地震・台風・豪雨の備え<最初の避難編>-読者の防災アイデアや不安も紹介
はい、茨木ジャーナルです。(更新 2024年6月18日)
昨日4月14日は、3年前に熊本地震が発生した日。茨木でも2018年は大阪北部地震や台風で大変でしたし、日ごろからいざというときのために備えは大切です。
3月11日に【いざという時への備え、どうしてますか?<アンケートから>】という記事をアップしています。
今回は改めて「いざというときの備え」のなかから「最初の避難のときのこと」を中心にまとめました。
目次 |
・1、非常時の備え、何から始める? ・2、防災対策にかける費用は? ・3、「どこまで準備したら…」という声も ・4、2019年防災&防犯タウンページのリストがシンプル! ・5、災害に備えるものは?-非常時持ち出し品 -(1)避難時に身につけるもの -(2)避難時に荷物として持ち出したいもの ・6、乳幼児を連れての避難について --液体ミルクは備蓄されてる? |
1、非常時の備え、何から始める?
「準備、準備!」と思いつつ「結局なにを揃えたら?」と、準備できないままの人、いませんか?
【茨木市 防災ハンドブック 非常持ち出し品】には、食料・衣類・衛生用品・日用品・貴重品などにわけて、いざというときに備えたいものがまとめられています。
子どさんのいるご家庭向けに配布されている子育てハンドブックの<【子育てハンドブック 災害持ち出し品リスト】でも、災害時の持ち出し品がリストになっています。
■子育てハンドブックの「防災ページ (PDFファイル)」 【茨木市子育てハンドブック「防災」】(2024年8月8日更新) ■茨木市の防災ハンドブックはどなたにも便利。 ■内閣府防災情報もチェック! |
万能ナイフ・ライター・消毒薬や毛抜き・包帯・三角巾・エアー枕・簡易トイレ…。
ひぃぃ…!
「いっぱい揃えなあかんやーん」と、思うとどうしていいかわからなくなりそうです。
2、防災対策にかける費用は?
(写真:2019年3月2日読売新聞より)
2019年3月2日の読売新聞に「家庭の防災費 初の4,000円超え」という記事が掲載されていました。
住友生命保険がまとめたアンケートの結果で、非常用の飲料水や食品の購入など、2018年に防災対策に使った費用は平均で4,054円だったそう。
近畿では4,640円で、北海道地震のあった北海道(7,680円)に次ぐ数字です。
これまでのものに買い足す人や、いまから揃える人、家族が増えた人などさまざまですが、予算的には5,000円ぐらいかな。
私のようにほぼほぼ一から揃えていくなら、1万円ぐらい予定しておくのかも、
(ちなみに、全国で最高の金額は42万円…!)
3、「どこまで準備したら…」という声も
茨木ジャーナルのアンケートでは
「家のスペースの都合によりなかなか保管できないのが実情」
「使うかどうか分からないものを沢山用意するのも気が進まない」などの声も。
アンケートのなかには「なるほど~」と励まされた回答もありました。
「(非常時の持ち出し用に準備しているものは)1日生活出来る物」 (MAJ-YASUさん) |
できそうな気がしてきませんか?
「非常時に持ち出したいもの」と「家に備蓄しておくもの」にわけると、うまく準備ができそうです。
4、2019年防災&防犯タウンページのリストがシンプル!
写真は、2019年3月下旬に届いた「防災&防犯タウンページ」。
発行の日付が「2019年4月」と新しいし、ぼうさい童子も載ってるぅ!
その中に、参考になりそうなリストを発見しました。
避難するときに『身につけるもの』『リュックに入れて持ち出すもの』と、災害が落ち着くまで(救援物資が届くまで)生活するための『備蓄品』とに分けてまとめられています。
わかりやすいなぁと感じたので、参考にしてみたいと思います。
5、災害に備えるものは?-非常時持ち出し品
防災&防犯タウンページに載っていた、避難するときのために備えておきたいものを紹介します。
まずは、非常時に持ち出すものです。
「1、身につけるもの」
「2、荷物として持ち出すもの」とに分けて表にまとめました。
(1)避難時に身につけるもの
下記は避難するときに、身につけたりポケットに入れるなどするといいというものです。
ヘルメット |
厚底の靴 |
軍手 |
マスク |
笛 |
携帯電話・スマートフォン |
なんと6点だけ。(☆1)
実際にバッと避難するときに最低限、身につけていたいもの…と考えると、これがベースになりそうな気がします。
☆1、防災&防犯タウンページのリストでは、上記6点にプラスして「防災タウンページ」も。役立つ情報がまとめられているので、持っておくと安心です。
(2)避難時に荷物として持ち出したいもの
「1」のものを身につけて、さらに避難をするときに持ち出したい荷物が、次のリストです。(防災&防犯タウンページより)
飲料水(500ミリリットル程度、家族各人1本ずつ) |
携帯ラジオ |
筆記用具・メモ帳 |
トイレットペーパー、ティッシュ、ウェットティッシュ |
衛生用品、生理用品 |
通帳・保険証などのコピー、メモカード |
携行食(ビスケット、チョコレート、バランス栄養食品など) |
懐中電灯、予備電池 |
ビニール袋、ポリ袋 |
防寒具・雨具・携帯カイロ |
応急医療品 |
充電器、モバイルバッテリー |
タオル、下着、靴下 |
現金(小銭)、通帳、印鑑 |
多目的ナイフ |
(☆2)おむつ、離乳食、乳幼児ミルク |
(☆2)入れ歯、コンタクトレンズ、眼鏡 |
(☆2)常備薬、お薬手帳 |
(☆2)は「必要な方は、日ごろから使用しているものを準備しておきましょう」というもの。
茨木ジャーナルの読者さんアンケートでは、参考にしたくなる回答もいただいています。
- 非常時の持ち出しで準備しているもの(アンケート回答から)
- ■「豚皮の工事用軍手。布の軍手はケガしますよ!」
■「ワークマンに行けば女性用の軽い安全靴が3000円代で買えます。仕事用に買いましたが一度だけ使って不要になったので災害時用にしてます。滑り止めもちゃんとしてるしこれは必需品!」
■「粉塵も吸い込まない用にワークマンで買った工事用マスク。コンクリート粉塵は凄いと思う。」
(以上サンダーバードさん) - ■「昨年の震災以来、常に持ち歩いているもの。
ソーラーモバイルバッテリー/ポケットラジオ/小さい懐中電灯/ホイッスル/寝袋にもなる防寒アルミシート/使い捨てカイロ/カロリーメイトやチョコレートなどの携帯食/ウエットティッシュ/生理用品/ビニール袋」
(えっちゃんさん)
「災害時用に」とこれから揃える方は、参考にしてみてくださいね!
他にも、ラップ、ガムテープ、バールなどの用意や「好きな文庫本・好きなお菓子(まゆさん)」と、大変なときだからこそ、ホッと心がゆるむものを準備しているという方も。
自分が必要なものをプラスしていくと、整えやすいかもしれません。
ただし!
いざというときに持ち出せるものは、男性で15キロほど、女性で10キロほどが目安です。
(茨木市 洪水・内水ハザードマップより)
実際に荷物を作って、持って(背負って)歩けるかどうかを試しておくことも大事かも。
アンケートの回答に寄せられたアイデアも参考にしてみてくださいね。
■【いざという時への備え、どうしてますか?<アンケートから>】の記事。
6、乳幼児を連れての避難について
上記「2」の表で「☆2」印の中に「おむつ、離乳食、乳幼児ミルク」の項目があります。
アンケートの回答でも、赤ちゃんや子どもを連れての避難、介護が必要な方の避難についての不安を挙げられる方がいらっしゃいました。
- 乳幼児を連れての避難・準備の心配事(アンケート回答から)
- ■「小さい子どもがいるので、子どものために何がいるのかがまだ良くわかっていません。(子どもが成長するとともに、用意するものは時事刻々と変わっていくと思うので、いつの時期は何が必要でということを知りたいです)」
(つーさん) - ■「子供が哺乳瓶をまだ使用していますが、市の備蓄に液体ミルクなどはあるのかなどが気になります。個人で置いておくのにもやはりかさばってしまうので…」
(うぼさん)
小さい子どもさんのいるご家庭では、茨木市の子育てハンドブックのリストが参考になりそう。
■子育てハンドブックの「防災ページ (PDFファイル)」
【茨木市子育てハンドブック「防災」】(2024年8月8日更新)
「…どれを優先するべきで、どんなセットが望ましいのか。例えば、女一人で子どもを抱っこしながら逃げるとなったら、水を何本も持つことはできないと思います。」 (つーさん) |
そうですよね、不安です。
避難所が、小さな子どもと一緒に避難する人やお年寄りや障がいをお持ちの方が困らないようであるといいなと思います。
子育てハンドブックのリストから「赤ちゃん用品」の項目にまとめられているものだけを、ピックアップしてみました。
粉ミルク、哺乳瓶、離乳食 |
スプーン |
清浄綿・ぬれコットン、ガーゼ |
バスタオル |
紙おむつ、おしり拭き |
おもちゃ |
着替え |
ベビーカー |
おんぶひも |
お菓子 |
月齢・年齢に合わせて、中身を変えていきます。
子育て関連の専門の方にお聞きすると「子どもが普段使っているもので準備していく」のが、コツだそう。「子どもの好きなものを入れておくといい」のだそうです。
アンケートの回答も紹介します。
- 非常時の持ち出しで準備している子ども用のもの(アンケート回答から)
- ■「子供用(ぬり絵、お絵描きグッズ)」
(まゆさん) - ■「家族1人に付き1つの懐中電灯」
■「子供たちは不安になるでしょうし、お菓子は多めに。保存用のパンと、普段食べているお菓子、あめちゃん。防災食は何年も消費期限が長いので安心。でも、普段食べているお菓子も消費期限半年くらいはあるので、半年ごとに入れ替えればいつものお菓子も入れておけます。」
(いちごさん) - ■「…(略)一般的な防災グッズの中身と子供が小さいのでオムツを必ず1パック以上はストックしています。
また、バスタオル2枚を縫い合わせ、なかにフェイスタオルや緊急連絡先を入れて作った防災ずきんを用意しています。
参照 https://egaocare.net/useful/life/215.html」
(うぼさん)
いちごさんが「半年ごとに入れ替えれば…」とおっしゃっていて、今回のアンケートでも多くの方が「ローリングストック」という言葉を使っていました。
ストック品は「使いながら。消費したら買い足す」を繰り返します。
子ども用の持出品は、成長に合わせて変わるので「使いながらストック」がよさそうです。
液体ミルクは備蓄されてる?
アンケートにもあがっていた「液体ミルク」は、災害時の備蓄品として役立つのでは‥と期待されていますよね。
保存期間が6ヶ月程度なので、乳幼児のいるご家庭ではお出かけ時に使いながらのローリングストックがいいのかも。
確認した2019年3月中ごろ時点では、茨木市での備蓄はされていないようでした。これからまた変わっていくかもしれないので、赤ちゃんのいるご家庭ではチェックしておきたい事柄ですね。
今回は、まず最初に避難するときに身につけるもの、持っていくものだけまとめました。
地震発生からしばらくのあいだ必要になる「備蓄品」についても、次回紹介したいと思います。
■【地震・台風・豪雨の備え<防災・備蓄編>-みんなの心配ごともシェアします】記事を2019年6月8日に公開しています。
地震や台風があってから備えるようになりました。何が起こるかわかりませんもんね。この記事は、すごくためになりました。
うちにはペットがいますが、避難時はペットも可の避難場所ってあるのでしょうか?
人に迷惑にならないように…と思いますが、なかなか難しいのでしょうね。
もしもの時は、どうしたら良いのか…ずっと不安です。
きっとペットいてはるお宅は、皆さん同じ気持ちなのでしょうね。
何が情報あれば、宜しくお願い致します。