茨木市クリエイトセンターでバリアフリーコンサート!舞台と支える人たちに感動

はい、茨木ジャーナルです。

9月21日(土)にクリエイトセンターで開催されたあるコンサートへ行ってきました。

8月に公開した【読者プレゼント!一流演奏家に絶賛された茨木クリエイトセンターでコンサート♪】という記事の取材で「クリエイトセンターのセンターホールの音響が素晴らしい」とお聞きしたことが頭から離れなかったからです。

ピアノを弾く芝野さんIMG_0365
(写真は2019年8月)

バリアフリーコンサートへ行ってみました

9月21バリアフリーIMG_0498

9/21にクリエイトセンターで開催されていたのは「バリアフリーコンサート」。
「これ、行こう!」と思ったきっかけは、駅のラックに設置してあったバリアフリーコンサートのフライヤー。

点字表記がしてあって、そのため紙も厚め。
「ここまで手をかけてるなんて!」と思って行ってみたくなったんです。

■9月に開催するイベントをまとめた【2019年9月茨木で開催するイベントまとめたよん!】記事にも載せています。

バリアフリーコンサートでの物販IMG_9510

会場へは多くのお客さんが来られていて、入り口前の物販ブースも賑わっていました。自立支援施設「ワークきらり」で作ったものだそうで、雑貨やTシャツなど見るだけでも楽しいブース。さおり織りをしたものがステキでした。

バリアフリーコンサート20周年記念のバリガムラン

コンサートは2部制で、第1部は「バリガムランと舞踏」。ガムランって聞いたことはありますが、実際に演奏や舞踏を見たのは初めて。
わかるかなぁ、大丈夫かなぁと思っていましたが、演奏も、楽器の詳しい説明付き!楽器や、どんなシーンでの舞踏・演奏なのかなどの解説があり、初めての私でもすんなりと楽しめました。

舞踏は、民芸品のお人形と同じポーズの踊りで愛らしく、見応えがありましたよ!指先の細かい動きも美しくて、見とれてしまいました。

あとから聞くと、今回は20周年だからガムランの演奏と舞踏があったのだそう。初めてで、いきなりスペシャルな時に行っちゃった♪

いろがみの詩の世界が素晴らしかった!

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(写真提供:バリアフリーコンサート)

第2部は「いろがみの詩~日本謡曲とガムラン夢の競演~」。

バリアフリーコンサート代表の石原光世さんがお願いして完成した「いろがみの詩」(詩・野呂昶、曲・和泉耕二)を、今回はガムランとのコラボのために編曲。ガムランも本来の方法とは異なる演奏をしていたのだそうです。

舞台には歌に合わせて22の色の詩が映しだされていました。背景は障がい者自立支援施設「ワークきらり」の皆さんが制作した色紙です。
小西潤子さん(ソプラノ)と田中良和さん(テノール)の歌も素晴らしくて、どきどきしました。

色紙の表現と歌で、どんどん景色が広がってくるような感覚。心の底から感動しました。ハンカチで目を押さえている方もちらほら。ステキだったぁ。

初めて知った、コンサートでの手話通訳のこと

バリアフリーコンサートラストimage2
(写真提供:バリアフリーコンサート)

バリアフリーコンサートの最後は、なじみのあるベートーヴェン交響曲メドレー。「第九」の部分は、会場全員ドイツ語で歌って、本当に楽しい時間でした。
最後の最後には、ステージと会場とで手拍子の掛け合いをして、とにかくずーっと楽しいままコンサートの幕が下りました。

バリアフリーコンサートでは、司会進行のときも歌のときも、ステージには手話通訳士の花山教子さんが立っていらっしゃいました。(上写真左から2人め)

最近は手話通訳の方が立つことも多くなってきました。
でも、実はこれ、スゴイんです。

コンサートの前にもちろん打ち合わせはなさるのですが、さらにさらに…。

歌の世界を表現するために「その歌詞の部分」が歌われるよりも少し前に、ステージ裏から花山さんへ歌詞が伝えられているんです。歌を聞いてから手話通訳したのでは、ずれが生まれてしまうから。

参加している人みんなに伝わるように考えられているんだなぁと、感動しました。行ってヨカッタ!

バリアフリーコンサートを続けている思いとは

コンサート終了後、センターホールを出たところに、出演者さんたちもいらっしゃって気軽にお客さんとおしゃべりをしていたことも印象的でした。

バリアフリーコンサート代表の石原光世さんに、思い切って声をかけてお話をお聞きしました。

「私がピアノを教えていたときの生徒さんに、障がいをお持ちの人がいたんです。音楽を習っているけどコンサートへ行ったことがない…って。だから、どんな雰囲気なのか拍手はどうするのかを知らない。そういう人たちでも出かけられるコンサートを作りたいって思って、作ったんです」

誰でも一緒に楽しめる場所は増えていますが、まだ「このバリアフリーコンサートにしか行けない」と一年に1回の公演を楽しみにしている方もいらっしゃるのだと話してくださいました。
「ペア券」というちょっと割引になってる企画チケットも、介助者を必要とする人を思ってのこと。

石原さんには「知的障がいを持つ人も小さい子どもも当然の観客としての公演を」という思いがあるそうです。

「静かにできないんじゃないか‥って心配も、バリアフリーコンサートではしなくて大丈夫。演奏が始まると静かでしょ?聴くんですよね、集中してる」
確かに、そう。大きな声が聞こえることがあっても、演奏が始まると静かになっていました。

点字のチラシも実は大変で、普通のチラシにしようかと思ったこともあったといいます。

「バリアフリーコンサートに参加して、今では他のコンサートにも出かけるようになった人もいるし、まだまだそうじゃない人もいる。頑張ろっかなって思います」と石原さん。

行こうと思ったきっかけが点字のチラシだった…という始まりから石原さんに話をお聞きしたところまで、ぜーんぶ振り返って「あー、行って良かった!」とお腹の底から感じたコンサートでした。

来年は9月12日です!…ってコンサートの最後におっしゃっていました。
ぜひ♪

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