似ているなぁと感じました。感覚的なところから生まれたモノって、ブレない強さがあって、人を惹きつけるんじゃないかなぁと思いました。
茨木で新しい生活を始めた方がいらっしゃったら、ぜひ近くにある地元のお店に出かけてみてはいかがでしょう。
すべてが「ドンピシャ~!」といかなくても、「ここに来たらホッとするわ」とか「ここでしゃべるとすっきりする」というお店に出会えるんじゃないでしょうか。
ネットや大阪・京都で買い物するのもいいけど、歩いたり自転車ですぐに行けちゃうお店にも、楽しめるものはあると思いますよ♪
内海さん、お忙しい中ありがとうございました!
- フロレスタ 阪急茨木店
- 所在地 : 茨木市元町2-24
- 営業 : 10:00~19:00 不定休
- 店内でランチ、カフェも楽しめます。テイクアウトもOK!
- フロレスタ阪急茨木店 HP
〒567-0882 大阪府茨木市元町2−24
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