いばきた・千堤寺の乾物屋スモールへ。「にんげん小屋」ってなに?

はい、茨木ジャーナルです。(最終更新:2021年8月13日)

「千堤寺に、大好きな乾物屋さんがお引越しして…」と高槻に住む知人が、先日連れて行ってくれました。

もともと営業していた高槻から茨木市千堤寺へ移転したのは、

にんげん小屋外観IMG_4516

乾物屋スモールさん。

隠れキリシタンの里にある、古い空き家を改修した「にんげん小屋」というところに、オープンしています。

※追記/2021.8.13
観物屋スモールさんは、7月18日(日)で茨木市の「にんげん小屋みずとわ」での営業を終了しました。
9月ごろから、移動販売や出店での営業を再開されます。
(この記事の最後に、乾物屋スモールさんのHPを記載しています)

まずは、乾物屋スモールで買い物

スモールさんのスペースIMG_4484

にんげん小屋へ入ると、キッチンや居間に並び、乾物屋スモールさんのお店がありました。

お豆やお米、雑穀、海藻類やナッツなどは量り売りもしてくれて、1gから買うこともできるんですって。

スモールさんのナッツ類IMG_4481

ふだん私は、パックに入っている状態で買うことが多いので「そのまんま」状態を、説明文と一緒に眺めるのが、楽しい。

いろいろと試し買いしたくなるなぁ。

スモールさんの商品IMG_4478

調味料や加工品なども並んでいて、どれも乾物屋スモールの店主・まどかさんが丁寧に選んだ商品ばかり。

無農薬や無化学肥料のもの、昔ながらの製法や環境に配慮したもの…と、体にも地球にも優しい商品が並んでいるようです。

スモールさんで買った商品IMG_4644

この日は、これ食べたい、試したい~というものを買いました。

まどかさんの案内文を見ていると「この生産者さんの作ったものを買ってみたい」という気持ちにもなります。

おもしろいなぁと思ったのが、

スモールさんのラッピングIMG_4646

上の写真の新聞紙。
これは「千切り昆布」というB5ぐらいに乾燥させてある細い昆布が入ってるんです。(写ってないけど)

1枚買ったら、新聞紙を折って作った袋に入れて持たせてくださいました。
なんか…、のほほんと優しい感じのお店です。

にんげん小屋って?

乾物屋スモールは、千堤寺にオープンした「にんげん小屋」という場所にあるお店。

にんげん小屋とは、茨木で三島独活をつくっている「千堤寺farm.」の中井大介さん優紀さんら、農家2組と税理士の5人で立ち上げた「一般社団法人みずとわ」の拠点。
にんげん小屋の管理人が、乾物屋スモール、というわけです。

にんげん小屋のふすまのメッセージIMG_4486

にんげん小屋に入ると、キッチンと乾物屋スモールが並んでいて、居間のふすまには、にんげん小屋の考えていることやお知らせが書かれていました。

人はみんなどこかで誰かと(何かと)つながっていて、自然の循環の中の一部分。

立ち位置なんか関係なく、みんな等しく価値があるよね‥ということが「人間はうんこ製造機。それ以上でもそれ以下でもない」という言葉に込められているように感じました。

にんげん小屋入ったところIMG_4489

にんげん小屋という名称は、子どもたちが出した案だそうで「鳥小屋があるんだから、にんげん小屋は?って。そういう感じなんですよね」と中井さん。

「それ以上でも以下でもない」という言葉がビンビンと胸に刺さっていた私には、自然の循環の「環(わ)」が思い浮かんで、いい名前だなぁ…と思いました。

にんげん小屋とむぎくんIMG_4482

「ところで、ここはどいういう場所?」と聞かれると、なかなか一言で説明しづらいのですが。

「困ってることがあったら、来てもらったらいい場所」と中井さん。

「分かち合う社会」をリアルで体現していく拠点で、本気で「循環」のなかの一滴になろうとする人たちが集まる場所です。最近だと「持続可能な」とか「SDGs」…のような言葉も使われていますよね。

「こんなことをやってみたい」と本気の人たちを募り、いろんなプロジェクトも少しずつ進んでいってるようです。

にんげん小屋ドリンクババーIMG_4476

部屋の隅には「ドリンクババァ」があって、お金を払って飲み物をいただくこともできるみたい。

私たちが行ったときはまだ準備中だったドリンクババァ。竜王で商品にならなかった梨から作ったスムージーをいただきました。もちろんちゃんと500円です。

本気で何かをするって、タダではできないし、続かないからね。

にんげん小屋で三人IMG_4492
(左から乾物屋スモール・まどかさん、中井優紀さん、中井大介さん)

にんげん小屋は、お金を払えば(あれば)解決する、というよりも、みんなの知恵と経験を持ち寄って考えてみようよ、という場なんだなぁと、私は感じました。

中井さんお2人もスモールのまどかさんもお話が楽しくて、つい長居をしちゃった。自分のことを振り返ることもできて、胸いっぱい…、いい時間を過ごすことができました。

にんげん小屋中井さんとスモールさんIMG_4506

「オープンの直前まで、ほんまにオープンできるん?ってぐらい大変やった」と大介さん。
「まどかさん(乾物屋スモール)の存在は、にんげん小屋にとっても大切」と優紀さん。

スモールさんの空間や、並んでいる商品やそこに添えられたまどかさんのメッセージから感じることも、人それぞれなんだろうなぁ。
機会があれば、訪ねてみてほしいと思うスポットです。

にんげん小屋、乾物屋スモールへのアクセス

にんげん小屋とスモールさんが大切に考えていることは、私たちがちゃんと向き合うべき重要なこと。

のほほんと暮らす私は、訪ねてヨカッタなぁと思いました。考えるきっかけをもらった気持ちです。

にんげん小屋とバス停とキリシタン遺物史料館の場所IMG_4517

にんげん小屋、乾物屋スモールさんは、隠れキリシタン遺物史料館の近くにあります。

にんげん小屋・乾物屋スモールへは、今回は車で行きました。数台分の駐車スペースがありますが、道の細いところもあるのでお気をつけて。

バスで行くなら千堤寺口バス停で降りて、テクテクと歩いて5分ぐらいかな。

茨木市千堤口の山道

上の写真は、2015年。
バスで行ったときのことも、以前の記事で紹介しています。

■2015年4月6日【茨木市立キリシタン遺物史料館へドキドキしながら行ってみました。】記事参照。

「え、この道であってる?」と思っても「山のほうへ」と進んでいれば、大丈夫(笑)!

所在地: 茨木市千提寺272-1
営業時間
10:00~18:00
月・火曜休み
イベントなどでお休みになることもあります。
【乾物屋スモールさんHP】

【育てる人と作る人。伝えたいのは、茨木の価値-千提寺farm.とBONOcafe】(2018年11月3日)記事参照。

【「三島独活(うど)」伝統農法でつくる農家は日本でココだけ!千提寺farmで】(2019年3月27日)記事もぜひ。

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