奈良町の春日神社の鳥居の向こうは?社殿は道路を渡って…!
はい、茨木ジャーナルです。
前に2つ記事にした「判官街道」の紹介。「照手姫が手綱をひく車で、小栗判官が紀州熊野詣でへと向かった」という話が残る、倍賀春日神社からJR茨木、西中条町、奈良町へと続く道のことです。
春日神社~春日商店街・JR茨木
【判官街道を歩いてみます ―春日商店街~倍賀春日神社】の記事参照
JR茨木~JR駅前商店会・西中条まちづくり商店会
【西中条町の判官街道は、オモシロそうな店も並ぶ ―JR駅前商店会あたりから奈良町へ―】の記事参照
西中条町から立命館大、岩倉公園を過ぎてそのまま直進すると中央環状線に出ますが、そのちょっと手前に
立派な鳥居があります。ここが茨木市内に9社ある春日神社のうちの一つです。【西中条町の判官街道は、オモシロそうな店も並ぶ ―JR駅前商店会あたりから奈良町へ―】の記事では、このあたりまでを紹介して終わりました。
今回はここから、春日神社へ行ってみることにしまーす。
奈良町の春日神社のほうへ
立派な鳥居があるのですが、車などでびゅんと走っていると気付きにくい。それもそのはずで、立派な鳥居をくぐりますと、
なんとなく趣きはあるんですが、神社があるような気配はない道。鳥居のすぐそばには、
春日神社について説明してある案内板があります。
「昔、この村人が子どもを授からないので、大和の国春日神社にお祈りした。すると男子を授かった。そこで神社を勧請して地名を奈良と呼んだ。安産の神として崇敬され、後に神社の名前を春日神社とした・・・」というようなことが書いてありました。
ここが、その奈良春日神社なのですが、その案内板の隣にある参拝経路図を見ると・・・・!
鳥居(現在地の表示のところ)の先にあるのは、春日神社の拝殿ではなく・・・というか、春日神社は中央環状線や近畿自動車道を超えた向こう側にあると表示されています。
さぁ、行ってみましょー♪
拝殿はここじゃなくて・・・とはいうものの、なんとなく風情のある道。歩いていくとワクワクもしてきます。やがて、
車がガンガン通る中央環状線。現実に引き戻された感満載です。この大きな道路を超えた先に春日神社があるので、「奈良」の交差点で渡りましょ~。
渡ったら、右へ。
幅の広い歩道には、ちゃんと歩行者と自転車の通行レーンが分かれていて、通りやすいですね。頭上を走っているのは、モノレールの線路です。さぁ、このまま進みまーす。
奈良春日神社が移築されたのは
中央環状線を進むとすぐに、春日神社がこの先にあるますよという目印があって、その先に
春日神社へ続く入口がありました。
参道の両側には池があって、中央環状線のすぐ隣にあるんですけど、この池のお陰なのか、歩いているうちに少しずつ静かな空気になっていきます。
池には周辺の建物や空が映り、水鳥ものんびり泳いでいます。
じわじわと進み、境内へ入ると
二の鳥居と拝殿がありました。
一の鳥居そばにあった春日神社の案内板と同じものが、ここにもあります。「社殿移動」について説明もされていて「昭和38年、府道中央環状線が作られるにあたり、境内と林地、末廣池の半分を道路敷地として提供。社殿の位置を南へ20メートル移した」のだそうです。
中央環状線のあたりに社殿や池があったってことなんですね~。
風情のある石の手水舎。これも、昔のままの形で移したのかなぁ。
私が行ったのは15時とか16時ぐらいだったと思います。人の通りは少なかったのですが、朝などはお散歩する人もいるのかもなぁと思えるようなのんびりした場所でした。
この春日神社には、国の重要文化財があるというわけではないし、社務所があったりするわけでもありません。でも個人的には、生活を支える道路がつくられていくのに合わせた形で、昔の姿が残されていて「へぇ、そうなのか・・・」と興味深く感じました。そういえば、判官街道も街の中の通りに分断されていますが、辿ることはできますよね。おもしろいなぁと感じました。
それだけ、茨木という土地が昔から交通の要所だったってことなんでしょうか・・・。
天王にある春日神社へは、立命館大いばらきキャンパス前の道路からもすんなりと行くことはできますが、奈良町のほうから行くと「ほほぉ、ここで分断されているのかぁ」と感じて興味深いと思いますよ!
春日神社
所在地 茨木市天王1丁目1-22
※写真の案内板は一の鳥居と二の鳥居にあり、どちらも同じ内容で「奈良春日神社」と記載してありました。観光協会のサイトを見ると「天王」にある「春日神社」として載っていました。移築された場所が「天王」だからということですね。
私はつい「奈良春日神社」と言っていて、そのあたり「あ~、はいはい」とゆるく読んでいただければ・・・。
西国街道沿いにも春日神社がありますし、ニトリから北に行ったところにもありますし、茨木市内にはいったいいくつ春日神社神社があるのか気になります。