2019年、ついに!ノーベル賞文学賞の川端康成、注目は羽織はかまだけじゃない!
はい、茨木ジャーナルです。
2018年12月11日は、ノーベル賞の授賞式が開かれたニュースであふれていました。茨木市民のなかには「お!」と思った方もいらっしゃるでしょうか。
「日本で26人目のノーベル賞受賞者、本庶佑・京都大特別教授が授賞式に臨みました」という報道ですが、
(2018年12月11日読売新聞夕刊より)
本庶さん、羽織はかま姿で授賞式に臨まれました。1968年にノーベル賞文学賞を受賞した川端康成さん以来の和装だと話題で、この場面にピピっときた方もいらっしゃるでしょうか。
テレビでパッと見たとき私も「康成さんみたい」なんて思っちゃいました。(ヘアスタイルも似てるし‥‥)
当時を知らなくても、例えば茨木市の「川端康成文学館」で、その姿を見たことのある人は多いですよね。
ただ、「わぁ、康成さんみたい」と思っても瞬時に「あ、違うわ」と気付くところも。
康成さんは授賞式の際、胸に文化勲章をかけて臨んでいましたが、本庶さんの胸には見当たりませんでした(2013年に文化勲章を受章されています)。
そんなに大きなことじゃないんですが、康成さんには、せっかくの大舞台で文化勲章を裏向けにかけてしまっていた…というエピソードもあり、ついつい目がいってしまいました。
ノーベル賞文学賞を日本人で初めて受賞した川端康成ですが、実は来年ちょっと注目したいことがあります。
康成さんのノーベル賞受賞の理由が明らかになる!
2018年8月に
【川端康成文学館、ハンパない!ノーベル賞のメダル、展示してるもん!】という記事をアップしています。
マジのほんまのホンモノのノーベル賞メダルや賞状が、大阪の北のほうの、駅からもけっこう歩かないといけない場所に展示されていますよというもの。(この企画は終了しています)
その後「せっかくの機会だし、学芸員さんの解説を聞きたいなぁ」と、読者さんと一緒に改めて訪れたんです。「文化勲章が裏返しエピソード」も、このときの学芸員さんの解説で知りました。
その学芸員さんのお話の中に、ワクワクするようなことがありました。
「ノーベル賞の受賞理由などは、受賞から50年たつと公開されるんです」という話です。
1968年に受章した康成さんの受賞理由は、2019年に明らかになるんですね~!
これって、なぜノーベル賞を受賞したのかということはもちろん、毎回受章を期待されながら叶わない方はなぜなのか…を知る手がかりにもなるかもしれないと、注目されているんです。
学芸員さんは、康成さんの作家としての活動や背景をわかりやすく紹介してくださり、その中にも受章につながったのではと思わされる出来事がありました。
それらが明らかになるのかと思うと、ちょっとワクワクします。
2018年は茨木市制施行70周年という記念の年でしたが、まだまだワクワクすることが続きそうですね。
(んー、もう一回メダルの展示とかしてくれないかなぁ…)
川端作品をモチーフにした映画の公開も2019年だしね~。
日本人初のノーベル賞文学賞を受賞した川端康成のこと、深く知りたい方は川端康成文学館へゆっくり行ってみることをおすすめします。
学芸員さんの解説は、グループでの観覧に対応してくださいます。
詳細は茨木市立川端康成文学館へ。
■2018年10月【映画「葬式の名人」の主演が発表された。-茨木の風景と川端康成のコト】の記事もどうぞ。
■2016年12月【川端康成文学館で、なりきってきた!映画「古都」公開記念・なりきり康成体験】の記事も、参考に。
<川端康成文学館>
所在地: 上中条二丁目11-25
電話番号: 072-625-5978
開館時間: 9:00~17:00
・火曜、祝日の翌日休み。年末年始(12月28日~翌年1月4日)休み。