茨木のアート「茨木映像芸術祭」と「展覧会舞台 みるみるみる」のこと
はい、茨木ジャーナルです。
先日、茨木クリエイトセンターで開催されていた「謎解きゲームのような個展」へ行ったときのこと。
作家さんと茨木市文化振興財団の方から「茨木市は文化・芸術の動きが活発。市民の理解も深い」とお聞きしました。
確かに、茨木市内ではアートイベントが多く開催されているような気がします。
今回は、少し前に紹介した2つのイベントのことを紹介します。
茨木映像芸術祭の入選作品を公開中
一つめは、2月初めに紹介した、茨木映像芸術祭。
3月から、公式ホームページで作品が視聴できるようになっています。
茨木映像芸術祭では、全応募数64作品から審査員により19作品が選出。2月1日からは、市民による投票が実施されていました。
■2023年2月1日の記事参照
【今年も茨木映像芸術祭-19作品をYouTube公開中!好きな作品に「グッド」を】
(投票は終了しています)
市民による投票で「グッド賞」「市民審査賞」も決定。茨木映像芸術祭のホームページで、作品を視聴できるようになっています。
投票期間では見逃した作品がある…という人も、ぜひもう一度!
映像は、期間限定での配信。上映展覧会も予定しているそうです。
(写真は2021年12月に実施された上映展覧会の会場)
展覧会の会場がどこになるのかも興味があります。
その前に作品を観ておくと、見え方の違いを楽しめそうですよ!
■2021年12月17日に公開した記事も、よかったら。
【茨木区検察庁跡がイベント会場ってスゴすぎ!-茨木映像芸術祭へぜひ】
受賞・入選作品の視聴は次の通り
茨木映像芸術祭ホームページでの視聴は次のとおりです。
■グランプリ、準グランプリ、審査員特別賞、グッド賞など
【茨木映像芸術祭 受賞作品のページ】
■入選作品(12作品)
【茨木映像芸術祭 入選作品のページ】
展覧会舞台 みるみるみる
もう一つが、1月に開催された「展覧会舞台みるみるみる」という催し。
美術家・中島麦さんと、舞台作品を中心に表現するダンサー・振付家の砂連尾理(じゃれお おさむ)さんによる「みる」をテーマにした展覧会舞台でした。
「舞台」のひとつとなる中島さんの作品は、制作風景を2022年12月に紹介しています。
■2022年12月20日公開の記事参照
【茨木阪急駅前Socioの秘密基地へ!オープンアトリエに入れる日があります】
みえないものを「描く」「踊る」展覧会舞台
展覧会舞台の本番は、照明が落とされた会場でスタートしました。
何も見えない会場で、一般参加者さんたちによる作品の説明だけが流れていきます。私たちは、その「ことば」だけを頼りに「どんな作品だろう」と想像。
踊りも「なにを伝えようとしてるんだろう」とわかりたくて、体の動きをじっと見続けていました。
改めて、ふだん「わかりやすさ」のなかにいるんだなぁ…と気付かされた時間でした。
後半には会場も明るくなり、作品も不規則に登場。
ダンサーの皆さんが、作品を移動させたりキャンバスの角度を変えていきます。設置する場所や角度にも意味があるのかもと、じっと想像する時間になりました。
私は最後まで気付かなかったのですが、ホール2階席にも中島さんの作品が展示されていました。空間を広く使った舞台のなかにいたんだなぁ、とその仕掛けにも驚きます。
終了後は舞台上で作品を見ることもでき、不思議でおもしろい時間を過ごすことができました。
青い絵の具で描かれたキャンバスも、見方を変えると、
キャンバスの形が歪んで見えて、おもしろい。
これは、中島さんの作品ならではの見え方かもしれません。
絵の具が上から下へ流れてできていく作品も、上下を変えて展示すれば、絵具の溜まりが「普通ならできない場所」で見ることもできます。
この日のために、取り付けた作品をぐるぐる回転させられる器具も用意したのだとか。
「見せ方」の裏側も見られるという、ユニークな展覧会舞台でした。
オンラインだったから気付いた「みえないものの表現」
中島麦さんと砂連尾理さんのトークショーもありました。
オンラインで行う舞台の打ち合わせが、まさに「見えないものを相手へ伝える」ことになった、というお話が印象に残りました。
「遠く離れた人へ、自分の作品のことを伝える」
「そこにいないからこそ、伝えるために踊る」
抽象的な作品や表現は、すぐに何かがわかることは難しいのかもしれませんが、そのおかげで「想像を楽しむ」という時間を過ごせた展覧会舞台でした。
人によって感じ方もきっと違うはず。
この日の作品が、いつかどこかで展示されたらいいなぁと思いました。
<関連記事>(リンク先へ移動します)
■2023年3月2日公開
■2023年1月4日公開
■2021年12月17日公開