着ぐるみのレンタルと製作「ふわふわ」を訪問-にんじゃる社会見学
はい、茨木ジャーナルです。
茨木市で、着ぐるみ・イベントツールのレンタルと企画・製作を行っている株式会社ふわふわ(茨木市清水)さんをご存じですか?
「すべての人が元気な気持ちになれるように、話題のアマビエで遊具を作っちゃいました!!」と投稿をいただきました。
「着ぐるみ」ってワードにググっと引き寄せられ、思い切って会社を訪ねてみました。
ふわふわって、どんな会社?
(写真は2016年9月)
茨木市内のイベントで、大きな茨木童子のドーム型エアトランポリンを見たことはありませんか?
このドーム型トランポリンなどのエア遊具を作っているのが、株式会社ふわふわ(以下「ふわふわ」)です。
エア遊具や着ぐるみなどのイベントツールを製作・レンタル、イベントでの設置や運営を行い、日本全国からの依頼に応えています。
株式会社ふわふわの会長・大辻眞弓さん、代表・片山康年さん、営業・田口昭さん、企画・制作・川口真理さんに話をお聞きしました。
(写真左から、川口さん、片山さん、田口さん)
「ご依頼は全国からいただきますが、地域のお祭りに呼んでいただく機会も増え、最近では、太田地区自治会のふるさと祭りキャラクター『おおだんご武士』も製作しました」と代表の片山さん。着ぐるみを通して、地域の皆さんが笑顔になってくれるのが嬉しいと話します。
ふわふわの事業には
『子どもたちに夢と笑顔を与えるイベントを。子どもも大人も、関わったすべての人を笑顔にできる空間を演出する』という願いがこめられています。
アマビエの着ぐるみも、そんな思いから作られたのでしょうか。
アマビエの着ぐるみを作っちゃった
(写真提供:株式会社ふわふわ)
投稿には
「イベント業界全体がコロナの影響により苦境に立たされています」とありました。
新型コロナ感染症の広がりを受けて、多くのイベントが自粛を余儀なくされ、ふわふわもその影響を受けているのだとか。
「ニュースで知っていたけど、2月ごろまでは『気になるなぁ』というぐらい。でも、3月に入った途端、イベント予定がばぁっとキャンセルになって…」と片山さん。
『ふわふわの事業で何ができるのか』
『大変なときだからこそ、クスッと笑ってもらえることを』
イベント業界はもちろん、すべての人が元気な気持ちになれるようにと、アマビエの着ぐるみとアマビエバウンスを製作することにしました。
(写真提供:株式会社ふわふわ)
6月に入ると、少しずつイベントの問い合わせも増え始めました。
さあこれから!
…という矢先に、世の中はまた心配な状況に。
「アマビエの着ぐるみも、まだ出番がない。お役に立てれば、と思っているんですけど」と片山さん。
イベントが街に戻ってきたとき、着ぐるみを通してみんなが元気になれるお手伝いをしたい、と考えていらっしゃいます。
着ぐるみのレンタル、どうしたらいい?
イベントでよく見る着ぐるみですが、ふわふわで管理しているものは、誰でもレンタルが可能です。ちょっとしたイベントで利用する人も多いそうです。
「着ぐるみも遊具もすべて、返却されたものは手作業でクリーニングして、消毒を行います。クリーニングのご依頼も多いですよ。丁寧に手洗いしています」と田口さん。
(写真は2017年7月)
茨木市でおなじみの「あの子もクリーニングしたなぁ…」なんてエピソードも。
着ぐるみに入る人も、キャラクターに触れる人も、お互いが安心して楽しめるように気を配っています。
「私たちがエア遊具の対応をするイベントもあります。繁忙期は社員みんなで手分けして会場へ。緊張もありますが、実際に子どもたちが遊ぶ様子を見たり、遊び終えた子どもから『おもしろかった』『またやりたい』と感想を聞けると、嬉しいですよね」と田口さん。
「レンタルは、メールや電話・FAXで商品と使用日をご連絡いただければ、日程の状況とレンタル料金をご連絡します。人気のあるものは、予約が集中するので早めにご連絡いただくほうがいいですね」とのこと。
うさぎやクマなどコロンとしたイメージで、子どもにもわかりやすいものは人気もあるのだそうです。
「一緒に撮影しますか?」と言っていただいたので、
記念撮影を。にんじゃると並んでくれたのは、新作のパンドレちゃん(パンダ)です。
デカい。
「ちょ…、ちょ、大きいでごじゃるな…」と怯えていると、
「大丈夫やで」と寄り添ってくれたのは、こふわっくま。
チャンネルも開設しているYouTuberです。
このご時世なので、もちろんマスク着用。かかわるすべての人たちの安心を優先してくれる優しいコグマです。
着ぐるみのレンタルについて
「ふわふわのHPにどれが借りられるか、ぶわーっとチェックできるページがあんねん。金額も書いてあるわ。前日に引き取りに来てくれても、かかる費用はイベントで使う日だけやから」と、教えてくれました。
「着ぐるみもな、出番がないとか言うて、へこんでるわ。『人を笑顔にすんねん』言うてるくせになぁ。うちらが元気出さなどないすんねん~言うてんねん」と、こふわっくまが打ち明けてくれました。
「ここだけの話な。アマビエはもともとは、違う着ぐるみやってんで。あんまり出番なかったんやけど、今回のコロナのことで『よし、お前、出番やぁ』言うてな。ちょっと改良してもろたらしいわ」
着ぐるみのレンタルだけでなく、製作もすべて行う会社ならではの話を聞かせてくれました。
着ぐるみたちはどう生まれる?
こふわっくまが教えてくれたふわふわのサイトを見ると、レンタルできるものだけで約150ほどの着ぐるみがありました。(「プロポーズに」みたいなハートの被り物も含む)
着ぐるみを作る様子も、ちょこっとだけYouTubeで紹介されていて、見るとほぼ手作業。ご苦労もあるんじゃないでしょうか。
「着ぐるみって、一体あればいいですよね。私たちは毎回、初めてのものを作ってるってことですよね」と、製作を担当している川口さん。
「初めてのものだけど、これまでの経験の組み合わせなんです」
こうすればこうなる、と想定しながら挑戦していくところに、製作の楽しさがあると話します。
「個体それぞれの特徴を調整すること、例えば立体感の出し方や動きやすさなど、機能的な部分に取り組むのは、やりがいがあります」
入ってみます?と言われたので、実際にパンドレちゃんに入らせてもらいました。
「中と外との視界部の調整も難しい」と川口さんが言うように「あ、こーんなところから見えるようになってるんだぁ」ということがわかりました。
「キャラクターを再現したい」というご要望に「人が着て動けることを前提にデフォルメをしていきます」と川口さん。
「一番楽しいのは、ちょっと変わったデザインに取り組んでいるとき」という言葉が印象に残りました。
着ぐるみやイベントを通して伝えたいこと
(写真左から、大辻眞弓さん、片山さん、田口さん)
新型コロナ感染症の影響はまだ続いているいう、ふわふわさん。
「ちょっとしたところからでも、新しくスタートを」と、今はSNSや動画での発信にも力を入れています。
子どもに楽しんでもらうという思いは、変わらないと言い、
「これまで以上に『リアルに体験、遊んでもらうこと』を突き詰めたい。オンラインへの流れはありますが、ふわふわは『リアルの体験』が最大の特長です」と片山さん。
ぬいぐるみのふわっとした感触やエアドームで体を動かするリアルな体験こそ、ふわふわさんが大切にしていることなのです。
着ぐるみを通して、笑顔になれる空間を演出
「着ぐるみや遊具の製作をしてきた会社だからこそ、子どもはもちろん、親子が楽しめる場を大切にしたい」と話すのは、ふわふわの会長・大辻眞弓さん。
2019年からは「ふわふわデー」や「ふわふわのおうち」など、親子が楽しめる場を提供しています。
(写真のチラシは2019年のもの)
「子どもたちがリアルに体験できる場を通して、親御さんにもホッとしてもらいたい。イベントでなく、普段の生活の延長でそんな場を作りたい」という大辻さんの言葉からも、ふわふわが「リアルな体験」を大切にしていることが伝わってきました。
ふわふわの社内は、木の温かさを感じる明るい空間。
大辻さんの「地域の方、仕事で関わりのある皆さん、そして従業員もみんなが笑顔になれることを、着ぐるみと遊具を通して実現させていきたい」という言葉と「ふわふわ」という社名がピッタリの空間だと感じました。
ふわふわのみなさま、お忙しいところありがとうございました!
ふわふわの動画、楽しいよ!
ふわふわの雰囲気は、YouTubeで見ることができます。
かーなり楽しい動画がたくさんあって、私もチャンネル登録してしまいました(笑)。
ぜひチェックしてみてくださいね!
【株式会社ふわふわ】
所在地: 茨木市清水1丁目34‐12
電話: 072‐641‐8866
FAX: 072‐641‐8865
株式会社ふわふわHP
☆着ぐるみの製作・レンタルはどなたでも気軽に問い合わせできますよ!