試験湛水265日目の安威川ダムを見学!ダムパークいばきたフェスティバルで

はい、茨木ジャーナルです。
5月27日に、茨木市北部「いばきた」の安威川ダムエリアで開催された「ダムパークいばきたフェスティバルへ行ってきました。

0527安威川ダムパークいばきたフェスティバル会場IMG_9729

天気もよくて、朝早くから「え、ここから混んでるの?」と驚くほど多くの車が、いばきたへと向かっていました。

今回は、堤体も完成し去年から試験湛水が始まっている安威川ダムの見学ツアーへ!

市民レポーターのゆみゆみ、tenten、うっきーさんと私とで参加。途中で市民レポーターよっしーさんにも会えました。

0527 安威川ダム見学ツアーへIMG_9774

今回は、うっきーさんがその様子を伝えてくれています!

城壁みたい!石を積んだ安威川ダム

【市民レポーター うっきー】

5月27日に開催された「ダムパークいばきたフェスティバル」。イベント内で安威川ダム見学ツアーが催行され、参加してまいりました!

今回はフェスティバル会場から安威川ダム管理事務所まで徒歩で移動し、説明を受けながらダム見学するというツアーでした。

1安威川ダムパークいばきたダム見学ツアー20230605100331

0527安威川ダムパーク見学ツアーで大岩のトンネルのなか20230605100352
(ダムパークいばきたのエリアからはトンネルを通ってダムのほうへ)

ダムといえば黒部ダム。
そびえ立つコンクリート壁から豪快に大量の水が放水されるというイメージです。

しかし、安威川ダムはそのイメージとまったく違うものでした。

違った点は3つ。

  • 石が積まれた壁(堤体)で、さほど高くない
  • ダムに貯めている水が思ったより少ない
  • 豪快に放水していない
4-0527安威川ダムの堤体348375904_930026234784422_427178317066301215_n

<お城の石垣にも見えます。高さは76.5m。(ちなみに黒部ダムは186m)>

3-0527安威川ダムの様子17-20230605100555

<山肌が見えてます(これでも水位が高めとのこと)>

イメージとちょっと違った安威川ダム。その理由は?

イメージと違う理由は、建設事務所所長さんの説明でわかりました。

  • 安威川ダムは昭和42年の北摂豪雨災害が発端で、治水目的であること。
  • ロックフィル工法(中心が土、外部を岩で積み上げる)を採用。堤体は自重で支えている。
    →だから、そびえ立つほどの高さは不要で、石が積まれた壁なんですね(°▽°)

4ー0527安威川ダム見学ツアーでダムの説明IMG_9746
<堤体の断面図(ロックフィル工法)>

  • 見学時は試験湛水(たんすい)中で、水位を減らしている段階とのこと。

    → だから水が思ったより少ないんですね(°▽°)

  • ダムによる洪水調節は貯水位に応じて洪水吐から自然に流れていく自然調節方式を採用

    → だから、普段は豪快に放水していないんですね(°▽°)

  • 勉強になります!

    説明の後は、普段は入れない制御室を見学しました。ダムが一望できる窓に、PCとモニターが数台、専用ボタンというシンプルな設備でした。こちらで24時間体制で監視しているそうです。
    (撮影不可のため写真ありません)

    堤頂を歩きながら、ダムやダム湖の様子もしっかり見学しました。

    5-安威川ダム見学堤体の上の道19-20230605100614

    <堤頂の様子>

    6-0527安威川ダム見学ツアー北のほうIMG_9768

    <ダム湖の左右をつなぐ吊り橋ができる予定です。堤体が約337mに対し、吊り橋は410mになる予定。奈良県十津川村の谷瀬の吊り橋が297mなので、かなり長いですね〜>

    ん?ドローンだ!

    ツアー中、他にも気になることが。
    ドローン撮影をしていたのです。

    操縦の方にモニターを見せてもらいましたが、空から見るダムの風景の素晴らしいこと!

    0527安威川ダムツアーでドローンも350090812_578390617614246_1706501464456278032_n

    0527安威川ダム見学でドローンも2350100723_801452358064452_1034773116298141434_n

    安威川ダムのInstagramでは、ドローン撮影の映像を見ることができます。

    【安威川ダム建設事務所のInstagram】
    (リンク先が開きます)

    5月7日の雨で試験湛水の最高水位に達し、非常用洪水吐から放水したときの映像も公開されています。

    この時は臨時で見学エリアを開放し、ダムファンが400人程集まったそうです。他府県からもいらしたそうですよ!空からの景色をぜひご覧になってみてください。

    ツアーのおみやげにダムカードをいただきましたよ。初めて見ました、ダムカード。収集されてる方も多いそうです!ダム界も奥が深いですね。

    0527安威川ダムのダムカードおもて348358875_143477302062016_8341392666361853109_n
    0527安威川ダムのダムカードうら348363273_1305011796719495_8181315555624948452_n

    知識ゼロで参加した見学ツアーでしたが、多くのことを学ぶことができました。

    今回は市民レポーターのゆみゆみさんに事前申込を、撮影はtentenさん、いばジャルさんに助けていただきました。ありがとうございます。

    以上、市民レポーターのうっきーでした。
    <以上文・うっきー>

    うっきーさんが書いているように、安威川ダムでは5月8日に貯留率が100%、サーチャージ水位まで到達。
    非常用洪水吐きへ流すのに先立ち、5月9日に臨時で見学エリアを開放されたのだそう。

    5月9日安威川ダム見学の様子18299
    (写真は投稿より。木村さん撮影)

    読者さんからも写真とコメントが投稿されていました。

    昨日、安威川ダムへ市役所南西の自宅から歩いて行きました。

    前回コメントした西川原西交差点を通り、途中、敦館で昼食を食べました。
    後で知ったのですが、昨日だけ臨時でダム上から見学できました。
    仕事柄、西日本地区の水力発電所には良く行くので、ダムも見るのですか、
    都会に近くコンパクトで見やすいのですが、高低差がありますので迫力もありました。
    見学時に名前と住所を書くとダムカードがもらえました。
    ダムカードをもらうのは初めてでした。
    (木村広則さんより)

    木村さん、ありがとうございました!

    ダムの方のお話では「雨で貯留率が100%」「晴れている」と、いい条件が重なったからできた臨時の見学会だったそうですよ♪

    ダムエリアの公園「ダムパークいばきた」のオープンも、どんな景色に完成するのか楽しみです!

    【関連記事】
    2022年にも、同じエリアでイベントが実施されていました。
    ダムパークいばきたは、令和6年春にオープン予定です。
    (2022年12月16日公開)

    名称は「ダムパークいばきた」に決定!安威川ダム公園エリアの風景

    コメント

    1件の “試験湛水265日目の安威川ダムを見学!ダムパークいばきたフェスティバルで” へのコメント

    1. 木村広則 より:

      掲載ありがとうございます。
      実は、もうひとネタありました。
      見学のちょうど一週間後、イオンタウン茨木太田のフードコートで
      食事をしていたました。
      何気なく、お気に入りの窓からの景色を眺めておりましたところ、
      あれっ?
      何と、安威川ダムの堤体が見えました。
      ここへ来ると良く眺めていたのですが、気付きませんでした。
      行って、全体を見て、初めてわかるものだと感じました。
      街中からダムを眺められるところは、あまり無いと思います。
      ダムマニアでないのでわかりませんが。
      同じ景色を眺めていても、ほかの人たちは気付いていないだろうなぁと、
      今でも窓を眺めながら思います。
      外に出て、安威川沿いの道路の歩道からの写真を添付します。
      いつも楽しい記事を有難うございます。

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