子どもやホッケーを知らない人へ!-いばらき国際大会の記者発表レポ
はい、茨木ジャーナルです。
9月11日にアップした【女子ホッケー4ヶ国いばらき国際大会で、IBARAKIが世界の舞台に!】の記事で、9月12日(水)から立命館OICフィールド(立命館大学大阪いばらきキャンパス内)で、茨木で初めてホッケーの国際大会が開催されることを紹介しました。
茨木市は、2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会(以下2020年東京オリンピック・パラリンピック)のホストタウンとして、2018年4月27日に内閣府から正式登録されました。今後、オーストラリアとスポーツ・文化・経済での交流を通してオリンピックを盛り上げていき、大会後も、茨木市の活性化に繋がるような相互交流が図られていくようです。
今回の女子ホッケー4ヶ国いばらき国際大会(以下いばらき国際大会)は、日本代表チーム「さくらジャパン」の2020年東京オリンピックでの活躍や金メダル獲得へ向けての強化の一環として開催されています。
いばらき国際大会・前日の記者会見
9月11日(火)に立命館OICフィールド プレスラウンジで、参加4ヶ国の選手とコーチが出席するホッケー協会の記者発表がありました。
茨木で初めての国際大会の開催であることや、日本代表さくらジャパンを今年度に国内観戦できる唯一の大会であることなど、ニュースがモリモリのいばらき国際大会。
オーストラリア、韓国、アメリカと世界の強豪国が揃う会見へ行ってきました。
いばらき国際大会は2020年オリンピックへの準備
はじめに、今回の「女子ホッケー4ヶ国いばらき国際大会」は、2020年東京オリンピックへ向けてのチームのレベルアップや新しい選手の選考を兼ねた大切な試合だと、ホッケー協会からの説明がありました。
会見では「いばらき国際大会への思い」や「立命館OIC、日本代表チームの印象」「選手がホッケーと出会ったときのこと、支えになっていること」などの質問に、選手・チームリーダーが答えてくれました。(以下、選手、チームリーダー名は大会パンフレット表記のまま記載します)
Q、「いばらき国際大会へむけての抱負を」
「高いレベルの試合は、若い選手にとってもチームにとってもレベルアップを図る機会。若い選手には、代表に入るためのチャンスになります」と話すのは、オーストラリア代表 CLAXTON JANE選手。(JANE選手は、練習へ行くためにこのあと退席しました)
「オリンピックでの戦いを考えていくうえでも、いい準備をしていくチャンス。ワールドカップ後の日本チームの活躍、他チームのレベルも知り、オリンピックで上位を目指すためのいい機会にしたい」
(オーストラリア代表・チームリーダーのCRANE ADAMさん)
「私たちのチームには若い選手が多い。だから、多くの思い出を作っていい経験にしたいです」という韓国代表のCHOI J ins eon選手。クールにさらっと答えるのですが、マイクを係へ返す一瞬、照れたような表情に。
「この大会へ参加できることを感謝したい。他国の試合を見ることも含めて、オリンピックへ向けて、若い選手たちが成長できることを目指したい」(韓国代表・チームマネージャーのLIM JUNG WOOさん)
「アメリカは、ワールドカップのあとに引退した選手が数名いて、若い選手との入れ替わりがあった。彼女たちにとっていいチャンス。日本の状況も学びながら、2020年五輪の準備につなげたい」(アメリカ代表・チームリーダーWILLIAMSON DAVIDさん)
「優勝することが目標です」
いきなりスパッと宣言する清水美並選手(ソニーHC BRAVIA Ladies所属)。
「今回は、ふだん一緒にプレイすることも少ないメンバーも多く、試合に間に合わない部分もあるでしょう。でも、さくらジャパンの目指すホッケーは同じ。若い選手には、元気と勢いがあるので、それをいい方向へつなげていきたい」と力強く話します。
「今までの方針を引き継ぎ、多くの選手を試す機会としたい。日本は、2020年五輪開催国ですから、オリンピックにむけて新しいタレントを発掘していきたい」(日本代表・チームリーダーのアンソニー・ファリーさん写真左)
Q、立命館OIC、日本代表の印象は?
日本の大学にある施設でホッケーの国際大会が開催されることも、おそらく初めてのこと。施設の印象や日本代表チームの印象や戦い方についても質問が続きました。
「大変満足しています。皆さんのホスピタリティも素晴らしく、グラウンドの状態、スタジアムや周辺の様子もレベルが高く、いばらき国際大会がますます楽しみです。
日本は高いレベルにあると思っている。私たちは勝つために、小さなことを完璧にしていくよう徹底したい。韓国もアメリカも、いいチームなので動きを完璧にするようしっかりチャレンジしたいですね」
(オーストラリアCRANE ADAMさん)
「グラウンドの状態もいいし、施設も新しく、静かなところもイイ」とCHOI J ins eon選手。
「アジアカップでの活躍のとおり、日本チームはは昔に比べて速さやチームワークも強くなっている。日本のチームワークや速さに対していい試合をしたい」とLIM JUNG WOOさん。どのチームもアジアカップでの日本の活躍に言及していました。
、
「人工芝のコンディションもいいと聞き、楽しみです。日本人のフレンドリーなレセプションがとてもよかった。
日本は、アジアカップ金メダルを獲得した。まずはお祝いを申し上げます。今回のアメリカチームには経験が豊富な人とそうでない人、さまざまな人がいる。新しいゲームプランでいいチャレンジをしていきたい」
(アメリカWILLIAMSON DAVIDさん)
「大学でこのような施設があるのは素晴らしいこと。このような環境は当たり前のことではないので、うらやましいですね」と清水選手は、この施設を利用する立命館現役選手にもエールを送っていました。
「施設の環境は抜群!宿泊施設とグラウンドの近さは、移動時間も少なく助かります。無理な要望にも対応してくれて感謝しています」とアンソニー・ファリーさん。
3ヶ国とどう戦っていくのかについては
「今回、対戦する3ヶ国は実績も残しているし、国際ホッケーにおいて歴史もある。日本の選手は、勝つことも大切だが、それ以上に学ぶことが多いだろう。特に、国際経験が少ない選手には貴重な経験になります」と考えを述べました。
質問が、立命館大学現役の学生や卒業生のさくらジャパンへ選ばれる可能性に及ぶと
「立命館大学の選手は日本リーグでの結果も残している。現在、キャプテンも立命館の出身ですし、卒業生も現役生も楽しみです。エキシビションも拝見しました。楽しみな選手が多いと感じています」と答えていました。
ルールがわからない人、子どもたちにも観戦してほしい!
9月9日のエキシビションマッチでは、エスコートキッズがオーストラリア代表、オール立命館チームと一緒にフィールドへ入場しました。
会場には多くの市民も観戦に訪れ、子どもといっしょに声援を送るファミリーの姿もありました。
「私がホッケーを始めたのは、兄が二人ともホッケーをしていたから。兄の練習についていって始めたのがきっかけです。兄はキーパーで日本代表になっていたので、自然と私も日本代表になることが目標になりました。
社会人チームに入る前に、今の所属しているチームの監督から『あなたなら、世界で戦える。一緒に頑張ろう』と、自分のプレーに対しての評価をもらいました。プレイに悩んでいる時期にかけられた言葉で、そこからまた頑張ることができました」と、清水選手。
(写真は9/9エキシビションマッチ)
「茨木で国際大会やってるから、見に行ってみる?」と気軽な観戦でいいような気がします。
実際に世界レベルの試合を肌で感じることで、ホッケーに興味を持ったり、自分が気になっているスポーツを「もっと頑張ってみたい」という思うきっかけになるのかもと、清水選手のエピソードを聞いて思いました。
なによりも、子どもや学生のときに、国際大会を観戦できるのは貴重な経験ですよね。
清水選手の困難を乗り越えるときに支えとなったことが、意外とシンプルだったのも心に残りました。「一緒に頑張ろう」って、寄り添うことはやっぱり大切なんだなぁ…なんて、改めて。
ルールや戦術がわかれば、もっとホッケーも楽しいと思います。でも、私のように詳しくない人でも、OK!
(ホッケーだからオッケー…っていうんじゃないよー!いくら昭和だからといって、そんなベタな…。^^;)
世界トップレベルの試合、お時間のある方はいかがですか?
【女子ホッケー4ヶ国いばらき国際大会で、IBARAKIが世界の舞台に!】の記事にも、試合予定を載せていますので、ぜひ!
タグ:ホッケー, 立命館いばらきキャンパス