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季節のごはんカフェsatono-山とまちの手しごとを発信する場所

いよいよです。
「茨木の季節をランチやスイーツで楽しめる」と人気の自然食カフェBONOcafe(ボノカフェ)の姉妹店「季節のごはんカフェ satono」が、2019年5月24日(金)11時にオープンします。

(※記事公開時の情報です。ご利用時に最新情報を店舗でご確認ください)

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場所は、立命館大学大阪いばらきキャンパスの東側・VIERRA茨木新中条の1F。目の前には岩倉公園が広がっています。
屋外でお弁当を食べたり、子どもと一緒に安心してランチを食べられるようにと、satonoのメニューは季節を楽しめる工夫もいっぱい!

オープン直前のsatonoを訪ね、料理やお店について、オーナーの樋口智香さんとsatono店長の外越(そとごし)佳穂さんに話をお聞きしました。

茨木のモノとコトを体感できる場に

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手作りした立て看板に描かれているのは、山のシルエットとリボンが重なったロゴ。

「里山と街を結ぶ場所。カフェなんだけど『こんな素敵なものがあるよ』と発信する場でありたい」と、オーナーの樋口智香さん。

BONOcafeと同じように<茨木のもの>にこだわりながら、satonoではさらに深く、<良いもの><手をかけたもの>を多くの人へ伝えたいと考えています。

satono古い桶などIMG_9646

「私自身、茨木の山に育ててもらったし、BONOcafeをオープンしたきっかけも山にあるでしょ。satonoには『里のもの』という思いも込めてるんです。茨木の季節を、ランチやスイーツやお店の作りからも感じてもらえたらなぁって思ってます」

satono壁面の蒸籠2IMG_9647

蒸籠や乳母車や桶…、もう使わなくなったものをsatonoで活かそうと集めまわった樋口さん。車作の古民家から譲ってもらったり、ロハスフェスタで出会った骨董屋さんを訪ねていきました。

satono乳母車IMG_9642

昔の暮らしの中で大切にされてきた日用品を見ていると、

「私のおじいちゃんの作る野菜が、余って捨てられるのをなんとかしたくて、BONOcafeでランチを始めた」という樋口さんの話と繋がっているような気がしてきます。

里山に眠っているものにスポットを当てて知ってもらう。

季節のごはんカフェsatonoもまた、樋口さんが大切にしている思いを感じられる空間です。

季節のごはんカフェsatonoのランチ

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季節のごはんカフェsatonoの楽しさの一つが<ピクニック気分>を味わえること。

<satonoごはん>は、口の中でほわっとほぐれるおむすびと、季節のおかずがトレーに乗ったかわいいメニュー。
メインのおかずは数種類から好きにチョイス。 小鉢と漬け野菜、お味噌汁のセット(1,080円~)で、デザートとドリンクもセット(+450円)にできます。

野菜やお米も、できるだけ茨木産にこだわっているところは、BONOcafeと同じです。

「お味噌汁は『味噌はコレ!』と決めすぎず、泉原で作っているもの、千提寺の黒豆から作る味噌、龍王味噌など茨木のものを中心に、他の産地のものも探してみようかなと考えています」

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セットのデザートは自家製豆乳プリン、自家製ラングドシャクッキーを添えたsatonoソフトクリーム、しっとりガトーショコラの3種類からチョイス。

豆乳プリンは老舗・伏見屋の豆乳を贅沢に使ったヘルシーなメニューで、そのままはもちろん、黒蜜をかけてもさっぱりいただけます。

豆乳は伏見屋さん、おむすびにはひさご海苔さんの海苔を使うなど、茨木で作られているものをメニューに使っていることもsatonoの特長。
スイーツメニューで使う<あんマフィン>には、ふるさと納税の返礼品にもなっている橋本フーズのあんこを使っています。

茨木産satonoメニューはテイクアウトOK!

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(写真右から、オーナー・樋口智香さん、店長・外越佳穂さん)

 -- BONOcafeで<茨木のもの>にこだわっていらっしゃいますよね。季節ごはんカフェsatonoのメニューを考えていくときに、大切にしたことは?

樋口智香さん「茨木のものにこだわりたい気持ちは同じ。それを、どこまでできるのかなって」

 -- どこまで…とは?

樋口「姉妹店をオープンしたら、トライできることも広がるけど、さらに深くこだわりたいって思ったんです。それで、今回はじめて伏見屋さん、ひさご海苔さん、橋本フーズさんに商品を使わせてもらえませんかって声をかけました」

 -- 茨木産の野菜を使うこともBONOcafeのときからの繋がりがありますよね。

樋口「私のベースにあるのは『楽しんでやってもらいたい』ってこと。なので、これまでお願いしている農家さんに『苦労にならないと思ってもらえるなら、野菜の量を増やしてもらえませんか』とお手紙を送りました。新しく出会った農家さんもいるので、satonoでも茨木産の野菜は増えそうですよ」

ランチボックスmenu03
-- satonoのメニューの特長はどんなところでしょう。

店長・外越佳穂さん「持ち帰りができるってところかなぁ。お天気のいい日に『satonoでお弁当買って公園行こうか』って思ってもらえるとウレシイですよね。」

樋口「それはあるよね!BONOcafeでは、お惣菜やお弁当を持ち帰りできないのかよく聞かれてて。satonoではランチボックスを、注文いただいてから作るスタイルで用意します。おむすびやお惣菜のお持ち帰りもありますよ」

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外越「おむすびって子どもも喜ぶ。お惣菜やお弁当のテイクアウトは、お母さんたちもラクできるんじゃないかなぁって。『お出かけしよう!でも休みの日もお弁当かぁ』ってなるとね(笑)」

樋口「この場所にお店を出すことになったとき、イメージしたのがそういうシーン。『今日はsatonoでおむすび買って公園やんね』みたいな」

 -- 風景が浮かんできますね。テイクアウトできるのは、ほかにどんな商品が?

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樋口「実は、私自身めちゃくちゃ考えた商品なんですけど…」

外越「あんマフィンでしょ!私、BONOcafeに長くいますけど、あれだけ樋口さんが試作を重ねてるのを見たのは初めてかも(笑)」

樋口「そう、初めて!satonoのメニューの中で一番苦労したかも」

 -- 店内でいただくデザートメニューにもありますね。

樋口「はい。『抹茶マフィンとあんこの和風パフェ』です。サイズは小さめで、マフィンの中にあんが入ってるんですけど、生地にもあんを練りこんで。めちゃくちゃこだわりましたねぇ」

 -- 何度も試作を?

樋口「持ち帰りができるもの、ちょっとした手土産にもなるもの、satonoにしかないものを作りたかったんです。普通じゃアカンって。
もっちりした食感で甘すぎず、どこか和風であってほしい…って考えて、頭の中では完成したんです。考え抜いたものだったから、そこにたどり着くまでやってやろうって」

外越「試作品、たくさん食べました(笑)。ちょっと甘いものを口にしたいときに、ぴったりのスイーツだと思いますよ。satonoのお持ち帰りスイーツの定番になってくれたらウレシイ!」

茨木の里山を体感できる場所

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(↑オープンを数日後に控え、まだまだ準備に忙しい日)

 --satonoの空間には、手作りしているものがたくさんありそうですね。

樋口「こんなに自分たちで作ってる店も珍しいんちゃうっていうぐらい(笑)。茨木の山の間伐材をたくさん使わせてもらいましたねぇ。ランチやスイーツを乗せるトレーも表面を整えて焼き印を押して」

 --BONOcafeでは、樋口さんのお父様が棚などを作ってくださったんでしたよね。

樋口「今回も、この大きなテーブルとカウンターのテーブル、お水やカトラリーを置いている棚も父が作ってくれました。テイクアウト商品を並べるテーブルは、実家の床板をリフォームしたときのものを使ったり」

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樋口「里山センターの方にもお世話になりました。奥のテーブルは間伐材を集めて板にするところからやってくれたんです」

 --satonoも、いろんな人の思いが詰まった空間になっているようですね。

樋口「そうですねぇ。実はね、satonoをオープンするときに、ずっとBONOcafeに来てくれてる筒井さん(☆1)が絵をプレゼントしてくれたんです」

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樋口「これ、車作の私の実家の近所の風景。小さく男の人が描かれてるのがわかるかなぁ。これ、おじいちゃんなんです!描かれた日を見たら、おじいちゃんが生きてた頃で、しかも日付が私の誕生日!」

 --え、これ、本当に樋口さんの…

樋口「そうなんです。もう、胸いっぱい。私がBONOcafeを始めるきっかけをくれたおじいちゃんがいる風景。山にある良さを、satonoでも伝えていきたいなぁって思って、ここに飾っています」

里山センターの方のおはなし

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プレオープンに伺った日、たまたま里山センターの方々と隣の席になり、少しお話をお聞きしました。

テーブルはもちろん、お箸も一本ずつ手作りしていったそうで、よく見ると片方ずつの太さが違うなど、手作りの温もりを感じます。

テーブルもお箸も手作りすることは時間もかかりますが、何よりも大変なのは、山から木を運んでくることなのだそう。山の急斜面を運ぶことが大変で、山の管理は難しいといいます。

satonoで木を使いたいと聞いたときには、
「そりゃ、嬉しかったですよ。里山のものが認めてもらえたのかなっていう思いやね」と、satonoを訪れる人たちが少しでも里山のことを思ってくれたら、と話してくださいました。

北摂の手仕事も発信する場に

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 --satonoに入ってすぐのところに、雑貨や日用品も並んでいるんですね。

樋口「私自身が、自然のものを使って手作りしてて、それを通して農家さんの仕事や季節を感じてほしい思いがある。同じような思いを持っている作り手さんを訪ねて、satonoで販売させてもらうことをお願いしました」

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 --温かみのある商品が並んでいて、見るだけでも楽しいですね。

樋口「茨木だけでなく、近隣の北摂エリアというくくりで『こんな素敵なものがあるよ』と発信したいんです。器は、高槻の中ノ畑窯さんやsu-nao homeさんのもの。茨木の方が里山センターで作っているカトラリーや、上音羽のもっと北で織物をしている方の作品、リネンのバッグなど、手仕事の良さをお客さんに伝えたいんです」

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 --スタッフのエプロンもBONOcafeとは雰囲気が違いますね。

樋口「そう。作家さんにイメージに合うものを作ってもらいました。satonoの料理はもちろん、店全体で手作りの温かさや優しさ、良さを体感してもらえたらなぁと思っています。」

「satono行こう」と何度も思ってもらえる店に

 --店長の外越さんは、どんなふうにsatonoを楽しんでもらいたいですか?

外越「私も子どもがいるからか、子どもを連れていきやすいと感じてもらえる店にしたいですね。お母さんたちにもちょっとラクしてもらえたら、なんて」

 --BONOcafeにずっといらっしゃって、今回、店長を任されることに。

外越「最初は、不安でした。子どもが小さいから急に都合が悪くなることもあるんじゃないかって。でも樋口さんに『なにかあっても、みんなで頑張れば大丈夫!』って言われたことが、一番うれしかった。頑張ってみようって思えたんです」

樋口「彼女は『悩んでてもしゃあない、なんとかなりますよ~』ってタイプ。それに救われてきたこともあるし、大丈夫って思ってます。ね、頑張ってな!」

外越「スタッフみんなで作っている感じがあって、新しいことを始めるのは楽しいですよね。お客さんにも楽しんでもらえるように準備したいです」

樋口「これまでは一店舗で、そこに自分がいて当たり前だったでしょ。不安はもちろんあります。そういう意味で、私にとってもsatonoは新しい挑戦。お客さんに『また行きたいなぁ』と思ってもらえる店に育てていってほしいなって思います」

 -- 多くの方に手作りのやさしさや楽しさが伝わるとウレシイですね。今日はありがとうございました。

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季節のごはんカフェsatonoは、料理からも店内にあるモノからも気持ちのこもった手仕事の温かさを感じました。
上の写真は「好きじゃないねんけど~」と言いながらミシンに向かっていた樋口さん。縫いあがったものは、satonoのどこかで使われています。ぜひ、探してみてくださいね!

☆1:【座談会「私がBONOcafeを好きな理由」-茨木野菜のランチとスイーツ】(2017年11月)記事参照。

季節のごはんカフェ satono

所在地:  茨木市新中条町1番30号
VIERRA茨木新中条1F
https://satono-cafe.com/
電話: 072-627-8222
(席予約OK。ただし、土日祝日は11時からのみ)
営業時間 11:00~17:00
(食事 L.O 16:00)
不定休
施設併用の駐車場、駐輪場があります。

オーナー・樋口さんや姉妹店BONOcafeの思いは、次の記事でも紹介しています。
【茨木の山の恵みを街へ伝えるボノカフェ・樋口智香さんの話】(2017年2月)
【季節の果物をギュッと瓶詰め!茨木産野菜ランチの店BONOcafe(ボノカフェ)】(2018年5月)
【育てる人と作る人。伝えたいのは、茨木の価値-千提寺farm.とBONOcafe】(2018年11月)

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