いざという時への備え、どうしてますか?<アンケートから>
はい、茨木ジャーナルです。
東日本大地震の発生から8年。東北地方では、今も仮設住宅で生活する方がいらっしゃるそうで、改めて被害の大きさを感じます。2018年6月には、茨木・高槻でも大きな地震が発生、そのあとには台風の被害もありました。
南海トラフ大地震も、いつ起きてもおかしくないといわれ続けているし、備えはしておきたいですよね。
2月に【<アンケート>防災グッズや備蓄、揃えてる?(ヘルメット、買いました)】という記事で、皆さんがどんな備えをしているのかをお聞きしました。
ご協力くださった皆さま、ありがとうございました!
今回は、次のような内容でアンケート結果を紹介します。
-茨木市のハザードマップを見ると
-こんな工夫もありました
-自宅で過ごすときの備えと工夫
-災害用に水はどう備えてる?
-食べ物の備蓄、どんなものを揃えてる?
いろんな工夫をされているんだなぁという回答が多く、私は参考にさせてもらおうと思っています。
アンケートの内容と回答してくれた皆さまは
アンケートでお聞きしたのは、次の項目です。
回答してくださった皆さまは
アンケートにご協力くださったのは、16名。内訳は次のとおりです。
茨木市に住んでる・・・12名
茨木市に通勤・通学している・・・2名
以前茨木市に住んでいた・・・1名
他市に住んでいる・・・1名
20歳代 2人
30歳代 2人
40歳代 8人
50歳代 2人
60歳以上 2人
男性が3名、女性が13名。
ご協力いただき、ありがとうございました。
自然災害への備え、してる?
いざというときのために備えなくては…と、多くの方がわかっているけど、なかなか備えをするのは難しいですよね。
16名のうち3名の方が「備えてない」と回答。
「何となく準備しているものもあるが、準備万端には程遠い」「しないといけないけど、、また今度って」とおっしゃっています。
「備えている」という方からも
「今用意しているもので役に立つのかどうかはいつも不安」
「使うかどうか分からないものを沢山用意するのも気が進まない」という声があがっています。
さらに、個人で備蓄するにも保管スペースの確保が難しいという声もありました。
【非常時の持ち出し用】に備えているものは?
(2018年6月18日朝)
では「非常時の持ち出し」のために、皆さんはどんな備えをしているのか、多かった回答から紹介します。
- 非常時の持ち出しに備えているのは?
- ■ヘルメット
- ■保険証コピー
- ■マスク ■軍手
- ■懐中電灯 ■携帯ラジオ
- ■乾電池(単3、単4)、充電器、ソーラーモバイルバッテリー
- ■タオル、バスタオル
- ■下着、着替え、レインコート
- ■アルミの断熱シート、レジャーシート
- ■ティッシュ、ウェットティッシュ
- ■歯ブラシ
- ■現金・小銭
- ■水 ■非常食
- ■ゴミ袋、サランラップ
- ■バール
- ■使い捨ての食器(箸、皿、コップ、スプーン、フォーク)
- ■予備の眼鏡
- ■文房具(メモ、筆記具、油性マジックなど)
- ■生理用品、子ども用おむつ
- ■使い捨てカイロ
- ■携帯トイレ
- ■ホイッスル
(ホイッスルも大切なグッズです。
【「自分と大切な人を守るために」立命館大いばらきキャンパスGENSAIプロジェクト】参照)
どれも「用意しといたほうがよさそうやな」って感じですよね。
「ソーラーモバイルバッテリー」は、私も気になっているところ。使い勝手はどうなんでしょうか。
マスク、軍手などでは「工事用」のものが安全ですというアドバイスもありました。確かに、作業をすることを考えるとそのほうがよさそう。傷の手当などでは、薄手の手袋がよさそうだし‥、考え出すとスゴイ荷物になりそうです。
他に、子ども用の塗り絵、お気に入りの本などをあげてくださった方もいました。
茨木市のハザードマップを見ると
茨木市の防災ハンドブックでは、こんなものを備えましょうというリストが載っていて、茨木市のHPからもチェックできます。
【茨木市 防災ハンドブック】ページ参照。
支援が届くまでを過ごすために備えたいもの‥という内容なので「非常時に持ち出すもの」の場合は「洪水・内水ハザードマップ」のリストが現実的なのかなぁとも思います。
茨木市 洪水・内水ハザードマップで紹介されているものを、リストにまとめてみます。
- 非常時持ち出し品(茨木市ハザードマップより)
- ■ラジオ、懐中電灯、携帯電話の充電器など
- ■水、非常食
- ■救急用品、医薬品
- ■衣類、タオル、防寒具、おむつなど衛生用品
(マスク、紙おむつ、粉ミルク、ほ乳瓶、おしり拭き、生理用品) - ■貴重品、免許証や通帳
- ■現金
必要最低限のものがリストアップされています。
とりあえず上記のものが基本、それに個人で必要なものをプラスして「いざというときに持ち出すもの」リストを完成させると良さそうです。
いざというときに持ち出せるものは、
男性で15キロほど、女性で10キロほどが目安だそうです。
こんな工夫もありました
アンケートの回答には、アイデアや工夫していることを書いてくださっていたので、ちょっとピックアップ。読者の皆さまへ紹介します。
皆さん、いろいろ工夫なさっています。
それぞれに必要なものは違うのですが「これがないと、たちまち困る」というものは、備えておく必要がありそうです。
防災ハンドブックのリストをチェックしておくといいですね!
【自宅で過ごすとき】のために、備えているものは?
南海トラフ大地震などでは、避難をしても物資の確保が難しいこともあります。支援活動が始まるまでは、それぞれでなんとかしないといけない…んですよね。
茨木市の防災ハンドブックでは「最低1週間分を目安に」と備蓄リストがアップされているので、ここにまとめてみます。
- 家庭で備えたいもの(茨木市防災ハンドブックより)
- ■飲料水 一週間分を目安に(一人一日3リットル)
- ■食べ物 一週間分を目安に
- ■簡易トイレ
- ■マスク、タオル、生理用品
- ■救急セット、常備薬、服用中の薬、おくすり手帳
- ■衣類(下着、防寒着、雨具)
- ■貴重品(現金、通帳、印鑑、携帯電話・充電器、各種証明書)
- ■日用品(軍手、携帯ラジオ、めがね・コンタクトレンズ、懐中電灯、予備の電池、トイレットペーパーやティッシュ、ハサミ・ナイフ、運動靴)
- ■あると便利(ビニール袋・ゴミ袋、新聞紙、ウェットティッシュ、卓上コンロ、使い捨てカイロ、洗面用具、ラップ
これが基本的な備蓄品…なのかな。ほか、それぞれの様子に合わせて追加していったら良さそうです。
例えば、水。
4人家族の場合に1週間必要になる飲料水って、12リットル×7日間…。84リットル…!!店で良く販売されているペットボトルは2リットルサイズだから、42本?!
「備えておくもの」リストに載っている「備蓄」は、家でしばらく過ごすことをイメージしてるのかなぁって感じです。(何十本も抱えて避難するの、ムズカシイ)
アンケートに回答してくださった皆さんは、ほかにどんな工夫をされているのでしょうか。
自宅で過ごすときの備えと工夫
茨木市の防災リストにも載っていたもの以外で、皆さんが備えているものの一部を紹介します。
- 「備えてます!工夫してます!」一覧
- ■カセットボンベは、屋外用のものも。ボンベは段ボール1箱分
- ■車のガソリンは満タンに!
- ■ペットの餌も多めにストック
- ■トイレ用に、大きなビニール袋と猫砂と消臭剤
- ■懐中電灯はもちろん、各部屋にLEDランタン
- ■寝室に靴、はかなくなった長靴を非常時用に
- ■油性マジックと白のガムテープ、カッター
- ■ゴミ袋(指定のもの、黒いもの、サイズも大小)
- ■新品のブルーシート
- ■水なしで洗えるシャンプー
- ■使い捨て容器、スプーン、フォーク、箸など
この回答を見ると、去年の地震でガスが止まったことや台風で停電したことから、いろいろ工夫されていることがわかります。あれは大変でしたもんね。
防災訓練に参加している方が多いのか、家で避難しているときにもトイレのことを考えている方が多いと感じました。
下水が使えなくなったときには、トイレも使用できません。便器に大きなビニールをかけて利用する…って、私も避難訓練で教わりました。参加後にもらったトイレグッズには、水分を固めるものが入っていましたが、ない場合には大人用オムツで代用すると良さそうですよ。
さて、「非常持ち出し用」「家庭での備蓄用」のどちらでも、食べ物と水については、皆さんいろんな工夫をされているようだったので、次で紹介します。
食べ物、飲み物、どうしてる?
私自身、なんとなくペットボトルの水は置いてあるなぁ…と思っています。でも、改めて見直すと一週間分のストックはできてない!飲むだけでなく、トイレ用の水も必要。私は、まだまだ備えができていません。
今回アンケートをしてみて、皆さんがどんなことに気を付けているか、どんな工夫をしているのか教わることができたなぁと感じています。
読者の皆さまへも、シェア!
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
災害用に水はどう備えてる?
大事な大事な水の確保。アンケートに答えてくださった皆さんは、こんなふうに工夫していらっしゃいます。
- 水、工夫してます!(アンケートより)
- ■水道水を二リットルのペットボトルで5ケース分ストック(洗い物やトイレ用に)
- ■飲み水はミネラルウォーター1ケース分を常備。
普段から飲んで買い足し‥をしてる。(水道水は定期的に入れ替え、とりあえず飲める) - ■ウォーターサーバー(電気なしでも出るもの)を置いてる
- ■28L×2箱以上は備蓄
- ■水はペットボトル40Lとポリタンクに40L、空のタンクとキャリーカートを備えてる
- ■ペットボトルのお茶も備えてる。
- ■野菜ジュースも備えてる
- ■トイレは、水の要らないトイレを設置
- ■空のペットボトルに断水した時用のトイレ用の水を数本定期的に入れ替え
何に水を使うかも考えて、どう使っていくかイメージして備蓄してる方が多いみたい。
ただ、どこに保管しておくのか…っていうのは大きな問題だよなぁ…。収納スペースが広めにあるならいいけどと思いました。
去年の地震のとき、スーパーもコンビニも飲み物がなくなっていたので自販機でお茶でも買って帰ろうと思ったけど、さすがの売り切れ続出でした。
水は日ごろから備えておかないとね~。
食べ物の備蓄、どんなものを揃えてる?
食べるものも大事ですよね。インスタント食品ならずっと置いておける~と思っても、意外と賞味期限がすぐきちゃうし。
アンケートに答えてくださった皆さんは、次のようなものを備蓄しています。
- こんな食べ物備蓄してます!(アンケートより)
- ■カップラーメン、うどん、袋麺を常備
- ■レトルトカレ食品
・・・カレー、ごはん、おかゆ、味噌汁 - ■パスタ、パン、煎餅、羊羮、チョコレート、クッキー
- ■お菓子のロングライフのもの
- ■カンパン 安心米 缶詰め
- ■缶詰
・・・魚、果物、ひじき、大豆など - ■チンするごはん、インスタント麺
- ■味噌汁(カップ)
- ■乾物
・・・海苔、切り干し大根、ワカメ - ■冷凍食品(ご飯系、ブロッコリー)
- ■お菓子
多くの方が「ローリングストックしてます」と教えてくださいました。意外と、インスタント食品の賞味期限って長くはないんですよね。「今日はストックの日」と決めて食べていくのがよさそうです。
非常の持ち出し用のところでも、あげられていましたが、やっぱり「お菓子」は備蓄しておきたいもののよう。そういう時だからこそって感じですよね、大人も子どもも。
「羊羹」をリストにあげていらっしゃる方が何人かいて、これは何か理由があるんでしょうか。確かにオイシイんだけど♪
去年の地震のとき、私はチンして食べるお米をけっこう買ったのですが、停電したときは無理やん…と気付きました。(そのままでも食べられないことなさそうだけど)
停電してもガスが止まっても大丈夫な、カセットコンロで調理できるものをストックしようと思って、その一つが、
お餅♪
どうだろ?私の中では気に入ってる備蓄品なんですけど。
缶詰は、たんぱく質系を食べるのに良さそうかなぁと思って、
魚のかば焼き系のとか、焼き鳥系とかを備蓄してます。これらは、普段の調理に使いやすいし。あずきは、お餅と一緒に食べてやろうと思ってるんですが、こんなときでも「カロリーオフ!」を選んでしまってる…。
今回のアンケートでは、災害時のためにどんな用意をしていますか…と尋ねてみました。
多くの方がしっかり準備をしていってるんだなぁと感じ、ちゃんと整えていこうとまたまた反省。
アンケートでは「こういうとき、どうしたらいいんだろう」「これがわからない」ということを書いて下さった方もいらっしゃったので、別途まとめたいと思っています。
改めて、ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました!
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