茨木市LGBTフレンドリー宣言7/2に-北摂初!パートナーシップ宣誓制度も開始
はい、茨木ジャーナルです。
6月24日に茨木市のSNS投稿で、こんな内容がありました。
「茨木市 性の多様性を尊重するまちづくり宣言」を行う、という内容です。
【LGBTフレンドリー宣言】
「性の多様性を尊重するまちづくり宣言」をします。性の多様性を尊重する環境づくりを推進し、誰もが自分らしく生きられる社会の実現をめざします。男女共同参画週間記念講演会で宣言を行います。…(略)
(茨木市Twitterより)
ちょうどニュースでも関連する裁判の話が出ていた時期だったので、気になったので調べてみました。
「大阪府パートナーシップ宣誓証明制度」もある
調べるとすでに大阪府で、性的マイノリティ当事者を対象に「大阪府パートナーシップ宣誓証明制度」がスタートしていました。(2020年1月から)
茨木市で、大阪府の宣誓書受領証を提示すると、対応可能な事務もあります。
■【茨木市 大阪府パートナーシップ宣誓書受領証の提示で対応可能な事務】の案内ページ参照。
新たに茨木市で「LGBTフレンドリー宣言」をすると、なにか変わることがあるのでしょうか?
茨木市の担当課にもお聞きしながら、まとめてみました。
『LGBTQ』とは (L)女性を好きになる女性 (G)男性を好きになる男性 (B)好きになる対象が女性・男性の両性である人 (T)性自認が、生まれたときの性別と異なる人 (Q)自分の性別や好きになる相手の性別を決めていない人や、LGBTだけで表せない性的指向・性自認の人 ☆性のありかたは多様で、身体の性・性自認・性的指向・性表現の4つの手がかりから考えることができます。 |
LGBTフレンドリー宣言をするのは?
7月の広報いばらきにも、新たな取り組みについて特集記事が載っていました。7月2日に「性の多様性を尊重するまちづくり宣言」を行う、とあります。
「市が率先して取り組みを宣言することで、市内の事業者への啓発にもなると同時に、茨木市全体で取組みが進んでいくことが期待されます」と担当課。
誰もが安心してありのままの自分でいられる環境づくりのためにも、宣言を行います。
北摂エリア初!パートナーシップ宣誓制度
明日2022年7月からは、茨木市のパートナーシップ宣誓制度が始まります。
一方または双方がセクシュアルマイノリティだという2人を対象にした、宣誓制度。
「お互いが人生のパートナーで、日常生活で協力しあう関係」と宣誓する2人を、茨木市が証明する制度です。
宣誓証明制度で交付された宣誓書受領証を提示すると、茨木市で対応ができる事務があり、それは大阪府の宣誓書受領書と同様です。
(「大阪府パートナーシップ宣誓証明制度」の受領書を持っている方は、取り直す必要はありません)
「宣誓書受領証は、茨木市と大阪府で、なにがちがうか」をお聞きすると、ほぼ同じ。
ただ、わざわざ大阪府庁まで行く必要はありません。
自分の住む街が、性の多様性の尊重に向けた取り組みをしているという安心感につながることも期待されています。
受領証の提示によって対応可能な市のサービスは、今後増やしていきたい、と担当課の方もおっしゃっていました。
■茨木市のホームページ参照
【茨木市パートナーシップ宣誓制度】の案内ページ
大阪府で初!公正証書作成費を補助
茨木市のLGBTフレンドリー宣言の取り組みで、もう一つ大きなことが、パートナーシップ宣誓をした方が公正証書を作成する際の費用の補助。
パートナーを死亡保険金受取人に指定したり、住宅ローンでパートナーを配偶者の定義に含めてペアローンを申し込むなど、民間サービスを利用する際に、公正証書が必要なことがあります。
公正証書の作成費用を補助するのが、茨木市の取り組みのひとつ。
「補助金によって負担を軽減し、ご本人たちがサービスを利用しやすくなるように」(担当課)
パートナーシップ宣誓制度に実効性をもたせるための取り組みです。
■茨木市ホームページ
【パートナーシップを証明する公正証書の作成費補助(茨木市パートナーシップ宣誓制度活用補助金)】
SDGsトレインでもお知らせ
新しい取り組みは、多くの人に知ってもらうことも大切。
茨木市の取り組みは、阪急電車、阪神電車のSDGsトレインや市内公共施設で、ポスターが掲出されるようです。
取り組みを知ってもらうことで、性の多様性への理解が街全体へ広がるように、と願いがこめられたポスターです。
7/2 LGBTフレンドリー宣言をします
茨木市の「性の多様性を尊重するまちづくり宣言」は、7月2日に開催される講演会の冒頭で行われます。
「重要な他者との関係について考えよう」というテーマで、漫画家の細川貂々(てんてん)さんとパートナー望月昭さんが、経験も交えながら話をしてくださる講演会です。
オンライン配信ではまだ空きもあるようなので、関心のある方は早めにお申し込みを。
■いばジャルイベントページに講演会の案内も載せています。
【漫画『ツレがうつになりまして』作者の「それでいい関係の話」を聞いてみませんか?】
宣言することで期待されるのは
「市が率先して取り組みをすることが、民間の事業者への啓発にもなり、さらに街全体で取り組みが進むことを期待しています」と担当課のかた。
街全体に「LGBTQ」「セクシャルマイノリティ」への正しい理解と関心が広がり、誰もが「そのまんまの自分」でいられるように、LGBTフレンドリー宣言が行われます。
宣言のページは、7月2日の宣言後にオープンになるようなので、チェックしてみてくださいね!
■茨木市 LGBTフレンドリー宣言のページ
【性の多様性を尊重するまちづくり宣言(LGBTフレンドリー宣言)】