判官街道を歩いてみます ―春日商店街~倍賀春日神社
はい、茨木ジャーナルです。
JR茨木駅東側にある三府すし。店の前に、中条まちづくり商店会のマップがあるのを、以前いばジャルの記事で紹介しました。
【節分・豆まき・恵方巻き―三府すし前の看板と茨木童子とガンバボーイと】の記事参照。
中条まちづくり商店会の地図に近隣のスポットが紹介されているマップですが、その中に「判官街道」という道の案内があります。

判官(はんがん)街道って?
判官街道とは、常陸国小栗郷(ひたちのくに おぐりごう)の城主・小栗満重が、紀州熊野詣でへの道中に通った、倍賀(へか)春日神社からJR茨木駅・下中条・奈良町への道を指しています。
「茨木市の史跡」(茨木市教育委員会発行)には、
「常陸国小栗郷の城主小栗満重が、室町幕府に反抗したために毒酒を呑まされて病の身になったとき、松井の清水というここの社頭の井戸で水浴すると回復のきざしがみえたという。
この満重(小栗判官)が恋女房照手の姫の手綱で引かれる車に乗って、この神社の前の道より、紀州熊野権現参詣へと旅立っていった。そのような話から社前よりJR茨木駅さらに下中条町、奈良町への道を判官道とも呼ばれる」
・・・と書いてあります。
よし、せっかくなので、判官街道を歩いてみることにします。
〒567-0031 大阪府茨木市春日5丁目6-1
まずはJR茨木駅から、京都方面に続く線路沿いの春日商店街を通って倍賀春日神社へ向います。
JR茨木あたりの判官街道
春日商店街の北側から倍賀春日神社へ向かう前に、春日商店街の南側からJR茨木あたりの判官街道について、ちらっとだけ。春日商店街の南側(JR駅寄り)は

ちょっとカーブになっている道ですね。
写真には、郵便ポストのそばにグレーのドラム缶が写っています。これは【JR駅近・春日商店街はランチOKの店も増えた!「以前はどんな商店街?」をちょっと聞いてきた】の記事で少しだけ触れた、打ち水作戦で使った雨水タンクです。このカーブから続くレンガの道が、春日商店街です。
JR茨木駅は判官街道の途中に位置しているので、別記事(☆)で紹介しますが、駅の反対側に

JR駅前商店会があり、アーケードのそばにある一方通行の道路が、判官街道です。
☆2016年3月7日に【西中条町の判官街道は、オモシロそうな店も並ぶ ―JR駅前商店会あたりから奈良町へ―】の記事をアップしています。
春日商店街側からJR駅前商店会側への判官街道は、

中央通りでちょっとだけ分断されているので、歩道橋を使うか、ぐるっと回って信号を使って中央通りを横断します。こういうのもオモシロいですね。
今回は、春日商店街の北側から、北のほうへと判官街道を進みます。春日商店街は【JR駅近・春日商店街はランチOKの店も増えた!「以前はどんな商店街?」をちょっと聞いてきた】の記事や、いばジャル内で「春日商店街」と検索してもらうと、ちょこちょこと記事が出てきます。
春日商店街北側から判官街道を歩く

春日商店街の北側、保健医療センター前の信号から北へ進んでいきます。

このあたりからは、住宅がたくさん並んでいる道路でとても静かです。信号からすぐのところに、

カフェnonnonさん。
朝8時から夕方18時まで(土日祝日は16時まで)営業しています。そのまままっすぐ・・・

クリーニング屋さんのテントになっていますけど・・、お野菜の無人販売所のようです。こういう、無人の野菜販売所って時々ほかの場所でも見かけますね~。
さ、そのまままっすぐ・・・

静かな住宅街の中を進みます。連なる住宅の塀が、なんとなく歴史を重ねているような雰囲気。そのまままっすぐ・・・

春日文化会館を通りかかるあたりに「春日神社 石燈籠」の道標が。ここから、約350メートルほどのところのようです。

そばに滑り台もあり、ピンクの滑り台や彩都西公園の滑り台のことが頭をよぎりますが、今日はこのまままっすぐ・・・。
【火野正平さんがトライした西河原公園「ピンクの滑り台」とは】の記事
【茨木市・彩都西公園で大人も子ども楽しめる理由は、コレ】の記事もどうぞ。。。

いいですね~、「街道」っぽい♪
さぁ、どんどん進みます。

お、この先の道路がちょっとだけクネっと曲がっております。

そこも迷わず、とにかくまっすぐ北を目指します。

あ♪
奥のほうに見えてきましたよ~。
倍賀春日神社と石燈籠

春日神社がありました!
すぐ裏手には茨木工科高校があって、ほんの少し行った先には今は更地になってしまったパナソニックテレビ工場がありました。
【JR駅近・春日商店街はランチOKの店も増えた!「以前はどんな商店街?」をちょっと聞いてきた】の記事で、「春日商店街は昔、パナソニックの社員さんが通勤に利用して賑わっていた」ということを書きましたが、今歩いてきた道が、パナソニックの社員さんが使っていた道順でもあるわけですね。

境内は広くて、遊具もあります。「倍賀(へが)児童遊園」というのだそうです。

小学生向きな感じの遊具ですけど、だーーれも使っていませんでした。みんな忙しいかぁ?

忠魂碑がぽつん。文字が読めるので、そんなに古いものではないのかな?

お、受験生のみなさんに心強い学問の神天満宮。境内は静かで集中できそうなので、ここでガシッとお参りするのもよさそうです。

本殿向かって右側に、石塀で囲われているのが、国の重要文化財指定「石燈籠」です。
「茨木の史跡」には「社頭に『敬白 高良社 石灯籠 延慶二巳辰年 八月 願主 紀国広』と銘のある鎌倉時代作といわれる石灯籠・・・」と記載されています。延慶(えんきょう)二年とは1309年のことだそうで、700年ちょっと前・・・・か。

高良社(京都府八幡市の石清水八幡宮の摂社・高良神社ではないかと言われている)から、いつの時代かにここへ移されたのではないかと言われているそうです。

ちょっと黒っぽくなっている部分もあって、灯りを燈しているうちにこうなったのかなぁとか想像して、思わず見入ってしまいました。
境内に入ってすぐのところのも、燈籠がありました。

どっちも大事にしないと、ですね。
春日商店街に行ってみようという方、判官街道もちょっとお散歩してみてもいいかも♪
判官街道の奈良町方面へも行ってみたので、また紹介しまーす。
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この道に名前がついていたとは初めて知りました。
普段は静かですが、夏祭りには夜店、秋祭りには子供みこしが出ますよ。
あと、南海キャンディーズのしずちゃんが子供の頃、良く遊んでいた公園でもあります。