西国街道・土かべ文庫で本と珈琲とドーナツを。雨の日こそココ!
はい、茨木ジャーナルです。
梅雨。茨木市の空もスッキリしない日が増えて、蒸し暑さを感じるようにもなってきました。
皆さま体調など崩していませんか?
バタバタと走り回る日が続いていても、雨の日はひと休みしたいものです。
晴耕雨読。
そんな日にぴったりのスポットへ行ってきました。
茨木市宿川原町の土かべ文庫。
「ふはぁ…」と落ち着くステキな場所でした。上の写真は、室内から庭をちらっと見たところ。
築200年ほどになる古い家を、店主が自らリノベーションした空間で、本とコーヒーなどを楽しむことができます。
毎週金曜と土曜だけオープンする、土かべ文庫。
いばジャルの市民レポーターさんが「ここ、行きたいー!」と教えてくれました。
「あ、今日行ける!」と思ったのが、ちょうど雨の降る土曜日でした。
国道171号線の南側、西国街道沿いにあって、静かなこのあたりにぴったりの外観。
私はバスで行きましたが、歩いて行く先に「あ!」と建物を見つけると、一気に気持ちがアガりました。
サイクルスタンドも設置されていたので、サイクリストの皆さんの休憩スポットにも良さそう。
(私はママチャリなのでその横に…、停められるかなぁ)
土間でも居間でも
土かべ文庫に到着したのは、17時過ぎ。
もろもろ用事を済ませて「あ、今日行ける!」と出かけたので、遅くなっちゃいました。
雨だしこんな時間だから…と思いましたが、店内のあちこちにお客さんがいらっしゃいました。
上の写真の右奥のほうが、出入口。
入ってすぐの土間には、大きなテーブル。もちろんそこで本を読むこともできます。
私は靴を脱いで一面フローリングになっている居間へ。
フローリングがとにかく気持ちイイ!
座ってたとえば、ふと床に手をついても肌になじむかんじが気持ちいいんです。
壁に沿って、やや背の高い本棚、ところどころに仕切りのような背の低い本棚。
本棚もラグもソファもテーブルも…、すべてが床や天井や壁と一体になっている、というのかなぁ。名脇役って感じです。「本が主役、でも謙虚」…みたい雰囲気(笑)。
土間には、雑誌やコミックもあって、バックナンバーとコミックは閲覧のみ。ほか、お店の本は読むことも購入することもできました。
環境・社会・趣味・ビジネス・料理など…いろんなテーマの本が並んでいます。直木賞・芥川賞を受賞した本のブースが作られていたのも、オモシロイなぁと思いました。
私は「あ、これ読みたかったやつ…」という、ちょっと重めの小説をチョイス。
「あ、これ懐かしい!」と、また読みたい本を自分用に買いました。
やば!ドーナツ、おいしすぎ!
土かべ文庫は、本とコーヒーを楽しめるスポット。
思っていたよりメニューがたくさんありました。キッチンカウンターを見ると、おいしそうなお菓子が並んでいたので、つい頼んでしまった~。
水だしアイスコーヒーと、シナモンシュガーの自家製ドーナツ。
この自家製ドーナツは、大正解ッ!頼んでよかった。
ぱくっとかじると、なんとまあサックリ軽いんだ…と感動してしまった。
サクサクだけど、生地はしっとり。ぜんぜんパサつかなくって、ずっとおいしい!おかわりしそうでした…やばいやばい。
重すぎないコーヒーもおいしくて、いい組み合わせを頼んじゃったなぁ…と満足!
本を選んだあとでしたが、ドーナツを先に食べ終えてから読むことにしました。さすがにね♪
あ、私が座ったそばの本棚には絵本もたくさんありました。
窓もあるからなのか、ここの本棚は背が低くて子どもも選びやすそうです。
写真の右側に見えているのが、入ってすぐの三和土のところ。この右側に大きなテーブルがあって、そちらにもお客さんがいらっしゃいました。
手しごと感のある柔らかい空間でした
古い家が生まれ変わったという、土かべ文庫。
当初は解体してしまう予定だったのを、リノベーション。「最初はほんとにボロボロでした」と店主さん。
仕事もしながらこちらの工事を…と、ゆっくり時間をかけて完成させたそう。ところどころに飾られているものにも、なんともいえない温もりを感じました。
雨の日の静かな風景もステキだったし、晴れている日は窓からの景色もまたイイ感じなんだろうなぁ。
土かべ文庫へ、できれば早く行きたいなぁと思ったのは、読者さんからコメントも届いていたからでした。
「金曜日と土曜日のみ営業してるらしいですが、営業時間中に寄ることが出来ないので是非紹介して欲しい。」 (Tさんより) |
ありがとうございます!
私もやっと行けました(笑)。「あかん、来週もその次もちょっと行かれへん…」だったので、思い切って出かけてヨカッタです。
「これも、もともとのなにかで作ったのかな」と思うものが、店内にはちょこちょこありました。本を支えるために木材が置いてあったり…、そういうちょっとしたところも、ステキです。
天井の竹は、新しく購入したところもあるようですが、もともと使ってあった煤竹も残っていました。
囲炉裏の煙などで煤けた竹を磨いたら、美しい光沢が出てきたそうで、手しごとの温かさを感じます。
土かべ文庫は、静かな住宅街のなかにあって、私が行った日もよく利用されるご近所の方がいらっしゃっていました。
この近くにも駐車場はないので、西宮、京都を結ぶ西国街道を大名気分で歩いてみるのがオススメです。
お天気が良ければ、自転車も気持ち良さそうです。車も通るのでお気をつけて~。
土かべ文庫への行き方
私は、JR茨木から「彩都西駅」「豊川四丁目」方面へ行く阪急バスで行きました。
下りてすぐの道を抜けても行けそうでしたが、細い道だったのでどうかな…と思い、
小林製薬の建物のところで左折。そこを進むと西国街道へ出ます。
途中、畑も見えていい景色だなぁと思っていたら、
立派な燈籠と切られた木の幹があって、ちょっと寄り道。
道祖神社でした。
境内には、ほかにも切られている木がありました。6月、7月…と天候も心配なシーズンだしなぁ…という感じでしょうか。
小さいけれど手入れされている神社で、ご近所の方に親しまれているんだろうなぁと感じました。
神社の横の道…、あっちが国道171号線ですよね。
さっきの「豊川一丁目」バス停近くの細い道って、ここに出るんだ。
戻ってまたまっすぐ進むと、地面の色が変わる場所があります。
茶色っぽい道路が、西国街道。
街道に出たら、
左(東)へと歩いていきます。
ちょっと行くと、
豊川の春日神社。
いばジャルを前から見ていただいている方は、もしかすると「あ、あそこか」とわかるかなぁ。
■2021年7月14日公開記事で、天気のイイ日の風景をどうぞ。
【鎮守の森の春日神社へ初めて行ってみた-茨木の風景】
鍛冶屋橋という、かわいい橋を渡って、さらに東へ。
昔のまま残されているのかなぁ…、道標の石碑がところどろこにあるのに気付きますが、
そういうのを見ることができるのも、歩いているからこそ、です。
豊川一丁目バス停からは、約10分で到着~。
でも、お店の方にお聞きしたら、その一つ前の「宿川原」バス停が近いそう。
帰りは西国街道をさらに東へ歩いて「宿川原」のバス停へ向かいました。
モノレール豊川駅から西国街道を歩くなら
土かべ文庫へは、モノレール豊川駅からも、少し距離はありますが歩いていけます。
2021年にアップしている記事で、モノレールの駅から西国街道へ行くときのことをちらっと載せています。
よかったら、どうぞ。
【cafeD-茨木で東北のおいしいものを!7/18は豊川コミュニティセンターで物産展】
(写真は2020年7月)
土かべ文庫から宿川原バス停へ行くと
国道171号線の宿川原バス停(JR茨木方面)は、セブンイレブン、大阪王将のすぐそばにありました。
歩いて約7分。
うん、こっちのほうが近そうですよ。
宿川原バス停と土かべ文庫のあいだには、
郡山宿本陣(椿の本陣)があって、今は外を眺めるだけですが、それでも趣きのあるすてきな風景。
西国街道で、ちょっと道が分岐しているところには、
やっぱり石碑。
なんかご利益ありそうで、なでなでしたくなるけど…。(自粛♪)
昔のものが大切に残されているエリアにできた、土かべ文庫。
古いものを活かして、いろんな人が立ち寄れる場所になっているところが、近所の人に親しまれている理由のような気がしました。
【土かべ文庫】
所在地: 茨木市宿川原町10-17 |
営業時間 金・土曜 11:00~18:00 日~木曜は休み |
駐車場はありません。 土かべ文庫Instagram もぜひチェックを |
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