子ども食堂で一緒に食べよう!季節のごはんカフェsatonoが茨木の野菜を使って
はい、茨木ジャーナルです。(更新 2022年11月19日)
VIERRA茨木新中条1階(岩倉公園向かい)の「季節のごはんカフェsatono」で、10月からこども食堂がスタートしました。
(毎月第3金曜開催)
satonoは、茨木市水尾の自然食レストランBONOcafe(ボノカフェ)の姉妹店。地元茨木産にこだわった食事やデザートを楽しめます。
2019年オープンのsatonoでは、茨木市内で作られている野菜や加工品も販売していて、里山のアンテナショップのような空間が人気。
「こども食堂」を始める理由を、オーナーの樋口智香さんにお聞きし、10月の子ども食堂の様子も取材しました。
「いっぱいのごはんを作りたい」
- 10月からsatonoで「こども食堂」をスタート。なにかきっかけが?
樋口智香さん「BONOcafeがオープンして15年。satonoもオープンできました。ふと、まだ叶えてない夢があるなぁって気付いたんです」
- どんな夢を?
樋口「給食を作る人に憧れてたんです。小さいころから、おばあちゃんと一緒に家族のごはんを毎日作っていたので、たくさんの人にごはんを作りたいなぁって思い描いてたんです」
- それで、子どもたちに作ろうと。
樋口「ホントは、自分がたくさん子どもを産んで…と想像してたけど、そうもいかない(笑)」
- BONOcafeやsatonoで作るたくさんの食事とは、また違う風景なんですね。
樋口「大鍋でわぁっとごはんを作って、たくさんの子どもたちに『ほら、これも食べやー』ってワイワイする感じ。まだ叶えられてないんですよね」
(写真は2022年10月21日)
樋口「satonoのオープンのときに『いつかここで』と思ってた。今ならできそうだなと始めることにしました」
「伝わるといいな」と思うこと
(10/21には協力してくれた農家さんを写真で紹介)
- satonoでは、メニューの材料はほとんど茨木産。子ども食堂では?
樋口「できるところまで、頑張りたい。
子ども達に『すぐそこの山で農家さんが野菜を作ってくれてるんやで』って伝えたいから。『食べ物を余らせるのは、もったいないんやで』って伝わる食堂にしたいんです。
- 誰かが作ってくれてると伝わるといいですね。
樋口「そうなんです。苦手なものも、ひと口だけ食べてみる?って声をかけたり。みんなと一緒なら食べるかもしれないですもんね」
- 子ども食堂の利用は何歳まで?
樋口「子どもならだれでも。大人は付き添いの保護者のみ一緒に食べていただけます」
「ここで一緒に食べよう」と声をかけたい
- 子どもだけでの利用も?
樋口「もちろん!親が仕事で忙しくて、子どもがひとりでご飯を食べているおうちも多いって聞くんです」
- 忙しいですもんね。
樋口「月に一日だけでも、誰かと一緒にごはんを食べる場所があったらと思ってます。18歳以上の学生さんも相談してもらっていいですよ」
- 「一緒に食べよう」という場所なんですね。
樋口「子ども食堂は、いろんなスタイルがあっていいのかな。
私の場合は『たくさんの子どもたちに、ごはんを食べさせたい』という思いが始まり。必要な親子に、この場所があるよと伝わったら嬉しいです」
樋口さんは、ひとりで食べるならココで一緒に食べよう、と声をかけたいのだと話します。「子ども食堂に、いろんなスタイルがあってもいいのかも…」という話も心に残りました。
10/21 satonoの子ども食堂は
satonoの子ども食堂は、17時半からスタート。16時半ごろに行ってみました。
「子ども食堂は、私がやりたかったこと。ごはんも私がひとりで作る」とお聞きしていたとおり、キッチンでは樋口さんが調理。
じゃがいもとビーツのコールスローを作っているところでした。
メニューは「ハヤシライスみたいな、カレーみたいな、ミートソースみたいなBONOライス」に焼き野菜を添えて。
小麦粉を使わず、茨木産の米粉を使用したグルテンフリーのメニューです。
「届く食材と相談しながらメニューを決めていくのは、BONOcafeのスタイル。でも、店では出てこないような『おうちごはん』を出したいから、メニューを考えるのが楽しみ!」と樋口さん。
この日は、たくさん届いた柿を使ったミルクプリンをデザートに。
クッキーと柿のお土産も準備していました。
プレートに添えるアメリカンドックも、米粉を使用。地元のお米から製粉したものです。
ちょっとしたところでも「地元のものを」とこだわるところにsatonoさんらしさを感じました。
「子どもたちに楽しんでもらいたい」
17時ごろからは、スタッフでのミーティング。「ボランティアとして手伝いたい」と手を挙げてくれたスタッフ6人が、参加しました。
なかには「夜に用事があるから、準備だけでも手伝いたい」と来られたスタッフも!
子ども連れで手伝うスタッフもいました。「オセロやトランプ、ジェンガも持ってきた!」と、楽しく過ごせるように子どもたちも考えてきたようでした。
「毎晩、ああでもない、こうでもないって考えてた」という樋口さんの手書きの資料。
利用の流れや提供するものの配置、設置するPOPや飾りなど、短い時間でスタッフがイメージを共有できるようになっていました。
初の子ども食堂、80食は完売!
スタッフの皆さんが準備に追われるころ、店の外へ出てみると、ちらほらとお客さんがオープンを待っていらっしゃって、17時半前には30人近い列になっていました。
「来てもらえるかなぁ」と、そんな不安がウソのよう…。
店の外で待つ列も長くなり、なかには「次回、楽しみにします」とあきらめた人もいらっしゃいました。
「子どもが苦手な野菜も食べてくれた」
利用した人に話をお聞きすると、多くが「子どもと一緒に利用できて嬉しい」という声。
「satonoはときどき利用するけど、子ども食堂をすると知り、初めて親子で来た」
「水尾のBONOcafeによく行ってます。satonoは初めてだけど、子どもが喜んでてよかった」
食事作りに忙しい親にとっても、作ってもらったごはんを食べるのは嬉しいですよね!
「普段なら食べない苦手なメニューもパクパク食べていたので、驚いた!」と話す人が何人もいたことも、印象に残りました。
用意した80食は19時を待たずに完売。
「こんなに来てもらえるなんて、本当にヨカッタ」とスタッフの皆さん。
「反省もしっかりして、この鍋いっぱいに料理を用意していきたい!」と、すでに次回のことを考えている樋口さん。
「ボランティアで手伝ってくれたスタッフや、差し入れしてくれた方々や農家さんに感謝です。BONOcafeやsatonoのスタッフ、家で待ってくれたスタッフのご家族…、多くの人に支えてもらっているなあと思っています」と話していました。
次回は11月18日(金)開催
食事とともに樋口さんが用意したのは、料理の簡単な説明と、協力してくれた農家さんの写真。テーブルに飾られた写真を「記念に」と撮影している人もいらっしゃいました。
「近くの山で農家さんが野菜を作ってくれてること、食べ物を余らせるのはもったいないよね、って伝わる食堂にしたい」と話していた樋口さんの思いが、届いているような場面でした。
季節のごはんカフェsatonoの子ども食堂は、毎月第3金曜に開催します。
次回は、11月18日(金)17時半から。
子どもは100円で利用できます。お留守番だからごはんはひとり…という子どもにも、教えてあげてくださいね。子ども一人で来ても大丈夫ですよ!
【季節のごはんカフェsatono】
所在地 茨木市新中条町1-30 |
<子ども食堂> 毎月第3金曜 17時半~19時 こども 100円 おとな(付き添いの保護者) 300円※ 好きな時間にどうぞ♪ |
通常営業時間 11:00~17:00 (ごはんものLO 16:00) 定休日 お盆・年末年始 |
電話: 072-627-8222 ☆席予約できます。 (日祝の予約は、11時からのみ) |
施設併用の駐車場、駐輪場があります。 (駐車場は、500円以上ご注文で120分無料) |
【satonoホームページ】
☆SNSでも情報発信をしています。 |
下の記事もぜひ。
■ホームパーティにもおすすめ!
2020年11月24日公開
【とことん茨木!おもてなし弁当でホームパーティを-季節のごはんカフェsatono】
■satonoにこめられた思いは?
2019年5月22日公開
【季節のごはんカフェsatono-山とまちの手しごとを発信する場所】
■satonoと姉妹店BONOカフェが大切にしていること
2018年11月3日公開
【育てる人と作る人。伝えたいのは、茨木の価値-千提寺farm.とBONOcafe】
■姉妹店BONOcafeについては、この記事で
2017年2月28日公開
【茨木の山の恵みを街へ伝えるボノカフェ・樋口智香さんの話】
新中条町1-30, 大阪府, 日本
タグ:JR茨木, いばジャルおすすめ記事, 南茨木, 子ども食堂, 宇野辺